おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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Extranjero
2004年05月31日 (月)
朝起きてからほとんどず〜っとパソコンの前に座りっぱなし。肩が全くといっていいほどこらないのでいいが、流石に疲れる。

Santiに「登場人物」の写真を「これでいい?」と確認したとき、おいらの写真を見て「Que feo!」(直訳:なんて醜いんだ!)と言われた。履歴書や免許証などの写真においても「笑顔」の写真を貼る彼らには、今現在使ってるおいらの写真は「自己紹介」用ようの写真にするには変らしい。まぁ、確かに胡散臭い。久保にもそういわれたし、もしガイドを頼みたい人がいたとしても、あの写真じゃ確かに頼みたくなくなるかもしれない・・・。

しかし、自分のデジカメだからおいらの写真がほとんどない。たまにSantiがとってくれているが、そんなときはだいたいおいらが酔っぱらってて写りが酷いか、Santiが酔っぱらっててぼけているかのどっちかしかない。かといって、改めてプロフィール用の写真を撮るのはこっぱずかしいし、ばからしいし・・・。

とりあえず、探してみよう。

最近、Manoloは日本の本に凝っている。この前は「三島由紀夫」、そして今は「大江健三郎」。タイプは違うとはいえ、両方ともかなりどきついというか変わった作品。三島由紀夫が路上で割腹自殺をしたという情報にはさすがに驚いていたみたいだ。

というわけで、ますます質問が高度になってきている今日この頃。歴史に関することや、伝統的な記述が多いためか、ジャンルによってはかなり困る。当然、それらの本には説明がついているが、さらなる説明が欲しいらしくて、とにかく本をもってきては、すべての単語を質問してくる。良いことなのだが、WEB作成で疲れている今は結構しんどい。

「『ふすま』と『しょうじ』の違いは?」
「畳7枚ってどれくらいの広さだ?」
「踊り念仏って?」
「非業の死ってどんな死だ?」
「○○○(忘れたが、琉球の方言)の意味は?」
「女形って?」
「はっぴって?」

などなど。

また「○○は今でも普通なのか?」という質問が基本的に多い。○○はある伝統行事だったり、着物だったり、ものだったり、なんかしらの行為だったり・・・。

そして、たまに「慶応3年は何年だ!!?」「昭和8年は何年だ!?」と史学専攻のおいらを試す質問をしてきたりもする。専攻が江戸の中期〜幕末だったのもあって、なんとか答えられてるが、もっと遡られてしまうとかなりうろ覚えだ。時代くらいはわかるが、何年かまでは流石に正確にでてこない。Manoloは「枕草子」も好きみたいだから、結構危険だったりする。とにかく、質問されないことを祈ろう。もし間違えたら「正樹は日本のこと何も知らないな〜!」といわれるのは目に見えている・・・(つд`)゜・。

彼にとっては年末の「紅白歌合戦」の記述はかなり面白かったようだ。何故か大笑いしていた。こっちにも同じような歌合戦はあるのに・・・なんでなんだろう?


そんな中、またスペインと日本の文化の差というか考え方の違いに直面した。

スペイン語には「Extranjero」という単語がある。辞書を引くと「外国の」とか「外国人」という説明が当てられており、普段もその意味でつかっていたのだが・・・。ある状況になるとそれは正しくなくなってしまうようだ。とりあえず、その説明を書いておく。

おいらはスペインにおいて「Extranjero」だ。
おいらは日本においては「Extranjero」ではない。

Manoloはスペインにおいては「Extranjero」ではない。
Manoloは日本においては「Extranjero」だ。

日本にいる状態ではおいらにとってManoloは「Extranjero」だ。
スペインにいる状態でManoloにとっておいらは「Extranjero」だ

ここまでは大いに理解できるし、外国人という意味を当てはめれば意味が通るのだが・・・。


(場所にかかわりなく)おいらにとってManoloは「Extranjero」だ。
(場所にかかわりなく)Manoloにとっておいらは「Extranjero」だ。


この二つの文章は彼らにとって全く理解できないものらしい。

上の(場所にかかわりなく)というのは性質的な意味でいいたいのだが、その場合「Extranjero」という言葉を通用しないらしい。

Manoloはスペインにおいては外国人ではないが、おいらにとっては常に外国人という認識をしているし、言葉のニュアンス的にも日本では間違っていないと思う。それがグループ内にいようと、1人でいようと、Manoloはおいらにとっては常に「外国人」である。もちろんスペインにいてManoloを「外国人」ということはありえないが、Manoloは日本人ではなく「外国人」であると思って当然だと思っていた。

が、彼らはそういう考え方はしないらしい。彼らにとってそれらの考え方は、わかりやすく言えば「中華思想」のようにとれるらしい。中国がすべての真ん中で後は東夷・西戎・南蛮・北狄というアレだ。侮蔑している風にはとらないが、島国特有の共同体中心のの発想が元だとManoloは言う。

言葉の意味をしっかりとって考えてみたら、なんとなく納得できたので、合ってるかどうかわからないが、解釈を書いておく。

日本語の「外国人」という単語は「性質面」と「状態面」の両方で使えるが、スペイン語(ヨーロッパまたは他の地域も含めて)の「Extranjero」は性質面においては使わないようだ。
(※性質面というのは「日本人ではなく外国の人間」という意味。状態面というのは「日本ではない、他の国から来た人間」という意味。)

というのも「Extranjero」は「Extran~o」(変わったとか奇妙なの意)から派生しているからだ。スペインにおいては彼は決して「変わった人間」ではないから、誰にとっても、彼らは「Extranjero」でありうることはないのだ。他の国からきた人間は、髪の色が違ったり、瞳の色が違ったり、背の高さ、顔の色などなど「自分たちとは異なる(変わっている)」から「Extranjero」なのだ。

そいう考えると、これまで話してきた例文が全てしっくりくる。だから、うちらがスペインで仲間内で日本語を話しているときには「Manoloは外国人だ」とは言えるが、それをスペイン語に訳して「ManoloはExtranjeroだ」とは決していえない。そういってしまうと、「Manoloは外国から来た人間だ」といっていることになってしまい、「Manoloはうちらにとって日本人ではない外国の人間だ」という意味には決してならないのだ。

ちなみに、ヨーロッパ人がうちらが使う性質面でを相手を表現する場合は、直接「日本人」、「ドイツ人」、「アメリカ人」と使う。

あっ、なるほど、書いてて今納得したよ。

Manoloが言いたかったのは「日本」と「それ以外」というわけかたをして、「それ以外」の人間をひとくくりに全て「外国人」という表現をすることが面白いといっていたわけか!あ〜たしかに、面白いわ。やっぱりManoloの言うとおり「島国的」な発想なんだろうな〜。

それが分かっても、今更思考を変えるのは難しすぎるや。

日記書くだけなのに、かなり考え込んでしまった。さ、仕事に戻るかな。



ボロボロ・・・・
2004年05月30日 (日)
「個人ガイド」用のページを作り始めたのはいいが、あまりにやっつけ仕事でやったためもうボロボロ(つд`)゜・。しっかりどっかのBarとかで考えて、本気で作らなくては・・・。サイト自体も日に日に適当になっていく感じがする・・・。さらに、そんな状態にもかかわらず、サーチエンジンに登録しまくってしまった。

人間、慌てるのはよくないことがよ〜くわかった。

みればみるほど、だんだん恥ずかしくなってくるし・・・。写真はなくて、テキストばっかだし・・・中途半端にちゃんと書いてるし・・・。まぁ、今後に期待だな。思ったが吉日を実行しすぎただけということにしておこう。


話は飛ぶが、ManoloとSantiがどうも軽い喧嘩をしたようで、Mi Kyungがおびえ気味(^_^;)。おいらの部屋にやってきては、なにやら話しかけてくる。ジグソーパズルも投げ出したみたいだし。おいらがいくら「彼らの問題だから・・・」といっても、根っからのアジア人だからか、心配してしまうらしい。おいらはもう慣れてるからいいんだけど・・・。まぁ、いろいろ複雑だしな〜。仕方なし。

2人が喧嘩して話し込んでいる間、おいらはコレクションとして部屋の片隅に放りっぱなしだったワインの空瓶を部屋に飾ることにした。

部屋の入り口のところに、綺麗に並べたのだが・・・・。

ん〜〜、なんか醜い。

珍しくシンプルな部屋に住んでいたというのに、このサイトどうよう、ごちゃごちゃした部屋になってしまった。

それを見たManoloが「Que Maravilloso!」(なんて素晴らしいんだ!)と一言いってきたが、あきらかにニヤニヤしていたので、半分小馬鹿にしているとしか思えない。彼の美的センスからは考えられないことなのかもしれないが、おいらの美的センスでも同じ。

でも、100本のワインの空き瓶をそろえるまでは捨てるつもりはないので、邪魔にならないように飾るしかないのだ。現在空き瓶は30本ほど。残り70本。

まぁ、2ヶ月もあれば大丈夫だろう・・・。たぶん。

Fangoria
2004年05月29日 (土)
なんか今日は衝動買いしたい日だったので、思い切ってFangoriaのCDを二枚買う。そのうち一枚はVEの入ったDVD付きで、二つで31eurosほど。まぁ、安いと言えよう。

Fangoriaは魔女みたいな顔や格好をした45歳くらいの女ボーカリストが歌うRock系グループで、先日行ったManoloの田舎「Villareal」で知ったばかりなのだが、菅野よう子に続くお気に入りのミュージシャン。曲調は当然違うが、踊るにはもってこいだ。参照:http://www.arquitecturaefimera.com/

とにかく、彼女たちのVE(ビデオクリップ?)はセンスが良すぎる。恐ろしくかっこいい。ライブの時に後ろに映し出されたVEをみたときも同様に思ったが、嫉妬するくらいかっこいいし奇抜だ。このグループは是非とも日本に広めようと思う。

彼女(Alaska)はアルモドバの処女作(たぶん?)である「Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montón」にもでている。まぁ、当時は16歳くらいとかなり若いが、今を彷彿させる奇抜な格好をしている。映画のせいもあるが・・・。

CDを買った後は、ほっこりするために家の近くのお気に入りのcafeに行き、「アルハンブラ物語」を読みふける。読めば読むほど、アンダルシアに行きたくなる素晴らしい本だ。昔読んだときには少々くどすぎる感じがしたのだが、スペインに滞在している今となっては、その情景が目に浮かぶようで、お気に入りの本の一つとなりつつある。

ただ、途中で昼食でたべた「sopa de pepino」(キュウリの冷スープ:ガスパチョみたい)のおかげか、腸の運動が活発になりすぎて、読書は諦めて、急遽家に戻る。

家に戻ったあとは、まぁ、いつも通り。

タバコを買いにいったついでに、Manoloに「正樹!俺になんか買ってくれ!」とせがまれ、「世界地図」のポスターを購入。5.1euros。トイレに飾って勉強するという目的で購入。

この地図、当然スペイン語で各国名がかかれているので、おいらにとっても勉強にはもってこいだ。未だに「Suiza」(スイス)と「Suecia」(スウェーデン)は位置は分かっても、いまだにごっちゃになることが多い。ホント紛らわしい。

家に帰ってきてうきうき気分でトイレに地図を貼り、便器に座って堪能。横浜がどこにあるのかイマイチ分かってないManoloとSantiにとっても有益だろう。

夜はいつも通り映画を見る。Fangoriaにちなんで「Pepi, Luci, Bom y otras chicas del montón」を鑑賞。アルモドバの作品らしく、かなりどきつい内容だったが、そこそこ面白かった。意味が分からないところが多々あったが、それはスペイン人であるSantiやManoloにとっても同じだったらしい。

今日は訳あって心ここにあらずな一日になりそうだったが、Fangoriaとsopa de pepinoのおかげで慌ただしい一日となり、ある意味良かったのかも・・・。

とにかく、珍しくのどかな?土曜日だった。

追記
El Corte Ingles(スペイン最大のデパート)で手塚治虫の漫画と「はだしのゲン」を発見。広島の原爆に興味のあるManoloに早速教えた。他にもいくつか漫画がおいてあったが、「軍鶏」(シャモ:読んだことはないが知ってはいた)をみつけて、思わず首をかしげる。他にもっと輸出すべき漫画はあるでしょうに・・・。

気を使われてしまった・・・・
2004年05月28日 (金)
今週は少々心ここにあらずという感じなのだが、その理由をしっている友達から飲みに誘われた。Jason(生まれは中国だけど、フランス人)が特に心配してるらしい。

もういい年だから、心配してもらわないでも大丈夫なんだけど、お言葉に甘えて飲みに行った。

約束の8時についたけど、8時半になっても誰もこない。このあたりはスペインぽいっていうかなんていうか・・・。しかたないので、1人寂しくcervezaを飲む。

しばらくして、Jasonと智子氏が来て、その後オランダ人のヘレンとポルトガル人のマリアもやってき賑やかになる。各国の歌の話になり、おいらは桃太郎と浦島太郎の歌を紹介する。外国人がこれらの歌を歌う姿はかなりドキドキもんだ。なんていうか・・・とにかくいい。変なところで侘び寂びを感じてしまった。

Mi favoritaと合う約束だったが、時間がそれほどないということだったので、諦めることに。かなり後ろ髪引かれる思いだったがしょうがない。本来ならば行くべきだったのだろうが・・・無理だった。日記を書いている今になって、行っておけば良かったと思っている。後悔先に立たず。

今は4時。酔っぱらってるし、やるせない気持ちだし、寝れないし・・・。

もう最悪。

なんか疲れた・・・
2004年05月27日 (木)
ようやく日記のページを改造した。
カスタマイズするのにえらく時間がかかった。

もう3時・・・・。

そろそろ寝るかな。

嗚呼



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