おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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スペインの日常風景、そしてネーミング事情
2005年04月28日 (木)
先日質問を変えたVOTACION・・・どうやらまた「愚問」となってしまったようだ。

おいらの友達も含めて、海外に興味がない人もいると思って「NO」の選択肢をわざわざ作ったのだが・・・まさか、全員「SI」とは・・・。

言語の時もそうだったが・・・この手の質問は「スペイン」という単語を冠している以上すべて愚問になってしまうということだろう。

次の質問を早々と考えなければ・・・。

うむう。


巨大プロジェクトの方がとりあえず形になって、アップできるようになったのだが、一つ問題が発生した。昨日喜んだばかりのコードの変更が、実はIEだとどうしようもないということがわかった。おいらが普段使っているタブ型ブラウザー(firefox)だと、n~(エニェ)とか?や!の逆さま文字、上にアクセントがつくaeiou等、きちんと表示されるのだが、IEだと見事に文字化けする。

ネットでいろいろ調べたが・・・どうもXPとかだと無理とかなんとか・・・。

ってことで、それらの特殊文字を使えないままスタートすることになった。まぁ、n~(エニェ)はともかく、アクセントはおいらは使えないけどね(笑)ほんとうは、その辺もちゃんと注意しながら単語を覚えないといけないんだけど・・・。


どうも、最近調子が悪い。病っぽい。病。なんの病かしらないけど、たぶん病。うん、病。

仕事が一段落した7時頃、なにやら相談があるというMi Kyungを誘って外にでる。彼女は7時半から仕事があるので、すぐそばの「Bar Texas」へ行く。Que vaおばさんのいるEstancoのすぐ目の前。

余談だが・・・いつかしっかりコラムで書くつもりでいるのだが、スペイン人の名前の付け方というのは、とにかくなおざりだ。日本だと「名は体をあらわす」とかいったり、生まれた子供の名前をつけるのに、ヘタすると名前だけでアイデンティティを出そうとする人間もたくさんいるが、どうも、この「名前付け」の楽しさは日本人というか、表意文字を持つ国だけの楽しさのようだ。

さらに、おいらの勝手な意見だが、スペインは古き良き時代の日本を彷彿させる何かがあり(当然実際にその時代を生きたわけではないが・・・)、それとどう関係するかは、うまく説明できないが、店の名前も当時の日本で言うところの喫茶ロンドンとかカフェ パリとか、パブ マリとかなんかその手の名前の店が多い。

人の名前もそうで、スペインの人間が持っている名前はすべて「聖人」「聖女」からとられる。だから、おいらは同名の友達がくさるほどいる。

よくある笑い話だが、人であふれかえったBarで、男だったら「マノロ」か「ぺぺ」か「パコ」あたりを叫べば数人が振り返り、女だったら「マリア」と叫べばまず誰かが振り向くだろう。もっとすごいのになると、生まれた日の聖人の名前を(スペインは365日すべてが何らかの聖人の日)そのままつけてしまう親もいる。

日本で言うならば、一郎、次郎、三郎、四郎の世界だ。先ほどいった日本の昔となんらかの関係があると胸をはりたくなる気持ちもわかってくれると思う。

Bar Texasがおいらのそんな思いを想い出させてくれるBarだ。

このBar Texasは、おいらの住み「金持ち地区」にあって、周りを高い建物で囲まれている場所。だから、普通のスペインだったらどこにでもあるような小汚いBarなのだが、いつも人で賑わっている。この地区にあって、Cafe con lecheが1eurosというのも人気の秘密かもしれない(しかも、外のテラス席で飲んでもだ)。

30分くらいMi Kyungと話したあと、彼女は仕事へいった。1人残されたおいらは、持ってきた中丸明の「ハプスブルク一千年」を優雅に読み始めたのだが・・・。

このBar Texas、井戸端に利用されるようで、最初は2人で静かにCervezaを飲んでいた席に次から次へと人が集まり始める。

口の周りを真っ赤にした3歳くらいの子がお父さんらしき男にものすごい剣幕で怒られている。「何があったかしらんけど、そんな怖い顔でしからんでも・・・」と聞き耳を立てると・・・


「だから、これは家に帰ってからママと食べるんだ!」
「でも・・・まだ2つしか食べてないよ!」
「いや!3つ食べたぞ!!」
「2つだよ!(;´Д⊂」
「なんで泣くんだ!泣きやめ!」
「2つしか食べてないよ・・・」

子供の目はウルウルしている。

おいらは何のことか全くわからないまま、聞き耳を続ける。

すぐ隣にいた、違うおじさんが泣きやませるためか、鞄からなにやら袋を取り出しはじめる。

い、いちご!!

いちご一つでそこまで大喧嘩かい!!!!!!!!

そのおじさんの手から苺を奪い取ると、彼(3歳児)は嬉しそうに、そして、また口の周りをまっかにしながら苺をほおばる。

その後、父親らしき男のところに、おばさんがやってきて座った。母親だろうか?

父親が、彼女との話に夢中になっている最中、それをわかってか、もう1人のおじさんから次々と苺を貰う3歳児。4つ・・・5つ・・・6つ・・・7つ。

もう、口の周りがあたかも大流血してるかのごとく真っ赤に染まる。

苺って食べるのそんな難しかったか?

そんな大げんかの最中もすぐ隣では、建物のインターフォンを通して男が会話している。音質の良くないインターフォンなのか、男はかなり大声で話している。が、相手の声はすごくよく聞こえる。

インターフォンて・・・電話みたいにつかうもんだったか?

もううるさいの何のって・・・。

しばらくすると、Que vaおばさんのEstancoが閉まり始め、シャッターが9割方おろされた。先ほどの親子がいる机はあれよあれよと12人もの数にふくれあがる。

その間おいらは「この席空いてる?」と3度聞かれて、おいらの周りには椅子が見事になくなった。

EstancoのところにQue vaおばさんを訪ねてか、1人のおばさんがやってきた。

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

もう連発。このEstancoに関する人間は、Que vaおばさんだけではなくて、同じ言葉を何発も連発しないと気が済まないのだろうか?

しばらくして、Que vaおばさんがでてきて、もう片方のおばさんから何かを受け取っていた・・・その瞬間!!

隙を狙って、後ろからきたまた別のおばさん(たぶんタバコを買いに来た)が・・・

「un paquete de fortuna!」(フォルトゥーナ(タバコの銘柄)一箱ちょうだい!)

Que vaおばさんは別に嫌な顔せず・・・といっても9割シャッターが閉まってるから見えてないが・・・fortunaを彼女に売る。シャッターはせいぜい床から20cmくらいしか開いていない状態でのやりとり。

fortunaを買えたおばさんはすたすた来た道を戻っていき、シャッターも完全に閉まった。

さらに、後ろに目をやると・・・カップルが座っている。

席は余っているのだが、彼女の方は男のモモの上に座っている。

そして、例のごとく、もう身を悶えながらのおそろしく濃厚なキスの嵐。

来たばかりの当初は、目のやり場に困ったものだが、今では普通の風景なので、別に動じることはないのだが・・・流石にいつも一言いいたくなる。

っていうか、仲睦まじいのはいいことだよ!たしかにね!うん、とても素敵なことだと思う。挨拶でbesos(ほっぺを合わせる挨拶)をするお国柄だから、道ばたでキスするくらいなんてことないのもよくわかる。おいらだって今だったら余裕でできるさ!

でもな・・・でもな・・・そのなんていうの・・・一分間の間に何回キスしてるのよ・・・あんたら・・・キスしないと息がつづかないのか?おまえらは!浜に打ち上げられた魚か!


別に嫉妬してるわけではな決してない。決してない。決してないんだったら・・・。


これがスペインの日常風景。

わざわざ探さなくても、いつでもみれる風景。

そんなスペインがおいらは好きだ。大好きだ。

本は一章節しか進まなかったけどな。


追記
父親だと思っていた、ものすごい剣幕で怒ってたおじさん・・・お父さんじゃなかったよ・・・(笑)この辺も・・・なんていうか・・・古き良き時代の日本な気がしてならない。



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マハラジャの誕生日
2005年04月27日 (水)
ってことで、今日もFiesta(Cenaという話ではあったが・・・)。まさか平日に来るとは予定外だったが、おいらの大好きなチラグ(別名:マハラジャ、ビン・ラディンの息子)の誕生日ということで、近所のBodegaの例の「おすすめVino」を持って行く。

昼間は巨大プロジェクトの作成を進める。巨大といっても作るのはたった一ページなのだが・・・。見た目より中身が大事なので、あまり考えないでチャチャチャと作る。もし成功したら、そのときまた改めて考えることにする。

まだしばらくは実験段階なので公開はしない。まずは内輪から。Manoloからの提案・・・というか要望・・・で始めた企画なのだが、おいらの予想では7:3で失敗するとは見ている。とはいえ、作るのはたった1ページなので、失敗してもなんもいたくない。成功したら・・・かなりその存在意義はでかい。

つまり、Vale la penaだがvamos a verでQue sera seraな企画。楽しみではある。

仕事が終わる8時にSantiとコスタで待ち合わせをして、先日tomokitoと見つけた素敵なBar(cervesitaが1eurosでTapitaがついてくる)でいっぱいやる。

新聞ネタやら歴史ネタで盛り上がる。

びっくりしたのが、Santiたちスペイン人があのヨーロッパを震撼させた(?)「モンゴル帝国」(チンギス・ハンやらフビライ・ハンやらオゴタイ・ハンやらキプチャク・ハンやら・・・)の存在を知らないということ。確かにスペインまでは来てないが、ロシアの大部分を占領し、オーストリア側にまできている。ヨーロッパ史をやるときにでてこないのだろうか?ハンガリーあたりなんて偉いことになっていたはずだが・・・。

まぁいいや。

で、マハラジャの誕生日。おいらと同い年になるので、なんか仲間を得たようでなんか嬉しい。

参加したのは、チラグとさおりさん、タカシ君、インド人のロニー、韓国人・スペイン夫婦のドルドルとホアンホ、Santi、Mi Kyung(仕事後)、むっつり(早々と早退)、おいらの計10名。

ちょっと驚いたというが、面食らったのだが、おいらの周りの友達内では知り合いは出尽くしたとばかり思っていたのだが(※あまりにグループかけ離れてれば別だが)、今回のCenaではまた知らない人間が3人も顔を出した。ドルドル(仏教名)に関してはMi Kyungから名前は聞いていたのだが・・・最初日本人かと思って「はじめまして!正樹です!」と元気朗らかに声をかけたら「はじめまして・・・」と帰ってきたあと・・・何故か苦笑している。目が点になっているさおりさん・・・。その後、ドルドルの「ワタシハカンコクジンデス」の一言。穴があったら入りたいとはまさにこのこと。

いいわけするわけじゃないが、おいらの友達に似ていたから、もうのっけから日本人と思って疑ってなかった。

もうひたすら平謝り・・・。

さて、Cena・・・

おいらにとっては初めてとなるさおりさんの手料理によるCenaだったが・・・かなりうまかった。しらなんだよ・・・。チラグがいつも料理作ってるのかと思ってた。カレーとかカレーとかカレーとか。

Cenaの後半はおいらがぼやくようにつぶやいた「no veo nada de nada de nada・・・・en el futuro」(全く先が見えないよ・・・・)から「FUTURO」(未来)の話になる。おいらも含めて、残ったMi Kyung、タカシ君、チラグ、さおりさんは全員長期滞在組。仕事を探したり、先を模索している人間ばかり。

Fiestaには珍しく、妙に落ち着いた雰囲気となる・・・。

うちらの先にはまだ何本もの道が残っている。いや、30にしてこれだと残りすぎといっていいくらい。でもって、どれも先が見えない。全く見えない。あ、一本だけは見えてるかもしれないけど・・・・どれを選ぶかで、おいらの人生は思い切り変わってくる。

おいらの趣味の関係で、スペインで本気で仕事をすることをよく勧められる。実際、探せば簡単に見つかるとも思う。

けどね〜。

どうしてもスペインでは働けない。

賃金がどうとかということではない。おいらにとってスペインは働く場所じゃないのだ。CervezaとVinoとSiestaとFiestaとViajeとひきこもりの国なのだ。働くんだったら「右へならえ」の日本での方が自分にはちょうど良い。仕事人間になることができる。

たとえるなら・・・それは・・・

讃岐へ旅行へいって、「うどん屋」ではなく「そば屋」を探すこと

のように思えてしかたがないのだ。おいらにはだが・・・。


追記
おいらとタカシ君は最後の最後まで・・・チラグ邸にある酒という酒を飲み尽くすまで・・・・いて、4時半頃、チラグ邸を後にした。何故か前輪の空気が抜けていた。

Mi Kyungがプレゼントに買ってきた卵形の赤いランプ・・・アジア人にはとてもいかがわしい色あいだったため、とても盛り上がる。下世話な話が堂々とできるのもスペインならではかもしれない・・・。

今週末当たり、Madridのメグミさんがこっちにくるらしい。でもって、CenaやらFiestaをやることになったらしい。でもって、GermanとElenaのFiesta。こんなんで働けって言う方がおかしいだろ・・・



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スペインの地獄事情
2005年04月26日 (火)
今日からManoloのかつてのCompaner~aであるManu(スイス人の女の子)が土曜日までうちに滞在することになった。おいらが会うのはこれで3度目。一年くらいしかスペインにいなかったが、おいらなんかよりも全然スペイン語を話す。聞き取りやすいし、単語のレベルもおいらより上だが、それほど難しい単語は使わないので、いい勉強になる。

「なるほど〜こう言えばいいのか〜」

なんて今更、PerfeccionamientoIIIって感じだ。


昼間・・・巨大プロジェクトに着手するために、おいらのお気に入りのジグソーパズル「Magna Carta」の箱の写真をデジカメで接写する。
(※このパズル・・・約2年前に作ったのだが、未だ額に入れず床に飾ってある。トップ絵の右あたりにそれが見える)

でもって、スペイン語を打てるようにしないといかんので、CGIスクリプトを変更せんといかん。が、そんなこともちろんやったことない。きっとすげ〜面倒くさいんだろうな〜と、変更を伸ばし伸ばしにしていたのだが、やらなきゃすすまないので、少々不安に思いながらいじってみたのだが・・・

結構、簡単にできてしまって唖然とする。10分くらいでできてしまった。

なんか「へぇ〜」って感じ。

あまりに拍子抜けしてしまい、ここで仕事中断。ほんと最近「やる気なし病」。


夕食に米をどうしても食べたかったので、中華料理屋でよく食べるイカとブロッコリーの料理を少しアレンジして作る・・・が、うっかりManuのことを忘れて3人前しか作らなかった。しかも、Manuを送りにPepe(おいらの大好きなスペイン人)まできたもんだから、5人となる。

Mi Kyungお手製のキムチと梅干し、あとは急遽Lentejas(レンズ豆)のサラダを作りそれでカバー。なんとか5人分の料理ができあがった。

Pepeはともかく、Manuが日本料理・・・いやもとい・・・中華料理を食べれるか少々不安だった。イカ使ってるし・・・。が、思いの外気に入ってくれたようで、ホッと胸をなで下ろす。


食後・・・Salonでいつものようにまったり話す。

日本の脱線事故の話から、ポール牧の自殺の話にうつり、そのまま「自殺」についての話で盛り上がる。

そういえば、帝王切開の話で興味深い話を聞いた。

中世では帝王切開は宗教的に禁止されていたので、Manoloに「え?それってダメなんじゃないの?」と聞いたのだが、どうも現在は違うらしい。ヨーロッパの人間は骨盤がでかそうだから、帝王切開しなくても生めそうな気がしたが、スペイン人の骨盤はそれほど大きくないらしく・・・確かにドイツ人よりは小さいが、どうみても日本人よりは大き・・・難産になることもあるらしい。

で、現在は科学によって・・・ここも中世とはかなり異なるところだが・・・延命できるようだったらそちらの方がいいということになってるらしい。つまり、帝王切開を選ばないで、ムリして産んで死ぬことの方が「重度の罪」になるということだ。それは「自殺」に等しいことになってしまうらしい。だから、パパ(法王)が延命治療を受けたのはOKということらしい。

今と昔での解釈の違いだろうな〜。

で、自殺の話・・・。

おいらが「おいらは地獄に行きたくない」と言ったら、SantiとManoloに

「おまえは、まっすぐ・・もうdirectamente(直接)にInfierno(地獄)行きだよ!Que va!Que va!」

「ちょっとまってよ・・・おいらは何も罪を犯してない!!!」

と無宗教のおいらは猛反発する。

しかし・・・

「アホか・・・おまえはPecado(罪)だらけだ!!!」

「でも、それをいったら、みんなもそうでしょ?罪だらけなんじゃないの?」

抵抗するようにManoloがいう・・・

「今は行ってないが・・・16,7くらいの二年間、毎週日曜は教会にいって、告解し、神と話をして・・・」

「でも、二年間だけでしょ?」

「あほ!!!毎週だぞ!毎週!resaca(二日酔い)だろうが、いくんだぞ!すごい大変なことだ!」

「・・・・」


無宗教のおいらは、自分の信念によって「善悪」を決めている。つまり、自分勝手な解釈で「これは悪いこと。だからやったら地獄に堕ちる」と思うわけだが、キリスト教徒の場合はそうはいかない。教義によって「罪」が明確に記されているからだ・・・。

で、人間が罪を犯すのはしかたがないのだが、それを毎週日曜のミサで告解し、神から許しが得ればそれは無くなるのだ。かなり都合のよいシステムな気がしないでもない。リセットに近いわけだから・・・。

ヨーロッパ人から見ると、無宗教の人間というのは「野蛮人」になる。さらに、彼らはうちらが学校で西洋史を学ぶように、東洋史を学ぶことはない。以前、中学、高校の教科書を見せて貰ったが、ヨーロッパの歴史は当然詳しく書いてあって、おいらの胸をときめかせたが、東洋の歴史についてはまったくといっていいほど無かった。

最近では大学の講義で「東洋史」なるものはあるのだが、選択科目でしかないので、知らない人は全く知らない。

日本は違ったジャンルで多少有名にはなってるので、スペイン人の頭の片隅になんらかの知識は入っていたりするのだが、日本の歴史については全く知らないといってもいい。せいぜい、「キリスト教伝来」くらいの一項目程度。

というわけで、敵地にいるおいらとしては、これ以上なにを言おうが・・・っていうか、そんなことおいらのスペイン語のレベルじゃムリなのだが・・・諦めて、おいらは「地獄にまっすぐに落ちる」ということで了解した。

たしかに、キリスト教教義になぞってみれば、おいらはPecado(罪)だらけなわけだしな・・・。

おいらにとって、ヨーロッパのInfierno(地獄)はあまり怖くない。
これまでいろんな絵画でみてきたが、日本のそれよりはまだマシだ。

日本の「地獄」は・・・マジで怖い。怖すぎる。



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!Trabajo!が空しく宙を舞う〜
2005年04月25日 (月)
最近のあまりの堕落っぷりに猛省し、A4ノートを破った紙に筆ペンで!Trabajo!(!お仕事!)と書いて、常に自分を戒めることにする。

やらなきゃいけないことを書き始めたのはいいのだが・・・

最初は4つくらいで終わると思っていたのに、何故か10項目にふくれあがる。なんかモーゼの十戒になってしまって、よけい気落ちする。

仕事するまえに、どこかにEscaparするってもんかもしれない。Moixen か Teruelあたり。おいしいVinoとおいしいJamon・・・うふふふふ。

でも・・・そのあと、それが仕事になると思うと・・・うむむむむ。

せっかく書いたし、一つでも十戒に横線引きたいので、まずは一番近い昨日のAlcoiについて書くことにする。

これまであっちこっち行ってきたが、今後は少しずつだが、「○○のひきこもり方」(別に当てつけではない)というタイトル変更して、書きためていこうと思っている。以前に書いたヤツも"しばらく"したら、きちんと整理してデザイン(?)も一新させるよていだが、Alcoiはその第一弾として少々張り切ることにする。

が、思ったよりも難航。交通手段がイマイチわからんし、きちんとしたAlcoiサイトはあるものの、それを全部書いていたら洒落にならないくらいの量になり今後苦労する羽目になる。結局、サイトをきちんと読み、取捨選択しようとするも、途中で精根尽き果てて、普通の旅日記で終わってしまった。

まぁ、それはそれであり。

日記を書いてる最中も、仕事というよりも趣味の面ではまる。Alcoiが思ったよりも歴史情緒溢れる街ということがわかったからだ。

日記で紹介したゲームをやり始めたのはいいのだが・・・思っていた以上に本格的なもので、ゲームにチャレンジする人間に「Alcoiのすべて」を教えようとしてるらしい。途中何回かテストがあるのだが、このテストは、Alcoiのサイトをきちんと読まないといけないようにできている。Castillanoだけでも十分読む気がなくなるほどの量だが、ところどころValenciano(バレンシア語)が入ってるもんだから、もう泣ける泣ける。

しかも、設問もかなりマニアック。きっとSantiあたりだったら30分〜1時間でゲームは終わるんだろうが、おいらは・・・3時間以上かかった。気づいたら朝の8時を回っていた。

!Trabajo!の紙はもう「ちゃいっ!ちゃいっ!」って感じ。

このゲームのおかげで、悪いがおいらはAlcoiに最も詳しい日本人になったと思われる。いや、ホントに・・・。San Jorgeについてもだいぶ詳しくなったし、Filaと呼ばれ、全部で28個あるAlcoyの部隊?戦隊?にも詳しくなった。

いったい日本人の誰がSan Jorgeの誕生日を知っているというのだ!
いったい日本人の誰がSan Jorgeの生まれた場所を知っているというのだ!
いったい日本人の誰がSan Jorgeに死を命じた皇帝を知っているというのだ!
いったい日本人の誰がAlcoiの祭りが始まった年を知っているというのだ!
いったい日本人の誰が、Fila verdeの初代カピタンを知っているというのだ!

詳しくはこちら


AlcoiのFiesta中にも気になってタカシ君と話していたのだが、鉄砲行列には様々な衣装を纏った人々がいて、各グループを作っている。各グループは行列後も一緒に飲み食いして、基本的に同じ場所にいる。他のグループの人間と一緒にいるということはあまりない。

「これってどういう風にわけてるんだろうね?やっぱり地区によって決めてるのかね〜」

という結論に達したのだが・・・

よく見るとグループの人数も違うし、もし引っ越しした場合新しく衣装買い直すのか?とか、いろいろ疑問は残っていた。

どうも・・・このグループはFilaと呼ばれ・・・辞書で引くと「軍隊」、「戦列」、「隊列」とか、「党派」、「組」という意味があり、一つの団体を形成しているようだ。

Alcoiの街を大学と仮定すると、各Filaはサークルや部活のようなものになっているようだ。そういえば、日本の祭りでも御輿を担ぐときの半被は地域やグループによって異なっている。あれと同じことのようだ。

各Filaは、すべてではないが自分たちのオフィシャルサイトを持っていて、歴史や構成員、これまでの写真等を紹介している。

この時代のことについてはかなり興味があるので、サイトを持っているFilaはすべてを見させて頂いたが・・・いや〜楽しすぎる・・・素敵すぎる・・・男の浪漫だ!

どうも、Fila Verds(モロ側)は大きいFilaのようで、金ももってるっぽい。朝までかかってやったFlashゲームもこのFila Verdsが企画したようで、ゲーム中も彼らの公式サイトを熟読しないといけないと説けないテストもあった。

まぁ、なんにせよ、とにかくよくできたゲームだった。スペイン語が完全にわかればもっと素敵だったんだろうけど・・・イマイチ理解できてないところも多い。だから、ビデオを何度も再生して見なければいけなかった・・・。

もし、万が一AlcoiにこのFiestaを見に行くという人がいたら、このゲームは本当におすすめしたい。AlcoiのFiestaのこともしっかりわかるだけでなく、Alcoiにどんな観光名所があるかまでしっかりわかるようにできている。

ただ、哀しいかな・・・ゲームをやってしまったら、最後までFiestaにいなかったことが悔やまれた。そして、術中にはまって、またAlcoiに行きたくなってしまった。

Alcoiに売ってるポストカードとかって、なんか渋くて、素敵なのが多そう。

追記
Canal 9(9チャンネル)の某番組で菅野よう子の曲がかかってびっくり。日本ではよく使われてるけど・・・

夜、スペインの大統領サパテロがテレビのディベート番組に出演していた。相手とするのは新聞社の「El Mundo」とか「El PAIS」とかCatalunyaの某とかのお偉いさん。
サパテロは答える側なので何分でも話せるが、質問する方、意見をいう方は1分だけと決まっている・・・だから、番組名は「59"」という名前。

日本でも政治家がテレビにでてディベートすることはあるが、総理大臣がでることはまずありえない。お国柄なのかな〜と思いつつ、みていたのだが・・・

難しすぎる!!!

かなり久しぶりに耳をダンボにしてスペイン語のヒアリングに集中したため、1時間みただけで、疲労困憊。

大まかなテーマとしては・・・サパテロになってから変わった、「移民の件」(移民に対してさらなる門戸を開き、労働ビザの申請をゆるめた。出血大サービスってことだ)、「同性結婚の許可」(先日初の男カップルが結婚してテレビを賑わせた)、「テロリスト」(ETAやイラクへの派遣)について・・・

もうしばらくスペイン語はいいや・・・。

今日一日スペイン語漬けすぎた。



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Alcoiのひきこもり方
2005年04月24日 (日)
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今日は学校(コスタ・デ・バレンシア)の企画に便乗してAlcoiMoros y Cristianos(イスラム教徒とキリスト教徒)のFiestaに行ってきた。



その話に行く前に、日記なので、朝から書く・・・。

朝9時45分に学校集合だったので8時には起き準備をする。万が一に備えて、Camilaに目覚ましを頼んでおいたが、自力で起きることに成功。

が・・・眠すぎる・・・。

昨夜は、「サファイアの書」が終わりに近づいてしまったため、途中で本を閉じることができず朝の5時過ぎまで読み耽ってしまったのだ。

完全に自分が悪いのはわかってるんだけど・・・それにしても・・・Madre Mia!って叫びたい気持ちだった。

目覚ましにシャワーを浴びることにしたのだが・・・何故かお湯が出ない。先日の「水回り改悪」のせいだ。お湯の蛇口をひねっても、種火のままで火がつかない。

30分以上の苦闘の末(どうも、トイレの水がちょろちょろ流れているのが原因と思ったので、トイレの水を止めた)、なんとかシャワーを浴びることができたが、すでに目はばっちに覚めていた。

軽くCafeと朝食でも食べてから集合場所に行こうと思っていたのに、シャワー事件のせいで時間はギリギリ。飛び出すようにPISOを出発する。

集合時間の10分前にはついたので、学校側のレストランで「Bocadillo de Jamon」を注文したのだが・・・バゲット半分のBocadilloと2Lの水で9euros!!5eurosを握りしめていたおいらは、びっくりしてのけぞるほどだった。

どうもその店・・・上等のJamonをおいているようで・・・高いだけあって、Jamonは半端ない柔らかさ(軽くかじりついただけで簡単にかみ切れるレベル)とうまさだったのだが・・・朝から9eurosは痛すぎた。やっぱり値段は最初にちゃんと聞くべきだな。大失敗。

ちなみに、Bocadillo de Jamonの相場(Jamonの質によることが今回の件でわかったが・・・)は2.5euros〜3.5euros程度。おいらが今日食べたのは・・・たぶん8euros弱くらい。倍以上の値段に違いない。


今回のAlcoi遠足は総勢19名。日本人では、タカシ君、Camila、大興君、おいらの4名。あとはドイツ人多数、イタリア人少々、イギリス人(たぶん?)、キプロス人にプラスして学校の人間が2人という感じだった。

10時ちょっと過ぎ・・・チャーターしたバスに乗り込み、Alcoiに向かう。


簡単にAlcoiの説明をしておこう。

Alcoi、またはAlcoyはアルコイと読むが、前者はValenciano(バレンシア語)で、後者はCastillano(カスティジャ語:スペインの共通語みたいなもの)の表記。つまり、Alcoiはバレンシア州内に属する街なわけだ。

地理は、下記の地図を参照にして欲しい。手持ちの地図の接写なので微妙に汚いが、たいていのガイドブックにはAlcoiはでていないのでしょうがない・・・。



Valenciaからバスでひたすらなんかし、Xativa(シャティバ)を過ぎ、さらにもう少しいったところにある。Valenciaと異なり海は持たず、山間にある街。規模としては、中規模の下といったところ。新市街では、そこそこのものは揃いそうな感じ。

問題は交通手段。結構必死で探したのだが、イマイチ完全につかみきれない。

Alcoyのサイトを発見して、バスでも電車でもいけるっぽいことはわかったのだが、ローカルバスを使わないといけないらしく、Valenciaのどこから出発するのかがよくわからない。

Valenciaからだと、travicoiというバス会社を使うようだ。時刻表・・・Valencia語でかかれているが、3グループある時刻表は左から「月〜金」、「土曜日」、「日曜祝日」となっている。

このバスだと一時間半とかからずAlcoiにいけるようだ。

う〜ん、早い早い。

他の都市からだとAlicanteあたりからが交通の便がよさそう。詳しく知りたい人はAlcoyのサイトの「Como llegar」(どうやって行くの?)を見ればスペイン語だが情報が乗っている。

なんか、インフォーメーションみたいだな・・・おいら。

お〜っと、このAlcoyサイト・・・面白いもん作ってやがる!

Alcoiの街を舞台にしたFlashゲーム

スペイン語だけどとても良くできてるので、Alcoiの街を歩きたい人は是非やってみださくだい。

話をFiestaに戻す。

Moros y Cristianosは先ほども「イスラム教徒とキリスト教徒」と書いたが、簡単にいってしまえばレコンキスタ(国土回復運動)を模したイベント。そして、Alcoiのそれは、スペインで最も大きくて有名なものだ。

祭り自体の名前は「Sant Jordi」(サン・ジョルディ:バレンシア語)といったり、「Sant Jorge」(サン・ホルヘ:カスティジャー語)という。火祭りが「サン・ホセ」、牛追い祭りが「サン・フェルミン」と呼ばれるのと同じだ。

イベントの準備は4月頭くらいから始まり、街はお祭りムードになってくるようだが、メインとなるのは4月の22日、23日、24日の3日間。

キリスト教徒やイスラム教徒の格好をして町中をひたすら練り歩く仮装行列(?)も迫力があり面白いのだが、やはりなんと言っても一番のメインは最終日である24日に行われるイスラム教徒とキリスト教徒に別れて、実際に火薬を詰めた火縄銃を打ち鳴らしまくりながら、戦争に模して歩く仮装行列だろう。

当然、弾が入っているわけではない。

この鉄砲行列・・・

半端なくうるさい!!!!


火祭りのときに打ち鳴らされる巨大爆竹Mascleta(マスクレタ)の音やペタルド(一般人が遊ぶ爆竹)を、以前この日記で「戦場さながらのうるささ」と書いたことがあるが・・・

もうしわけない・・・嘘でした


Alcoiのそれはマスクレタやペタルドが子供だましみに思えるほどうるさい。

「Valenciaの祭りよりもうるさい祭りがまだ存在したのか・・・」

と茫然自失。

洒落になってないというか・・・やり過ぎというか・・・どうしようもないほどバカというか・・・。

うっかりよそ見をして行列に対して耳を向けてしまった日にゃ・・・もう・・・耳が壊れます。

そして、この行列・・・さらに何がすごいかというと、2時間くらいの行列が、2回に分けて行われることと、また、モロ側とクリスティアーノ側で各150人ずつくらい人間がいて、各人間が鉄砲を手にしているとということだ。

おかげで旧市街は真っ白の煙とものすごい喧騒に包まれるというわけだ。広場に「騒音計」(?)があったらいったい何デシベルを示すことだろう。


(こいつが半端ない。他のよりも火薬の量も銃口も大きく、それを床に向けて打つのだが・・・まともに耳に入ったら鼓膜がやぶけるに違いないほどの大きさ。一番危険)


(Moros。鎧がすごいかっこいい!)


(Moros。お偉いさんっぽい)

イベントのスケジュールに関しては詳しくはわからないのだが・・・今回体験したのを元に簡単に書いておく。部でわけているが、実際は一行程のようだ。

■第一部
12時くらいから第一回目の鉄砲隊行列が始まる。モロ人側の侵攻を示す行列だ。クリスティアーノ側が後ろに後ずさりするような感じで、広場に特設されたお城を基点に下がりはじめ、剣による戦闘(お遊戯みたいなの(笑))の末、モロ側が勝利を収め、クリスティアーノたちの旗を投げ捨て、緑地に黄色い月のモロたちの旗を掲げる。ここで、第一部が終了する。時間はだいたい2時〜2時半くらい。その間中、街は鉄砲の音が響き渡る。この一部が終了して、ようやく街は喧騒からすこしの間だが逃れることができる。

■第二部
4時頃からなにやら演劇の様なものが始まる。城の下に馬に乗ったクリスティアーノ側の王がおり、それを見下すように城のうえにはモロたちがいるといった感じで、二人は演劇のような感じで交互に激論を交わす。一部の剣での戦いはなんだか茶番に見えるくらいヘボいのだが、こちらの演劇は、さすがはスペイン人というべきか、身振り手振りでの会話が板に付いていてなかなか様になっていた。残念なことに見学した場所が悪くて、何をいっているのか全く聞こえなかった・・・。この演劇は約1時間ほど続く・・・。

■第三部
クリスティアーノ側にたいして追い打ちをかけるためか、モロ側が城からでてきて再び行列が開始される。逃げるクリスティアーノ側を追いかけるようにだ。その状態で旧市街を一周するように回り最終的には、モロ側がクリスティアーノたちにやられるようにして・・・第一部とは逆の形で・・・城を基点に後ずさりしていく。これも約2時間以上続く。

うちらはここで時間が来てしまって、最後まで見届けることができなかったが、この後、クリスティアーノ側が城を占領し、レコンキスタ(国土回復)が完成となる。後、演劇があるかどうかは謎。フィナーレだけあって、賑やかな祭りになると思われる。


話をかえ、街の様子について少し書く。

Alcoiの旧市街はとても小さい。新市街と旧市街をつなぐ橋の入り口から反対側の橋までゆっくり歩いても20分もかからない。市庁舎がある街の広場(Plz Espan~aだと思われる)からだったらどの方向へいっても10分とかからず外にでてしまう感じだ。

旧市街の街中は白地に赤の十字の旗がテラスというテラスに貼り付けられる。以前はうちの地元横浜でも祝日とかに国旗を掲揚しているところがあったが、点々とではなく、あちらこちらにその景色が見られるので「あ〜お祭りに来てるんだな〜」という気分に浸れるのは間違いない。



市庁舎入り口のすぐ横にある門をくぐると、Barやレストランに囲まれる小さい・・・本当に小さい・・・だが雰囲気のよい、ワクワクさせるような作りの広場にでる。その小ささ具合がなんか良い感じなのだ。

ここがイベント中の酒場になり、たくさんの人で埋め尽くされる。

広場にいる人間は、観光客もいなくはないが、ほとんどが仮装をしたアルコイ人。資料がないので正確には書けないが、モロとクリスティアーノの衣装が違うのは当然として、同じ教徒であっても、いくつかのグループで構成されており、各グループの衣装はすべて異なる。クリスティアーノ側だったら、アラゴン王国だったり、レオン王国だったり、モロ側だったら、ユダヤ教徒だったり、他の王族だったりと様々。全部で20種類以上の衣装があり、それを見てるだけでも楽しい。

男であるおいら個人で言わせて貰えば、アマゾネスみたいなモロ側の女性の衣装は最高にいい。惚れる。メイクもアイシャドー(?)を駆使して、目の回りに独特の化粧をし、かっこいい。っていうか、強そう。特に長い黒髪だったりすると・・・目がはなせなくなってしまう。やばいくらいだ。

クリスティアーノ側の女性にも当然綺麗だったらかわいい子はいるのだが、モロ側の衣装には勝てない。なんかシャナリシャナリって感じでお上品。モロ女性に髑髏がついた剣なんてもたれた日にゃ・・・もう好きにして・・・という感じだ。

今回は残念なことに、夜にやる普通の仮装行列はみることができなかった。アマゾネス探して(一緒に写真をとってもらうため)、タカシ君とともに注意を払って町中を練り歩いたのだが・・・・残念なことに去年ほどの人はいなかった。本物のアマゾネスはいたが・・・恐ろしく強そうな・・・。
(※プログラムによると最終日はその行列はないようだ。去年来たときは最終日じゃなかったので、その行列をみることができた。)

ちなみに、酒場広場にいる仮装したアルコイ人に頼めば、嬉しそうに一緒に写真を撮ってくれる。ただ、彼らのほとんどは酔っぱらいだったり、スケベオヤジなので、多少のセクハラは覚悟するように(笑)。冗談抜きで・・・。まぁ、その分、いろいろな想い出をくれるはずだ。今年は違ったが、去年は「ライター」やら「キーホルダー」やらを大量に貰った。女の子はスケベオヤジたちからもっといろいろ貰っていたようだ(笑)。

ところで・・・酒場広場では「Mentira」というAlcoiのtipico(特産)のお酒が飲める。Mentiraはスペイン語で「嘘」という意味なのだが、なんでそんな名前かは残念なことに不明。

今年得たエロオヤジたちからの情報によると、モロ側が伝えたお酒らしい。コーヒーリキュールを3分の1、レモンシャーベット(Limon Granizado)を3分の2で割ったお酒とのこと。コーヒーリキュールにはいくつか種類があるが、エロオヤジいわく「Cerol」という名前のがいいらしい。

味の方はというと・・・まぁ、人それぞれって感じの味。別にまずいわけではない。おいしいと言える。でも、ジュースみたいな感じで、アルコールを飲んでるという感じはなないので、酔っぱらうという感じではない。とはいえ、tipicoなので飲まないわけにもいかないので、Alcoiに行く人はとりあえず頼んでみるといいだろう。値段は3euros〜3.5euros。数人で分けるなら、小さいバケツみたいなのにいれて、長いストローで飲むタイプをおすすめする。時間帯よるが7euros〜10eurosくらい。

あと、毎年のことかわからないが、酒場広場の出口で、Plz Espanaとは間逆の方の出口からでて、すぐの角を左に曲がったあたりで、巨大なPaella鍋を使って料理され、さらに、無料で配られるPaellaを食べることができる。ガスではなく、薪を使った本格的なPaellaで、カタツムリも入っていた。



Caracol〜〜〜〜!!(カタツムリ〜!)と叫んでおいしく戴く。

Caracolesが入ってるPaellaは初めて食べたが・・・Caracoles風味はあまりよくわからなかった。触覚がのびたまま「おいしくたべて!」と目で訴えかけてくる、サフランで黄色くなったカタツムリ・・・やっぱ見た目的にはダメかも(^_^;)

ということで、最後までではないが、AlcoiのMoros y Cristianos・・・というか、あの騒音を嫌と言うほど堪能し、7時頃、迎えに来たチャーターバスに乗ってValenciaに帰ってきた。9時半くらいのこと。

その後、4人でPan de Azucarで夕食をとることに。

が、ひょんな事から、地理の授業が始まる。

東西南北も微妙で、四国の県が愛媛しか言えなかったブラジル人Camilaのために・・・。

スペインで日本の地理を勉強するんだったら、スペイン語を・・・っていう人もいそうだが、まったくの逆で、スペインにいるから日本の地理を知らないと困るし、恥ずかしいことになるのだ。

日本だったら、出身は?って聞かれたら、横浜・・・って答えればそれで終わるが、スペインだったら「それはどこ?」「日本の南?東?」とかと必ず聞かれる。それが自分の出身ならいいが、相手がどこからか仕入れてきた情報だったりしたら、困ることになってしまう。まぁ、ブラジル人ってことでOKされるかもしれないが・・・(笑)

とまぁ、そんなわけで、店の紙を使って地図を書き、地理の授業が始まる。漢字も教えないといけなかったりと結構本格的な授業。



話が飛んでスペインの授業になったとき、まさかと思い、彼女に「Andaluciaってどこかわかる?」ってきいたら「知らない・・・」という返事が返ってきてのけぞる。

「フラメンコの衣装欲しいっていってたやん!」

ってことは、「Andaluciaなら買えるよ・・・」といったおいらの答えはちゃんと理解できてなかったってことになる。

うむ〜。

Camilaは本来恐ろしくまじめな子なので、ちょっとした話題のつもりが、その場で本気で学び始める。うちら3人の教師陣は、地図を書き・・・悩む彼女に答えを教え・・・漢字を教え・・・。

気づいたら1時になっていた。


追記
Fiestaの写真と小さい動画はコラムの方をちゃんと作ったときにさらに増やす予定。そちらも合わせて参考に。



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