おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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estoy fatal....
2004年06月24日 (木)
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キタキタキターーーーーーーーーーーーーー!!

おそらく長期滞在者にとっては恒例行事である忌まわしきDespedidaの波が!!!

去年も腐るほどDespedida(お別れ)のFiestaには参加したが、今年もそうなりそうだ。この波が終わった頃にはおいらの友達はスペイン人の友達を除いては見事にいなくなる。

去年はオーストリア人のNora(ノラ♀:一ヶ月間ほぼ毎日一緒にいた)の時に特に切ない気分になったが、その数ヶ月後にオーストリアで再会することがわかっていたので、まだマシな方だった。

今年はCoraとKristinの2人との別れが近いうちに待っている。

「No te vayas」(いかないでくれ〜)というのは、正直社交辞令で使うこともあるのだが、彼女たちにたいしては本気でいってしまう。

あ〜まじで泣けてくる。

ドイツなんぞスペインから往復80euros前後で2時間かからずいける距離であり、時間と金さえあればいつでも遊びにいけ、冷静に考えるとたいした「別れ」ではないのだが、その辺は島国日本に27年間すんでいた人間であり、「ドイツ」=「遠い」いう意識が抜けてないし、Valenciaでの物理的にも精神的にも、距離が近すぎたため、スペインに住んでいても「ドイツ」にいかれるととても遠くなってしまう気がする。

先月のSaskia(サスキア♀:スイス人)、最近帰ったKnut(クヌー♂:ノルウェー人)、そして今日はNils(ニルス♂:ドイツ人)と別れをした。


こっちの生活ではあった回数自体はたいしたことないのに、すごい友達になる人間がいる。一度のFiestaでかなり仲良くなってしまうのだ。Nilsはその1人で、おそらく両手で数えられるくらいしかあっていないが、酒好きだったこともあり、また会うのが毎回Fiestaだったということも関係して、なぜか仲がよい。2ヶ月前くらいにこっちに遊びにきた彼の弟(スペイン語は話せない)にも妙に気に入られて、遊びにこい!としきりに誘われた。

彼の住むブレーメンにいけるかどうかわからないが、連絡先だけは聞いておいた。

そして、何度も何度も固い握手を交わした。


日記にうつる・・・。

昨夜(今朝?)のSan Juanで結構ヘトヘト気味だったが、日記を書き始めたら恐ろしく長くなってさらにヘトヘト。

estoy fatal!(もう最悪・・・)

パンツ一丁で歩いていたNilsの気配で目が覚める。ふと見ると「ニヤッ」とこちらをみて笑っている。

Toniには「正樹!ここで何をしてるんだ?何をしてるんだ!」と起き抜けの頭に質問攻め。

「う〜ん、なんでおいらはここにいるの?」
「なにしてたか覚えてない・・」
「ここはどこ?おいらは誰?」(donde estoy?quien soy?)

と逃げておく。

それをくすくす笑いながら見ているCora。

なんなんだ、この家は・・・。

Coraの家でCafeを飲みつつ、Salonでくっちゃべる。Nilsに別れをいったあと、Kristinとグループワークの話をする・・・というCoraにくっついてJardin Real(王室庭園?)に行く。疲れていたが、風と陽の光が心地よく、園内にあるcafeteriaのベンチでまったり。

小一時間して、彼女たちが勉強を始めそうになったころ、邪魔しちゃいかんと家に帰る。帰る前に2人と連絡先を交換しあう。この時点でもうなんか切なくてしょうがないというのに、DespedidaのFiestaなんていけるのだろうか・・・。

家に帰ってきてシャワーを浴び、昨日の日記を書き始める。

面倒くさくて面倒くさくて、かなり適当な日記に書いてしまった。反省。

9時くらいからSantiがサッカーを見始める。スペインが負けた時に「正樹!9月までサッカーの話はするな!!禁止だ!禁止!」といったくせして、自分からその禁止事項を破るとは・・・。

友達の関係上、スペインが負けたあと、ドイツを応援しようと思っていたが、ドイツも予選敗退してしまい、ポルトガルを応援することにする。ポルトガルに負けて予選敗退したわけだが、なんとなくスペインにも近いし、Figoがいるし・・・。

Santiと今日も遊びにきていたMartinに「今はどの国を応援してるの?」と訪ねたら、同じ理由(ほとんどスペイン人ってことで)で「ポルトガル」といっていた。よかった・・・同じで。「ドイツを応援する」といったとき「馬鹿なこというな!」と言われたから・・・(つд`)゜・。

今日のEUROCOPAの準々決勝はポルトガル vs イギリス。1対1のまま延長戦に突入して、最終的にPKでポルトガルの勝ちとなった。

開催国というのもあってモチベーションが高いのだろう。優勝するか?


今日はもう疲れてるので寝ようと思ったが・・・今Santiが来て「正樹!飲むぞ!」と誘われたので、軽く飲んでから寝る。


追記
借金生活のため、大好きなVinoが飲めなくてへこんでる。そろそろ禁断症状がでそうだ。カードが届いたら5eurosくらいのVinoを買って1人こっそりお祝いしようと思う。5eurosか・・・5eurosか・・・・よだれが出る。

写真はCoraが勉強のためもてきたノートPCで昨日のSan Juanの写真を見ているところ。

San Juan
2004年06月23日 (水)
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現在24日19時ちょうど・・・。

こうなってくると日記書くのがとてつもなく面倒になってくる。ネタが無ければ何ら問題ないが、いろいろあった一日だったので思い出しながら書かなきゃいけない。

あ〜、しんどい・・・。けど、まぁ、いたしかたない。


さて、どこから書こう・・・。時系列でいいや。

銀行の暗証番号が変わっていたため、カードは手にいれたもののお金がおろせないという状態に陥る。だから、今日も朝から銀行に行かねばならなかったのだが、起きたのは昼の1時で、さらに恐ろしく暑い日だったため銀行は断念。

今日はスペインでは夏至(日本でもか?)にあたる日で、一年でもっとも太陽の出ている時間が長い日。そのためか知らないが、風もなく、空気も流れず、部屋はジトジトジトジト。授業が終わったあと遊びにきていたマリちゃんと「暑い!暑い!暑い!死ぬ〜〜!」と叫ぶ。Cafe del tiempoを作りなんとか落ち着かせる。

久しぶりに曲を変えようとMP3を探しまくる。TSUNAMIなど日本の曲を発見して早速かけてみることに。数曲目に以前DLしたスピッツのなんかの曲がかかる。マリちゃんと2人して「懐かしい〜!!」と声を合わせて言う。

「この曲・・・中学生くらいの時だ!!」

思わず、飲んでいたCafe del tiempoを吹き出しそうになる。

ちゅ、中学生!!!??おいらがこの曲を聴いたのは大学生の時。

あ〜さいですか・・さいですか・・・。

まぁ、そうだよね。現時点で8歳違うんやもんね。冷静に考えてみれば納得。でも、なんかものすごい自分の年を感じる。今度からは1人の時に懐メロは聴くことにしよう・・・。U2のあの名曲も知らないし・・嗚呼。


音楽で思い出したが、Santiが昨夜、トンカツを作っているときに

「コートの下は裸で〜♪」

と突然口ずさんだ。

思わず油の中に手を突っ込みそうになる・・・(嘘)

おいらが最近しょっちゅう聞いている「夏木マリ」の「my favorite things」の歌詞を覚えたらしい(※この曲はManoloのお兄さんの同居人であるJuan Calrosがくれた日本の曲のベストセレクションCD。彼は日本オタク。)。

本来の歌詞は「昔の女優のように♪コートの下は裸で♪夜風が身にしみて〜♪」というもので、至って普通なのだが、部分的に抜き出すとなんともかんとも。

そして、例の如く「正樹・・・どういう意味だ?」と聞かれ説明する羽目に。

意味を聞くと、なにが嬉しかったのか

「待ってろ!!メモる!!!!」
「なんでだよ!」
「今度日本人を見かけたら言うんだ!!!」

・・・・アホか・・・おまえは!

最近暴走気味のSanti・・・。マリちゃんにもすごいことをいっていた。

「マリ!子供を2人つくれ!そして片方を俺にくれ!」

まだ日本人の子供が欲しいらしい。

「え〜やだよ〜!自分の子供だもん!」とマリちゃん。

「菊次郎みたいのがいい!」

全然話を聞いてないSanti。

「でも、すぐに大きくなるよ・・・」とおいら
「そしたら取り替える!家のデコレーションだ、デコレーション!」

Santi・・・あなた、自分のいってることわかってる?

「じゃ、マリちゃん、Santiに売ってあげな。高額で・・・」
おいらもSantiのペースにあわせて言う。
「うん・・・100万eurosくらいで・・・」
「分かった・・・ネットで買うよ。さらに、正樹のクレジットカードでな」

負けました・・・・_| ̄|○


日記に戻そう。

突然、扇風機が止まった。タダでさえクソ暑いというのに・・・泣きそうになる2人。さらに「暑い」を連発。どうも、うちだけでなく、PISO全体が停電(?工事?)らしかった。風が通るCocinaに移動する。


8時頃、San JuanのFiestaのためplayaに向かう。マリちゃんが一週間前に来たばかりのみのりさんという子も誘ったらしく、学校側で合流。playaに向かう前に、休憩がてらcervezaをJarraで注文。

小腹が減っていたので、途中でケバブもほおばったため、結局海についたのは11時になってしまった。


playaにはこれまでplayaではみたことないくらいの人がいた。まさかここまでとは・・・。すぐにcostaの生徒たちと合流できると思っていただけに、不安に襲われる。

歩くスペースもないくらいびっしり。皆、砂場に穴を掘りたき火をしている。もう、ものすごい数のたき火。Fallas(火祭り)の再来か!!って感じだった。Valenciaって「火」を使う祭りが好きなんだろうか?


運良くElena(エレナ♀:元costaの先生)がおいらを発見して「Masaki!Masaki!aqui!aqui!」(正樹、ここ!ここ!)と呼んでくれたため、苦労せず合流することができた。

Valencia C.Fの旗が側に掲げられたたき火の周りにはものすごい数の学校の生徒がいた。知ってる人がほとんどいなく、ちょっと寂しい気分になる。まぁ、学校にいってないから当然なんだが。

とりあえず、見つけてくれたElenaの側に座ることに。「como esta tu vida!」(最近どうよ?)といつも通りの挨拶が始まり、ぺちゃくちゃおしゃべり。

Fiestaには全く関係ないが、「como esta tu vida?」には苦い想い出がある。まだこっちに来たばかりのこと。知り合った友達に開口一番この台詞を言われ右往左往したことがある。大抵最初の挨拶は「como estas?」、「que tal?」(元気?)というもので、学校で習ったのもこれだし、日本の会話本にもでている。

当時「vida」という単語は「人生、生涯、一生」という意味で覚えていた。辞書で引けば「生活、暮らし」という意味もあるのだが、来たばかりなので知らなかったのだ。

なので、「como esta tu vida?」=「どうよ、君の人生は?」という意味でとらえていて、なんてこたえていいのかすごい困った。しかも知り合って間もない人間に、開口一番それを言われたら「彼は、おれの人生に興味があるのだろうか?心配してくれてるのだろうか?それとも、28歳にもなって仕事もしないで、スペインで遊んでいるおいらを皮肉っぽくいってるのだろうか?」などと思ってしまった。

危うく、自分の「夢」について語ろうかと思ったが、どう考えてもシチュエーション的におかしいので「なんで、vida??」と質問して、ようやく意味が分かった。

日本語に訳して考えていた当時、この手の勘違いは結構頻繁にあった。また思い出したら書き記そうと思う。

閑話休題・・・。

友達を作りにやってきたとはいえ、少々遅くついてしまいタイミングを逸してしまったのと、NajmaとかBeatrix、Inka、Olivier、German、Inma、Elena、Andreas・・・と知り合いがたくさんいたのもあって、特に開拓をする気が失せてしまい彼らと話すことにする。

去年はおそらく旅をしていたのか、San Juanはおいらにとって初めて見るFiestaだった。夏至ということはわかったが、なぜ「たき火」なのかが分からなくてElenaに質問してみる。

「このたき火にはなんの意味があるの?」
「今日が夏至なのは知ってるでしょ?」
「うん・・・」
「だから、古いものを燃やしたりして、新しい生活へと変えるのよ」
「だから???なんで、この時期?普通年末とか年始じゃないの?」
「う〜ん・・・私もよくは知らないのよね・・・」
「そっか・・・」
「あとは12時ぴったりに海にはいって、さらにたき火を飛び越えると幸せになったり願いが叶うのよ」(※Andreas曰く「7年間禁欲生活(性欲の面で)」もしないといけないらしい・・・が、スペイン人はそういってなかった。謎)

う〜ん、どうも今日は、どんどん焼き(ローカル祭り?)、年末、年始に「破魔矢」、「しめ縄」、「お守り」等を燃やす伝統行事、七夕、海開きが一緒くたになった日のようだ。

なんとなく納得。

意味もわかったので、思う存分San Juanに参加することにする。

海に入る時間である12時近くになると、みなソワソワし始める。おいらは知らなかったため普通の7分パンツ(?)にT-シャツという格好。携帯やむき出しのお金、デジカメを持っていたのもあり、海に入るつもりはなかったのだが・・・知り合ったばかりの18歳のブラジル人(かなりの好青年)が、おいらの名前を覚え連発。

「正樹!海に入るれ!」
「正樹!服を脱げ!」
「正樹!泳げ!」

一回り近く違う青年に命令される(つд`)゜・。

ということで、泳がないけど、足くらいはつかるか・・・せっかくのFiestaだし・・・つかれば多少の御利益(?)はあるだろうと海に向かう。

携帯等は全てBeatrixの鞄に入れてもらい、ズボンの裾を腿くらいまでまくりそろ〜っと海に入る・・・・や否や・・・後ろからものすごい集団が駆け足で海に入ってきた。

一瞬にしてパンツまでびしょびしょ。

Fiestaに中途半端に参加しようとした罰があったたらしい。スペインのFiestaでは思い切り「馬鹿」にならなければいけないことを忘れていた。同じアホなら踊らにゃソンソン♪だ。

もうこうなりゃやけだ・・・と濡れるのも無視して先に入っていったBeatrixとNajma(彼女たちは水着をきているため問題ない)を探すべくドンドン歩く。でもって、すいすい〜とついでに泳ぐ。結構楽しかったり(笑)

皆、野生に返り、思い切り暴れまくっている。なんか、スペインのFiestaだな〜と1人しみじみ。

海の後は「たき火飛び越え」が待っていた。ただでさえ、playa中「たき火」で、どこかしらアフリカの原住民族を彷彿とさせていたのに、このイベントでさらに「原住民族度」が増す。みな酔っぱらってるのもあり、「いやほっ〜!!」とあっちこっちでたき火を飛び越えている。

なんか危ない宗教団体にも思えてきた。

おいらも例の18歳のブラジル人に命令され(笑)、たき火を飛び越えた。

海にも入ったし、たき火も飛び越えたし・・・これで今年一年(?)は幸せで、願い(3つとかなんとか)も叶うことだろう。

まずは、願いを100個にしてくれと、おきまりの願いを言おうと思う・・。


たき火を飛び越えたあと、クーラーボックス一杯に作ってたSanguriaを飲みつつ皆と語る。Beatrixはおいらの周りでは「Trixy」(トゥリクシー:Manoloが命名)と呼ばれているため、おいらもうっかり「Trixy」と言ったら、「その名であたしを呼ぶな!」と酔っぱらてったBeatrixに満面の笑顔で頬を平手打ちされた。その後もうっかりTrixyといってしまい、さらに2度ほど平手打ち・・・。

可愛い顔して・・・怖い・・・。

Najmaは相変わらず1人を好み、たき火の側でぼ〜っとcervezaを飲んでいた。なんか不思議な子だ・・・。

Inkaは何人か知らないが、髭を生やした男の人にいいよられてキスされそうになって困っていた。

Germanはどうも苦手っぽい女性につきまとわれていて、珍しく腰がひけていた。また、相変わらず「俺はおまえの人生の先生だ!」と言って聞かない。「土曜日にニンニクは食べるな!」しか教えてもらってないんだけど・・・。


1時頃、Cora、Kristin、Nilsの三人と合流。彼女たちはユーロカップでドイツが負けたためうなだれ気味だった。やけ酒をしたらしく、多少できあがっていた。

やってきて早々、Kristinに「正樹!たき火を一緒に飛び越そう!」と言われ、他人のたき火を2人で飛び越す。Coraにも同じことを言われ、再び飛び越す羽目に。他人のたき火でも御利益はあるんだろうか?

人もちらほら減ってきた。Najmaは相変わらず1人でたき火を見つめている。

playaはほとんどゴミ溜め状態。たくさんのcervezaのボトルやビニール袋が散乱している。明日になれば掃除の人がきてあっという間に綺麗になってしまうのだろう。Fiesta慣れしてるだけはある。

Coraたち同様、途中で合流する予定だった貴子ちゃんは、どういうわけか「Sagunto」(Valenciaから電車で40分くらいのところにある街)にいた。「私もなんでこんなところにいるのかわからない・・・みんなによろしく・・・(涙)」とメールには書いてあった。面白すぎて、1人大爆笑。

Mi Kyungも仕事の後に来るはずだったが、うちらを見つけられなかったのと、仕事でヘトヘトだったため帰宅してしまった。

おいらを誘ったSantiはコンサートの後に来るといっていたくせに、結局最後まで顔をださなかった・・・お仕置きだな。

マリちゃんとみのりさんは2時か3時頃に帰ってしまった。

知り合いも大分いなくなったため、CoraとKristinの3人で、トイレに向かいつつcostaの集団から離れる。そのまま、縄でできたジャングルジムで遊び、砂浜に寝そべって流れ星を探す。

至福の時

5時に始発があるというバスで帰ろうということになったが、なかなかバスは来なく結局Tranvia(路面電車)で帰ることに。

路面電車を使ったところで、おいらの家までは海からだと結構ある。おいらの足でも40分くらい。

Fiestaの後に1人でとぼとぼ帰るのが寂しかったのと、デジカメもっていたため、先日の強盗みたいのにあったらな〜とちょっとビビっていたのもあり、Coraを送りがてら、家に泊めてもらうことにする。

Salonで彼女たちがやけ酒の時残したVinoを飲む。たわいもない話を小一時間して、タバコを二本ほど吸ったあと、おとなしく寝た。

おそらく7時半くらい。

太陽はすでに昇っていた。

すこぶる
2004年06月22日 (火)
久しぶりにあった貴子ちゃんに「最近、すこぶる絶好調だ」といったら「"すこぶる"って?」と言われた。"すこぶる"ってもう死語なのか??なんかショックだった。

今日は早起きして銀行にカードの再発行を頼みに言った(2時半までしかあいてない)。

「すいませ〜ん、カードなくしちゃったんですけど・・・」
「あ〜、先に止めないと駄目だよ」
「あ、もう止めました」
「いつ無くしたんだ?」
「う〜ん、3日前から4日前」
「ちょっとまってろ・・・IDあるか・・・」
「あ、パスポートなら」
「ま・・・さ・・・き!??」
「そう、まさき」
「まってろ・・・」

隣ではおばさんがぷか〜っとふてぶてしくタバコを吸っている。受付の人だ。日本だったら信じられない光景だが、こっちでは当たり前。「下町銀行」(そんな言葉ないが)って感じで、親しみ易い。

「あったあった・・・これだ・・・」
「ありがとう」
「今度から気をつけろよ!eh?」

気をつけてもどうしようもなかったんだけどね・・・と思いながらも「あ、気をつけるよ・・・(酔っぱらわないように)」と言って銀行を後にした。


関係ないが、スペイン人がよく使う付加疑問に「eh?」(エ〜?)というのがある。学校で習うのは「no?」とか「verdad?」だ。日本語でいうと「○○だろ?」とか「○○だよね?」。英語で言うと「isn't it?」にあたる。

この「eh?」というのは、ホント日常的に使われるのが、来たばかりの当初はその発音の仕方も関係して、すごく乱暴というか、きつい言葉に聞こえた。日本でいってしまうと、チンピラとかが顔をしかめていう「あ〜〜っ!!??(なんかいったかおい!きこえねえぞ!)」みたいに聞こえるのだ。だから、おばさんたちが喧嘩をしているようにも聞こえた。

だから、この「eh?」を使うのはかなり抵抗があったのだが、なぜかすごい惹かれる言葉でもあった。

Manoloとかに、「te gusta eh?」(おまえ、それ好きだろ?な?)みたいに言われたびに、「あ〜〜!俺も真似してぇ〜〜!」と何度思ったことか!それが使えるとスペインレベルが5くらい上がる気がした麗しのスペイン語なのだ。

それから、おいらの苦労は始まった。普段は「no?」とか「verdad?」(使い分けは適当)をついつい使ってしまうのだが、SantiとManoloとはなすときにはできるだけ使うようにした。それが2ヶ月前くらい。今では大分自然に言えるようになった・・・というか、気づくと使っていて少々こっぱずかしくなることもある。

「eh!?」を使うときは、できるだけニヒルに笑うようにしている(笑)


今日は行き違いが原因で時間がずれまくってしまい、昼間からBarでcervezaを飲み羽目になる。場所は前回いって気に入ったBarで、名前は「Bar Torna」。Barが腐るほどあるスペインで、名前を覚えるということは「気に入った」証だと思う。普通はわざわざ名前なんてみないからだ。残念なことにCacaueteをくれたおばさんはいなかった。そこでcervezaをcan~aで二杯飲む。二杯で1.4euros。やっぱ安い、そして強烈な日差しの中を歩いたあとだったのでうまかった。

ふと客を眺めていると昼間からCarajillo(ブランデーなどが入ったCafe)を頼んでいる人間を何人も発見。オヤジばかりだったけど・・・。


2時半くらいから4時くらいまでマリちゃんと、学校側にあるかつてはいきつけだったcafeteria「La Tierra」でCafeを飲む。去年はいたのだが、最近全然みかけてなかった、おいらのお気に入りの「スペインの風吹ジュン」(おいらが命名)が復活しており、ちょっと嬉しかった。

マリちゃんと別れ、Plz Xuquerに向かう。貴子ちゃんに会うため。

途中でInkaとBeatrixと遭遇。

「学校?」
「そう・・・こんな良い天気なのに勉強しなくちゃいけないなんて・・・」
「私は働かなければ・・・」
「そっか〜。おいらも今日は飲まなければ駄目なんだよ」
「アルコール?」
「そう・・・・」
「何で?」
「だって・・天気がいいんだもん」

Inkaは苦笑、Beatrixは大爆笑。そのまま別れる。


貴子ちゃんにあうと、開口一番「もしかして、HPのために私を呼んだの?」と言われ正直ビビる。必ずしもそのために呼んだのではなく、「最近メールがくれたし、どうしてるかな〜?元気かな〜?」と思って呼んだのだが、確かに「登場人物」に写真つかっていいかどうか確認したかったのもあったので、マジで焦った。口では「いや、そんなことはないよ・・・」といったのだが・・・。結構鋭い・・・。


Cafeでは3時間半、ほとんどまったりしていた。もう蝿の季節で4匹の蝿にブンブン飛ばれ、文字通り「五月蠅かった」。6月だけど・・・。

貴子ちゃんと話すと、どうしても興味がそそられてしまう国籍不明の容姿についててつっこんでしまう。以前から「bada de monzon」(モンスーン・ウェデイング)みたいに踊って!と懇願していたのだが、今回は首振り踊りを披露してくれた。

あ〜、ヒンディーやサリーつけて踊ってもらいて〜〜!!

絶対あの顔は卑怯だ。良いとこ取りすぎる。しかも、ベリーダンス習ってるらしいし・・・はまりすぎで怖いものがある。


今日はすこぶる絶好調なので、タカシ君と昨日話した「トンカツFiesta」を実行するために各所に電話をかけまくる。

しかし・・・

タカシ君→×(やはり都合が悪くなったらしい)
Tomokito→×(他の約束がすでにあった)
マリちゃん→×(お母さんがご飯つくっちゃった)
貴子ちゃん→×(マリちゃんが来るなら行くとのこと)

なんか、へこんだ・・・。

Santiに「今日は誰もこない」といったら、「みんな、正樹のこと嫌いなんだよ」とさらっと言われてさらにへこんだ・・・。そう思わないようにしてたのに・・駄目だししやがって・・・(つд`)゜・。

結局、マリちゃんと貴子ちゃんをお互いに紹介させただけで終わってしまった。しかも、china店の前で立ち話・・・。いつ「これいくら?」って聞いてくるか1人ヒヤヒヤしていた。

Santiと偶然あったので一緒におうちに帰る。もうトンカツFiestaはやめようとおもったのだが、Mercadonaにいくと切なくなったのと、久しぶりにMi Kyungと夕食を一緒に食べれるので、3人でもいいからやってやる!と豚肉を大量購入。レジで偶然Mi Kyungと会い、3人で一緒に帰る。

Santiのお兄さんのMartinもやってきて4人でのcenaになる。箸はほとんど使ったことがないので、かなり苦戦していた。「フォークもってこようか?」というと、「いやこれからのことも考えて慣れなければ!」と頑張って箸を使っていた。

男である!

Mi Kyungはベトナム風春巻きを作り、SantiはGaspacho(冷スープ)。

Gaspachoと白米の組み合わせはなんとも乙だった。

張り切りすぎて皿に山盛りのトンカツになってしまったのだが、思っていたよりも余らなかった。明日は冷たいトンカツを食べよう。あれはあれでうまい。

先ほどまで4人で映画を見る。ロバート・ムーアの「Muder by death」(邦題:名探偵登場)。映画はまぁ、そこそこだったが、スペイン語の勉強にはちょうどいい分かりやすいストーリの映画だった。

今日は食い過ぎで気持ちが悪い。久しぶりの肉だからなのだろうか?

それとも、とどめのSandia(サンディア:スイカ)が利いたのか?

明日は海でFiesta。たくさんの人が来るだろうから、今から楽しみだ。

Motibacion
2004年06月21日 (月)
今日は一日中機嫌が良かった。

このサイトを作って初めて友人じゃない人間からのリアクションが来たからだ。それもまとめて4件も。なんで一日にまとめて・・・と不思議に思ったが、とにかく嬉しかった。

その中の1人の女の子にいたってはValenciaに興味があるらしい。Valenciaの情報を探してたどり着いたということだから、これに勝る喜びはない。

また、強盗事件を呼んで心配してくれた方もいた。その方はイギリス在住の方。本当にありがたい話だ・・・。

あ〜、Motibacion(やる気)が一気に上昇した。がんばろっと。


というわけで、今日はコラムを更新すべく原稿を書く。もうとやかく考えてないで、やる気のあるときにちゃちゃちゃとやっていこうと思う。考えすぎると夜寝れないし・・・結構、デリケートにできてるんだよな〜。誰もそうみてくれないけど・・・。嗚呼、ガラスの十代。


Manoloから昼間電話があった。Santiがでたらしい。

Manolo曰く、日本人に会ったらしい。そして、「くたばれ!ばか!アホ!」とかいったらしい。Santiは爆笑していたが、もう最悪・・・Manoloを知ってるうちらはいいけど、他の日本人が聞いたら絶対にビビるっていうか、スペインを嫌いになるに違いない。

Manoloのことだから、そのあとフォローをいれているだろうが、帰ってきたらお仕置きだ。状況を細かく聞かねばならない・・・。まったくもってけしからん!


夕方、タカシ君がデジカメを返しにまた遊びに来た。今日はVinoと「Miel y Mostaza」(ハチミツとマスタード)のポテトチップスを貢ぎ物として・・・。

ハチミツとマスタードということで、かなりまずいんじゃないかと期待して勝ってきたらしいが、普通の味だった。ほんのりマスタード味という感じ。ハチミツの味はしなかった。

Vinoが一本無くなったころ、誕生日にTomokitoとJasonからもらったグラナダの「Vino durce」(甘いワイン)を開ける。甘いモノは苦手で、1人では飲む自信がなかったので、ちょうど良い機会ということで開ける。

甘い・・・ホント甘い。でも、なんかアンダルシアの匂いがしてすごい良い感じのVino。チョコレートとかクリーム系のしつこい甘さでは当然なく、純粋な甘さ。イチジクの味がほんのりしたが、原料については書いてなかったので、ブドウだけの甘さなのだろう。

結構はまるかも・・・。

タカシ君とは日本食の話で盛り上がる。

納豆くいて〜!!
蒲焼き〜!
ひじき〜!!
まずくてもいいから回転寿司〜!(今のうちらには何でもうまい)
おでん〜!
肉まん!!
切り干しだ〜い〜こ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!

みたいな感じ。

あと、26日に電車でVinoの旅にでることが決定した。場所はRequenaで日帰り。bodegaで飲んだくれまくる予定。現在、同行者を募集中。ちょうど貴子ちゃんからメールもあったことだし、あのあたりも誘ってみようと思う。

今日の夕食はパスタを作った。Manoloもいないので、肉をたっぷり使ったトマトソースのパスタ。やっぱ肉って偉大。味がたっぷりでる。ただ、いつも3人で賑やか(?)に夕食を取っているので2人だと少々寂しかった。Manoloには悔しいから言わないが・・・。

食後、Santiが映画を見ようと誘ってきたので見ることに。

タイトルは「La Marrana」(ラ・マラナ)。意味は大きな雌豚という意味で使われているが、辞書で引くと「薄汚い」とか「隠れユダヤ人」という意味もあった。Santiにその話をしたら、この映画の時代は良いが今はユダヤ人には絶対に使うな!強すぎる!と言われた。使うわけないやん!と思いながら、ちゃんと聞いておいた。

さて、この映画・・・監督はJose Luis Cuerda。おそらく日本だと「蝶の舌」で有名かと思う。他にも邦題だと「にぎやかな森」、「オープン ユア アイズ」もそう。こっちに来てから見たおいらが好きな「 Asi en el cielo como en la tierra」は日本ではないみたい。すごい面白いのに残念。

スペイン映画を見たときの常で、4割しか分かっていない状態で感想を書く。

時代は1492年。あのコロンブスの年。1人の腹を空かせた男が大きな雌豚を連れた男(戦争が嫌で逃げ出した)に会い、ポルトガルまで一緒(たぶん)に行くという、なんてことない話。

途中、途中に中世の町並がでてくるのだが・・・かなり素敵だ。というか、あまり今と変わってないじゃないか・・・という感じだ。大抵歴史系だと壮大な・・・たとえばローマ劇場とか城とかがでてくるが、この映画は本当に普通の街並み。なのに美しい感じがする。

時代は全然違うが、ちょうどアルハンブラ物語を呼んでいる最中だったのでなおさら良く思えてしまったのもあるかもしれない。自分が想像していた通りの街並みがそこにはあった。

映画のメインとなるのは、その男2人なのだが、でかい雌豚がまたかわいい。子豚じゃなくて完全に豚なのだが・・・なんでか、最後は切なかった。

全体的な会話はイメージからしか想像つかないので、理解して笑えるところは多少あったが、Santiが笑っている部分で笑えないところは多々あった。ほのぼのした映画で、とりとめのない道中の出来事を映し出している。

この映画、先ほど調べたら日本にはないようだ。残念・・・。日本語版がないとなると、おそらくこの映画をちゃんと理解出来る日は何十年も先に違いないと思うと少々寂しくなる。

点数だと3.6点(5点満点)


とにかく機嫌が良い一日だった。

Manolo、Galiciaへ・・・
2004年06月20日 (日)
Manoloが昼過ぎにGalicia地方に旅立っていった。海岸線を中心にまったり旅をするらしい。今年はSantiagoの年だから、きっとものすごい楽しめるに違いない。

3時過ぎ頃、タクシーに乗るところまでSantiと一緒に送っていく。

M「正樹・・・寂しいか?寂しいか?」
正「なんでやねん!たかだか5日くらいでしょ?一ヶ月や二ヶ月ならともかく・・」
M「そうだがいつも家にいる俺がいないだろ?」
S「Manoloがいなくなるぞ・・・正樹!」(喜び声で)
M「おまえたち、もっと悲しめ。」
正「Santi!!夕食に肉が食えるぞ!肉だ!!」
S「そうだな!!肉だ!肉だ!」

Manoloにつっこみをいれられる。

M「おまえら、泣け!!」
M「それに普通は旅立つやつに1000eurosくらいくれるもんだぞ!」
正「なにいってんだ!財布とられた人間に、そんな金あるわけないだろ!」
正「俺が欲しいくらいだ・・・(つд`)゜・。」
正「あ、そうそう。お土産買ってきてね!魔女の小さい人形がいい!GaliciaのTipicoの・・・」
M「おまえが魔女だ!」
正「俺は男だ!だから、Brujo(魔男?魔法使い?)というならいえ!!」

タクシーの乗るManoloとSanti。

正「Buen viaje!」(良い旅をね!)
M「楽しんでくるよ」

指で泣き真似をしながManoloは去っていった。ホント寂しがり屋だ・・・。彼からしたら国内旅行だろうに。


最近、サイト関連で悩みが増えた。

1年以上住んでいるからネタは腐るほどあるのだが、それを文章としてまとめることを考えると頭が痛くなってくる。時間がないわけではないが、さすがにサイトばかり作っているわけにはいかないし・・・。

指針のためにと、ワラにすがる思いで作った期間限定アンケート。予想もしない結果と適当に項目をつくったせいでさらに苦しくなる。

メールでも何通か感想をもらったが、まさか「登場人物」がウケているとは思いもよらなかった。あれはあくまで日記やコラムで毎回説明するのが面倒くさいのと、少しでも状況が分かれば・・・ということで作ったいわば「おまけ」でしかなかったのだが・・・。わからないものだ。

日記やコラムにでてくる登場人物は増やそうと思えばいくらでも増やせるのだが、写真を勝手に使えないという問題がある。勝手に使ってしまっても別にいいんだろうけど・・・もし万が一「嫌だ」という人がいたら困るし、Manoloがなにやらあっちこっちに宣伝しているらしいから・・・それがきっかけで問題が起こっても困る。

さらに、6月末〜7月中には現在いるおいらの友達はほとんどが帰国してしまうので、今後日記などに出てくることがほとんどなくなってしまうというのも頭を痛める原因の一つだ。

「日記のネタ」も、どういうネタが好まれてるのかさっぱりわからないし、そもそも本当に「日記」でしかないものだから、ネタはでてこなければどうしようもない。自分で作り出したらそれは「日記」じゃなくなるし・・・。

Valencia復興委員会に票が入っていたのはかなり感動したものの、ネタ的につくるのが一番面倒だったりする。名前こそ胡散臭いが、もっともちゃんと作りたいコーナーでもあるし。う〜ん・・・。困った。

ちゃんと項目を考えれば良かった・・・_| ̄|○

あ〜、頭が痛くなってきた・・・。

Oceanografic
2004年06月19日 (土)
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先週くらいのこと。

「正樹!Oceanograficにいかないか?」とManolo
「え?なんで?」
「俺が学校の企画でいかにゃならんのだ。ガイドだ、ガイド」
「う〜ん・・・」

Oceanograficとは去年か一昨年にできた鴨川シーワールドか八景島シーパラダイスみたいな場所。乗り物とかはないが、水族館があったり、植物園(?)があったり、iMAXシアターなどがある。おいらにとっては建築はかなり現代チックなのだが、企画自体は正直「う〜ん」って感じの場所だ。

「でも・・・あそこ高いからな〜」
「団体割引を使えるから11eurosだ!」
「え?あそこ20euros越えるよね?それが、半額!?」
「そうだ。」
(う〜ん・・・半額か・・・Valenciaに住んでるわけだし・・・話の種や聞かれたときのためにいっておくのもいいか・・・学校の生徒たくさんくるっぽいから友達作るのにも良さそうだしな)

「vale!(わかった)、いくよ」
「すばらしい!」


ということで、Oceanograficにいってきた。

「水族館ね〜・・・・」とぶつくさいっていたのだが、久しぶりの水族館は結構たのしかったりして。

「サメ、顔こえ〜!」
「イルカってかしこいの〜!」
「ペンギン、あいらしい〜!」
「マンボーだ〜!う〜!!マンボッ!」
「ジンベイザメ、いないぞ〜!」
「タラバガニと伊勢エビくいて〜!」
「サメが来たぞ〜!小魚たち逃げろ〜!」

あげくの果てには、子供と一緒に「NEMO」(ニモのこと)を探す始末。結局Findingされて見つけられなかった。

ニモ〜!

しっかり、楽しんでしまった・・・水族館・・・_| ̄|○


今回一緒にいったのは30人前後くらいだったが、流石にその人数でまとまって行動できるはずもなく、途中でManoloともはぐれてしまう。側にいたマリちゃん、Inka(インカ:ドイツ人♀)、Beatrix(ベアトリックス:ドイツ人♀)、Najma(ナジュマ:フランス人♀)というメンバーで回ることなったが、Najmaは放浪癖があるのか、1人行動が好きなのか、離れてはどこかでまた再会し・・・という感じだった。


ある地域でManoloを発見!1人でデジカメ片手に真剣に写真を撮っていた。後ろから驚かすことにする

「Manolo!!!」
「うわっ!中国人だ!中国人だ!本物の中国人だ!」
「うるさい!なにいってるんだ!おまえこそ、デジカメばかりとって日本人みたいじゃないか!!」(諸刃の剣ではあるが・・・)

普段は、日本人は写真ばっかりとってる!と言っている分、恥ずかしくて逃げようとするManolo。それを捕まえるおいら。そこにフランス人のOlivier(オリビエル♂)登場。パーティーが大きくなる。


・・・・あとは書いてもしょうがないことばかりだ・・・。

ノルウェー人3人もパーティーに加わってEl Salerで飯喰って、5時からiMAXをみた。

iMaxは以前アメリカ旅行をしたときにナイアガラの滝側で見たことがあった。とにかく両端が見えないくらいの巨大なスクリーンで臨場感や迫力はすごいある。Valencianoそれは、ナイアガラの時よりもプラネタリウムみたいに円形になっていたので、さらに臨場感はあったが・・・少々内容がつまらない。どちらかというと子供向けなので、すごい綺麗だとも思ったし、実際に海の中にいるような気分にはなったが・・・途中で眠くなって寝た。昨夜は寝たの5時で、起きたの8時だし・・・。

頭につける変な装置(なんかすこし未来っぽいの。スタートレックとかそういう感じ)を入るときに貸してくれる。「おっ、なんかSF!!もしや3Dとかになっちゃったりするのか?」と皆ですごい期待をしたのだが、単なるヘッドフォンでしかなかった。そうなってくると、逆にその形になってることがうざく思えてきて、腹立たしくなった。


このOceanograficはValenciaの魅力に付け加えようと思ったのだが、とてもじゃないけど無理そう。11eurosなら良し!だけど、22euros払っていく必要は絶対にないと思われる

外観だけみていても十分楽しめるし、近くには公園なんかもありのんびりできるので、その地域にいくこと自体はお薦めだ。

9時頃、Noruego(ノルウェー人)たちが夕食を食べにうちに来る。Knut(クヌー♂)が明日帰ってしまうから、そのDespedida(お別れ会)だ。soy una puta simpaticaのIngrid(イングリッド♀)も一緒に来た。彼女も近々帰ってしまう。

こうしてこの時期は徐々に友達が帰ってしまう・・・。

1時頃、Noruegoたちが帰ったあと、Salonで男三人・・・

「なんか寂しいね」
「いつものことだ・・・」
「わかってるけど・・」
「うん・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「はぁ・・・」


Despedidaは本当に辛い。

黒目勝ちな完璧(パーフェクト)超人
2004年06月18日 (金)
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♪Ay que calor! Ay que calor!♪
(今年の夏Discotecaで流行ると思われる歌)

暑すぎる・・・春じゃなくてもバテるわ、こりゃ。それにスペインの生活で毎日日記を書くのはやっぱりしんどい。もう3時だというのに・・・泣きながら日記を書いている。でも、仕方ない自分のためだ。

日記を書いていると突然Manoloが部屋に入ってきた。

「Masakito!!estoy deprimido!!」(正樹!俺は今落ち込んでるよ!)
「何?どうしたの?」
「これを見てくれ・・・」

なにやら紙を一枚見せられる。

「今日、歯医者に行ってきた」
「あ〜この前とれちゃった詰め物で?」
「そう」
「で、みろ・・・この値段・・・」

400eurosと書いてある。

「よ、400euros!!!!何コレ!歯医者?」
「そうだ」
「なんでなんで??詰め物だけでしょ?」
「そうなんだけど、その歯はもう駄目だから、差し歯にしようと思ってるんだけど、そのための費用がコレだ。歯一本でこれだ!」
「Hostia!」(なんてこったい!)
「明日からvacaciones(休暇)でウキウキ気分だったのに、これだ・・・これ・・・嗚呼〜〜!!!なんて人生だ!」
「Pobresito・・・」(かわいそうに)

「もう俺はViejo(年寄り)だ!!体にガタがきている〜!!!あ〜〜もうViejoだ!!!歯に、髪に、Flotador!!あ〜estoy deprimido!!嗚呼!!」

Flotadorとは浮き輪の意で、腰回りの贅肉を比喩してそういう。

「あ、そうだ・・・待ってろ・・・」

駆け足で部屋に戻り何かをとってきたManolo。後ろに隠している。

「ちあるみかも」
「え?どういう意味?」
「ちあるみかも・・・だ!おれが質問してるんだ!」
「なにそれ?日本語?(復活の呪文にしか聞こえない)」
「そうだ。人の名前だ、たぶん女の子だ」
「ちあるみかも??女の子?誰それ?」
「知らないのか!ちあるみかも・・・だぞ!」
「本当に知らないよ」
「このputo!(putaは娼婦でその男版の意味)おまえというやつは!また違う女に手を出して、しかも覚えてないのか!」
「だって・・・本当に知らないんだもん・・・」
「見ろ・・・」

絵はがきを手渡される。

差出人を見る。「Chiharu Mikamo」・・・・

「ちはる」じゃんか!!

スペインでは「H」は発音しないから仕方がないのだが・・・いい加減慣れろよ、Manolo・・・。

ちはるみかも・・・?申し訳ないが、名前を見ても思い出せない。中身を読む・・・そして、最後に感じでかかれた名前を見て

「あ〜〜〜!!!!!わかった!!」

自分の周りの友達ばかり考えていたのが悪かった。Tomokitoの友達で、以前遊びにきたときに皆と一緒に飲んだ子だった。アルファベットで書くと「みかも」は全然想像できない。やっぱり漢字って偉大だ。

彼女・・・なかなかお茶目な子だ。

宛名の名前はちゃんとあってるのに、なぜか手紙の出だしにかかれているおいらの名字は「川田」。前回のKawasakiに引き続き、またもや名字が変わった。まぁ、こっちで名字なんか呼ばれることないからしょうがないんだけど・・・。川田か・・・。川崎か・・・。う〜ん、casi!!(惜しい!)


再び日記を書いていると、後ろから突然驚かされる。Mi Kyungだ・・・ストレスでもたまってるんだろうか?集中してただけに、本気でびびった。勘弁してよ・・・昨夜の強盗でもう十分。


ManoloもMi Kyungも去り、1人で黙々日記を書いているとSantiが部屋に入ってきた。

「正樹、ちょっとPC貸してもらっていい?調べモノしたいんだ・・・」
「いいよ?何調べるの?」
「ManoloがGaliciaに行くだろ?その調べモノを頼まれたんだ」
「はいはい・・・どうぞ、ご自由に」

とはいったものの、いつもの指定席をとられてしまったので、居場所がなくて部屋の中をウロウロウロウロ。春と遊んでみたモノの、暑いからか触られるのを嫌がりすぐ逃げてしまう。

部屋に戻ると・・・すごい匂いが立ちこめていた。

Santiが「いけないタバコ」を吸いながら、おいらのかけていた日本の音楽で踊っている(写真参照)。

「Santi・・・俺の部屋を臭くするな〜!!」とはいったが、なしのつぶて・・・。すでに「Otro mundo」に旅だってしまったようだ・・・。

しかたがないので、買ってきたポストカードを壁に貼ったり、メジャーを使って部屋の広さを測ったりして遊ぶ。近々、ネタに自分の部屋の解剖図でも載せようと思ったからだ。まぁ、見て喜ぶ人間なんていないとは思うが・・・。


そういえば、マリちゃんが授業後、電話をくれた。

「estas bien?estas bien?」(大丈夫?大丈夫?)

心配の電話だった。

「え?何が?あ・・・強盗の件ね?全然、大丈夫だよ。でも、すごい貧乏・・・タバコも買えないし・・・あ〜Pobresito de mi(なんてかわいそうなヤツなんだ・・・おれって)」

その後、そんな貧乏なおいらにお金をかしにわざわざやってきてくれる。しかもタバコを二箱も買ってきてくれた。

ええ子や〜!ええ子や〜!

マリちゃんが帰った後に、カメラを返しにタカシ君がやってくる。かなりの二日酔いらしく、ものすごく辛そうな顔をしていた。二日酔いにならないって、酒飲みにとって鬼に金棒だ・・・。おいらが人に自慢できる才能といったらそれくらいしかないしな〜。

ということで、Cervezaではなく水を飲みながら話す。タカシ君が作った作品をみせてくれた。すごい綺麗な作品!売り物みたいだった。上に窪みがあって、ものすごく綺麗な赤い模様(シミ?)がついている。聞くと「お香たて」とのこと。

彼はお香は使わないと言うことで、それをプレゼントしてくれた・・・。むちゃくちゃ気に入った作品だっただけに、すごい感動。早速使わせてもらう。

ええ人や〜、ええ人や〜

Manoloもお金を50eurosも貸してくれたし・・・。なんかこういうのってええな〜。人の温かさを感じる。


10時半過ぎにManoloが帰ってきた。

「正樹!今日はMislata(ミスラタ)でFiestaがあるんだが、いくか?」
(※MislataはValenciaの中心から少し離れた場所にある地区で、Manoloが働いている移民用の学校がある)

「なんのFiesta?」
「移民たちのためのFiestaで、俺の働いている学校が主催しているやつだ。」
「じゃ、Manoloの生徒に会えるの?」
「たぶんいると思うぞ。そこで、軽く踊って、飲もう!」
「OK!どんなところか一度みてみたいしね」

11時頃家をでて、夕食にケバブをほおばる〜♪でもって、タクシーにのってMislataへ。6eurosほど。1人頭2eurosだ。やっぱりスペインのタクシーって安くていい!

タクシーを降りると、大音量でかかっている音楽が聞こえてくる。さすがはスペイン・・・12時近いというのに、この音量で、しかも住宅地の真ん中で・・・。

2分ほど歩くと、そこそこの大きさの広場(団地の公園みたいなの)に出た。みた最初の印象は・・・

「うわ〜〜黒人いっぱい!!」

だった。

こっちにくる移民は戦争や貧困の関係でやってくるアフリカ系移民と南米系移民(コロンビア、エクアドル、キューバなどどが多い)が多い。南米系移民は「褐色」という感じだが、アフリカ系は本当に「黒」だ。中にはロシア系(リトアニアとかラトビアとか)もいるし、パキスタンの人間もいる。

いつもと毛色が違うFiestaに少々面食らう。

Manoloの案内でいろいろな人を紹介してもらう。もちろん黒人も。黒人と話す機会はこれまであまりなかったが、間近でみるとさらに「弩迫力」だ。

会場には特設舞台がもうけられているが、全体的には町の「盆祭り」という雰囲気。それか文化祭という感じ。移民達はお金がないのでFiestaには当然いけないので、思い思いに楽しんでいるのだが、Fiesta自体にいったことがないので、舞台の上で歌い手が頑張って(下手なのだが)歌っている流行の曲は知らないらしく、イマイチ盛り上がらない。

だが、salsaの曲がCDでかかると、みな一斉に踊り出す。もう全員がsalsa!南米系の移民は流石と言うべきか、とても自然に踊る。なんかみてて楽しそうだった。

しばらくすると、腰に巻いた装飾品をチャラチャラと音させて5人の踊り子がやってくる。本当の「踊り子」だ。ベリーダンス系の踊り子というか、モンスーン・ウェディング系というか・・・とにかく「ダンサー」ではなく「踊り子」という言葉が似合う踊り子だ。

5人の中に2人ほど「完璧超人」(パーフェクト超人)を発見する。1人は黒目勝ち完璧超人でパワーにしたら、1億2000万パワーくらい。もう1人はエラ張り完璧超人で9000万パワーくらい。

これだからスペインって国は怖い。

Manoloに「puto!」と言われても否定できない。

黒目勝ち完璧超人をあっけにとられながら、ぼ〜っと見ていると、ふとした瞬間に目が合う。そして、ものすごい笑顔で微笑まれた。負けじと「微笑み返し」をする。

その後は当然「Otro mundo」(別世界)へ・・・。


スペイン・・・やっぱおいらの為にある国だ。そう改めて感じた蒸し暑い夜であった。


♪Ay que calor! Ay que calor!♪
(あ〜!なんて暑いんだ〜、あ〜!なんて暑いんだ〜!)



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