おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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バベルの塔
2007年07月02日 (月)
さ〜いってみようか。

まずは、前回から今回までのメモ。

映画ばかりみていた。レンタル屋で面白そうな最近の映画を探すのもつかれてきたので、「ベルエポック」をテーマにかなり昔に見た(中学生・高校時代などに)映画を借りてみることにする。当時は「ん?」だったかもしれないけど、今見ればまた違うと思って。とはいえ、当時「ん?」って思った映画を借りるのも勇気がいるので、ぱっと思い出した当時好きだった映画を借りてみた。感想は余裕があるときにきちんと書くので、リストだけメモっておく。

・大脱走(マックィィィ〜〜〜ン!)
・フルメタルジャケット(ファミコンウォーズが出〜たぞ!)
・ゴッドファーザー Part1(アルパチーノ若けぇぇぇぇ!)
・セルピコ(横断歩道、みんなで渡れば怖くない)
・ビハインド・ザ・サン(初見。眉毛が太い子はやっぱりかわいいです)
・ダイハード(テレビで。アルがおいしいところ総取りですな)
・ボルベール(映画館。字幕ありで見直し。やはり口は目よりも重要でし。)

今後予定
・荒野の七人
・続・荒野の七人(間違えて先にそっちを借りてしまった)
・2001年宇宙の旅
・ゴッドファーザー Part2以降
・タクシードライバー

あたりかな。


さて、日記。

そろそろ今の生活にも飽きてきたので、のっぴきならなくなりはじめた「ひきこもり生活」に終止符を打つべく、石積み始めることにした。

いろいろと紆余曲折があり(飯田橋は賽の河原を思い出させられたりとか、品川シーサイドなんて駅聞いたことなかったりとか)結局、先日書いた短期の石積みに決定。おいらがイメージする「典型的会社」な例も味わってみたかったので。その面接の時に石積み場に訪れて、その内装のあまりのベタさに笑いを堪えるのが大変だったのだが、住めば都というし。vamos a ver。

石積みの内容は、実は未だに良く理解していないのだが、外資系コンサルティング会社のシステム開発部ってやつ。その中でWEB担当になるのだが、今までと違ってWEBで喰ってる石積み場ではないため、WEB担当はおいら一人。自社サイトにもそれほど力を入れているわけではないので、あまり修行にはならなさそう。今の技術で十分いけてしまう。だもんで、とりあえずわかったふりして引き受けて、あとからこっそり調べて「ふふん」と得意顔するなどということはなさそう。

で・・・例のごとく隠語で行くが、石積み場があるのはバビロニア。大都会である。そのバビロニアにあるバベルの塔での石積みだ。まぁ、「石積み」という表現はこれまでとはタイプが違ってくるが、別におかしくないし、おいらの中で定着したので、そのまま使う。

今回の石積みでネックとなるのは、まずバビロニアが石積み場、朝9時からということ、スーツ(クールビズ初体験)ということ、ヒゲを毎日剃らないといけないということあたり。

バビロニアって部分は、地理的に便利なのでメリットも多少あるのでOKなので省く。

まずは朝9時スタートというのは、やはり「うぐむ・・・」ってなった。もうものの見事にラッシュにぶち当たる。ラッシュはかれこれ5年くらい経験していなかったが、初日・・・つまり今日駅にいって「軍隊のように整列した電車待ちの人だかり」をみて、もう笑うしかなかった。4本分くらい電車待ってるんだもん・・・。1本にたいしてだいたい3列並ぶもんだから・・・12列。階段上からみたら、「そろばん」みたいだった。電車の中で読書しようと思って、再びハードカバーの「北方水滸伝」をもっていったが、とてもじゃないけど本を開けるスペースはなかった。文句をいったところで、こればかりは耐えるしかないのだが・・・福岡もラッシュあるのかな?九州で働きたい。九州弁とともに・・・。

スーツ(クールビズ)に関しては案の定、先行投資がだいぶ必要となった。「まぁ、あっても困らないよ・・・」とみな慰めてくれるのだが、どうしてもおいらには必要なものな気がしない。「紳士服の青山」で「2本買ったら1本タダ!」な状態で、スラックスを3本購入。7900円がタダになるってどういう世界なんだ?1本あたりの単価をあげて「お得感」を出しているとしか思えない。靴下も面接のときにうっかりクルブシよりも短い靴下をはいていってしまいつっこまれたので、4足980円というハイソックス(?)を購入。話は戻るが「スラックス」という単語も知らなかったので、ネットで調べてしまったさ。ネクタイと上着はいらないので購入せず。冬まで続くことになってしまったら買うかもしれんが・・・。ワイシャツも数枚購入。様子見で半袖2枚買ったが、どう考えても足りなさそう。もともと2枚くらいはあるっぽいので、それで何とか耐えてみようと思う。

ヒゲに関してはかなり抵抗があった。そもそも「なぜヒゲが悪いのか」がおいらには理解できない。「ヒゲくらいいいじゃん」って輩には「だったら剃らなくてもいいやん!」といってやりたい。泥棒ヒゲとか、あまりにすごい無精ひげだったりとか、この前みたいに2週間遭難男みたいなヒゲだったら「だらしない」みたいになるのはわかるが、あごヒゲくらいいいじゃないか・・・・。アラブ人とかやとって「ヒゲそれ!」っていったら怒られるぞ・・・って、アラブ人雇わないか。

ヒゲってのはおいらにとっては小さい頃からのあこがれであり、さらには「デブ隠し」というオプションまでついてくるから、何かと便利なのだ。おいらみたいに色が白いデブはヒゲがないと輪郭がはっきりしなくてダメなのだ。二重あごも隠れないのだ。いうたら、女の子に「化粧しないで外に出ろ」と言っているようなもんなのだ。まぁ、おいらはスッピン好きだから、そっちの方がEncantadoなので難しいところなのだが・・・。まぁ、ちょっとそんな女の子の気持ちがわかる。ヒゲない状態で外に出たくない。他人にとってはくだらなくても、おいらにはこだわりなのだ。まぁ、それも乗り越えたんだけどさ・・・結局。

で、初日・・・。

朝6時45分に起床。つい一昨日くらいまでその時間は余裕で起きていて、それから4時間後くらいに就寝というパターンだったので、エライ変わり様だ。「起きれるのか?」と多少心配ではあったが、人並みに緊張しているようで、普通に起きれた。

ラッシュを「片腹痛し!」と一蹴しつつも、足ガクガクさせながらバビロニアへ。初日だから就業時間20分前に到着して、最短ルートを探そうと出発したにもかかわらず、電車が止まりまくり、結局5分前に到着と全く余裕がない状態で到着。バベルの塔には、もう面白いくらい人が吸い込まれていく。これをみただけでも「このバベルの塔で働く価値はあった!」と思わせられた。いつまでみていても飽きなさそうだ。

「今日からどんな石積みするんだろ〜」と心躍らせて出石積み場したのだが・・・初日は一日かけてセミナーであった。会社概要とか、どんなことやってるとか、各部署の説明とか・・・。ビデオみたり、各部署の責任者が来て説明したりとか・・・でも、単語の意味はわからないわ、外資系だからなのかホント横文字とか略語が多く、見事なほどの「バベルの塔」だった。あんたら何語話てんねん!

「短期のおいらには関係ないやん・・・」と最初は思ったのだが、いざ説明をきいてみると結構興味深いことが判明。当然ちゃ〜当然なのだが、知らないこといっぱい。なんか、歴史の本読むみたいに「へぇ〜」とか感心してしまい、こちらから質問する始末。あまり石積み内容には関係ないことばかり質問していたのだが・・・今の日本の法律とかもでてくるので、結構勉強になったりもする。

ただ、聞けば聞くほど「蟻の子一匹通さんで〜〜!!」というシステムには少々恐怖を覚える。かなりガチガチな石積み場だ。職種柄しょうがないところも多分にあるのだが・・・もう見事に隙がない。完全にマニュアル化していて、かつスーペル合理的だ。前に石積んでいた「賽の河原」では「なんでもっと合理的に働かんのかね〜」と思っていたのだが、ここまで完璧に合理的にいかれると、日本的な侘び寂びが全く感じられない。石積みのやりやすさも大事だが・・・ここまで来ると怖い。あくまで「書類上」でのことと思いたい。綺麗すぎる部屋とか、隙のない正論とかって、なんかうさんくさいというか、息苦しいというか・・・そう感じるのはおいらだけではないはず。

セミナーはおいらのほかにもなぜか3人もいた。女性2人に、男性1人。ただ、全員おいらとは違う部署であった。一緒に昼飯を食べにいったが、全員出版系の仕事をしている人間であった。

初日は見事にセミナーだけで終わった。今回は「残業」がほとんどない石積み場なため、退社してもまだ太陽が拝める。バビロニアには遊ぶところがいろいろあるのだが、初日なのでおとなしく帰った。

あ、そうだ・・・帰り際、部署内で「自己紹介」があった。きちんとした自己紹介。前の石積み場では2ヶ月くらいするまで名前がわからない人ばかりだったので(電話と取ったときに名乗るのを聞いて、こっそり覚えたが)、超基本的なことなのに、妙に嬉しかった。

明日もセミナーが続く。場合によっては昼過ぎまで。個人的にはさっさと石を積みたいのだが、まぁ、致し方なし。まぁ、Poco a Pocoだ。


追記
早くバビロニアという立地条件を活用し呑みにいきたいのだが、来月の中旬まで金が入らない。気が遠くなる・・・しばらく緊縮財政が続きそうだ・・・先行投資もあったし・・・嗚呼。

カメハメハ大王
2007年06月21日 (木)
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夕方から資料一生懸命集めて書いたのに・・・日記消えた。書き終わったところだったのに・・・。全部消えた。デサパレシード!!

もうとてもじゃないけど書く気力なし。自分だけしかわからんが、ワードだけメモとして残す。

・ジェシー・メイビア・ノリコ(ハワイからの来訪者。参照:2005年6月9日の日記)
・カメハメハ大王の人形(あまりにイメージ通りで感涙)
・赤玉パンチ(男には飲ませるな〜♪公式サイト
・戦後or文明開化(赤玉パンチの時代)
・加藤登紀子(CMソングのイメージ)
・新宿駅(どこにあるかわからない)
・ハワイの人口(そんなの聞くの男だけ)
・日本、東京、高知、スペイン、ノルウェーの人口と人口密度(資料)
・男と女の産み分け方(酸性とアルカリ性が関係。迷信?。生々しい。)
・南の島のハメハメハ大王(いろいろと勘違いしてた。)


うぐむ〜久しぶりにショッキングな事件だ・・・。なんで突然消えたんだ〜。マジでショックだ・・・。

オフィスカジュアル?
2007年06月20日 (水)
結局外人うじゃうじゃな職場は、人事部で侃々諤々やった末、保留ということになってしまった。ここまで待って、面接は勿論のこと、書類選考までいかなかったってのはどういうことじゃい。なんでも「やめる」といっていた人が、正社員がどうとかこうとかで、会議になって、あ〜だこ〜だで・・・まぁ、おいらにはよくわからんが、募集保留となった。にんともかんとも。

代わりの石積みを紹介してもらったのだが、困ったことにそれが「短期」だったりする。リハビリ(常にリハビリしてる気がするが)にはいいのだが、問題は場所が新宿と出石積み場時間が一般の9時というところ。ラッシュ・・・心の底からイヤやねん。「そんなんで本気で働くつもりか、ぼけ〜!」となじられようが、イヤなもんはイヤ。なんであんなギュ〜ギュ〜の電車にのって石積みにいかなければいかんのよ。かつてはそんな通石積みしていたが、何度「なんで、おいらこんなところにいるんだろ・・・」って思ったことか。おいらにとっては、給料よりも労働時間よりも重要な要素だ。

が、短期なので我慢することにする。とにかく働きたいし、働かなくちゃいかん。それに、Willi(オーストリア人)にラッシュの写真とって送ってと頼まれていたので、それには都合がいい。

ついでに「新宿」ってのも我慢する。どこにいくにも便利だし、店多いし・・・と好きな人は好きみたいだが、おいらは苦手。人が多すぎる。店が多いというが、あそこは多すぎる。もしかしたら好きになるかもしれないし、石積み後、友達と呑むにはもしかしたらむちゃくちゃ便利なんじゃないかとも思える。イヤイヤいってると、いろいろ見落としそうだし・・・。

って、まだ決まった訳じゃないんだけどさ・・・。

今回の仕事も同様にWEB職人の石積みなのだが、場所が新宿で、普通のオフィスビルということでイヤ〜な予感がしていたが、服装はある程度しっかりしていないとダメな模様。これまでの職場はジーンズ、Tシャツ、スニーカーOKというところばかりだったので、おいらはスーツを持っていない。大学卒業後、一つ行ってみたい会社があったのでリクルートスーツを買ってもっているが、あくまでリクルートスーツとかいうやつで、出石積み場するような服ではない感じがする。たぶんなのだが。

スーツを着るのがイヤなわけではない。働きたいところがスーツだったらスーツでもいい。毎朝何着ていくか考えなくていいというのが楽だし。が、短期でスーツをそろえたくない。その後の仕事がまた私服に戻ったら無駄な出費になるし・・・。で、そのわがままを伝えたら、「オフィスカジュアルで大丈夫です」という返事が返ってきたのだが・・・オフィスカジュアルってなんぞや?。聞いたところ、チノパンとかスラックスとかのことらしいけど・・・そんなんももっていない。高校生くらいのときにはいていた気もするけど。

なんか問題山積み。問題といえないような問題が。どうもおいらは「働いたら負け」とまではいうつもりはないけど、何かが欠如している気がしてならない。それが何かわからないので、改善することができん。開き直りにも近い状況だ。

まぁ、今は「石積み始める」ということが重要なので、なんとかしようじゃないか。チノパンだろうが、スラックスだろうが・・・でも、上は何着ればいいんだ?Tシャツダメなんでしょ?ベルリンで買った信号機の人のTシャツきていきたかったんだけど・・・すげ〜かわいいんだ・・・。東ドイツ時代の信号機。西ドイツのやつはかわいくない。普通。

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(※その信号機は「アンペルメンヒェン」というらしく、統一後、西ドイツのものに取り替えられそうになったらしいが、保護運動のおかげで残されることになったというもの。ベルリンいくと、その信号機グッズの専門店なんかもあったりして、血湧き肉躍る。マグカップとかも欲しかったが、まだ旅は続く予定だったので涙をのんで堪えた。)

日記。

昼間は石積みの電話があるということで早起きする。変な夢を見たため妙にすっきりしない目覚めだった。変な夢というのは、なぜか高校一年生のときに最初につきあった子がでてきたのだ。まったくもって「???」だ。別に思い出すような事件があったわけでもなく、写真をみたわけでもない。突然だ。突然。ムクの散歩中に偶然であって「久しぶり〜」ってな具合で話しは進むのだが、なぜか「行った大学」の話になる。大学一年生くらいまでつきあっていたので、どこの大学にいったかお互い知っているのにもかかわらず。で、夢の中では彼女は「津田塾」になっていた。な、なぜ???面白いのは、その後一度も顔をみていないため、出てきた姿が当時のままだったということ。夢の中で鏡をみたわけではないので、自分の姿はどうだったのかわからないが、もしかしたら若い自分がいたのかもしれない。一つ下だったから、もう31歳か・・・何してるんだろう・・・ちょっと懐かしい。

4時頃、マリ・カルメンに車で大学へ連れて行け・・・と頼まれる。おいらとしては、今のこの状況をなんとか打破したいため、呼ばれればどこにでもでていくので、二つ返事でOKする。電車にのって都心へ行くのはイヤだけど。

用事を済ませた後、花屋へ。ママンの誕生日だから。女性は花をもらって嬉しいというが、30歳超えても花束を持って街を歩くのは、いかんとも恥ずかしい。なんで恥ずかしいのかはわからないのだが・・・。たぶんその「ベタさ」が故なのだろう。「この花は違う!ママンへの花束なんだ!」と心の中でいいわけしたくなる。なんでだろうね〜。突然のプレゼントは好きな方だが、結婚式とか誕生日でない限り、花束のプレゼントというのは一度もしたことがない。50歳くらいになったら、普通に買えるようになるんだろうか?というのも、花束を作ってもらってる時に、買いに来ていた男性二人が両方とも50歳前後だったからだ。

花束にはおいらの好きな向日葵をいれてくれるように頼んだ。別にスペインが好きだからというわけではない。スペインというと向日葵がイメージされるが、それはどちらかというと△なイメージだ。たしかに、調理油に向日葵油つかうし、車で走っていると向日葵畑があることもあるが・・・そんなんスペインの中のほんの一部だ。オランダのチューリップならわかるが、スペインは向日葵ではない。なので、スペイン人に「スペインっていったら向日葵だよね〜」とかいってはいけない。言ったら「なんで?」って笑われるから。

閑話休題

飯を食べに行き、デザートにカニ味噌と日本酒を注文。3合くらいしか呑んでないのに、軽く酔っぱらったので、2時前には寝た。
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虎になっちゃうよ〜
2007年06月19日 (火)
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おいらも人間だから「日記に書きたくない生活」というものもあったりする。たいていは大丈夫だったりするのだが、不特定多数にわざわざ恥をさらす必要もないかな〜なんて、人並みに羞恥心というか自尊心とかあったりしたりなんかして。

高校の時の内職の時間であった国語(「ねっ!」の菊池先生)の授業で、ついついはまってしまって真剣に勉強してしまった「山月記」の言葉を借りれば、臆病な自尊心尊大な羞恥心ってやつだな。

やめておけばいい気もするが、ここ2週間の生活をあえて振り返ってみる。Unas Palabrasで。

柿ピー
コーヒー
シガレッツ
巻きタバコ
封印していたもの
シケモク
56時間徹夜

あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!やっぱり、やめておけばよかった。虎になっちゃいそうだ。まぁ、いっそのこと虎になってもいいや。う〜ん、山月記にたとえるには、志が低すぎるか・・・。

ということで、霞喰って・・・いや、柿ピー食べていきてました。再び主食に返り咲いた柿ピー。それでギリギリ生きてる。心配してメールくれた人もいたけど、肉体的には大丈夫。精神的には「虎になっちゃうよ〜」だけど。

そんな生活な上、日本酒もVinoも全然呑んでないので、見事に痩せてきた。それでも中年のフロタドールはとれず、昔のようにはいかないが、はくズボンはくズボン、ブカブカ。

すぐに面接があるだろうと思って、無精にのびまくったヒゲも結局剃るチャンスがなく2週間くらい遭難して見つかった山男みたいになってしまった。そのままマリ・カルメンにあってそういったら、「え〜〜〜違うよ〜戦争終わったこと知らずにどっかの島で何年もいきてて、数年ぶりに見つかった人みたいだよ〜」と言われた。そりゃいかん・・・と元に戻したのが3日前。

そういえば、衝撃的な事件が・・・住民税。まとめてどどどど〜んと。やり場のない怒りがこみあげてきたさ。なんか4回に分けて払うみたいで、4枚の納税書には締め切りがあったりする。17万円。友達に貸していたお金が、忘れた頃に返ってくると、元は自分の金なのに、臨時収入がはいったみたいで小躍りしてしまうが、その逆はえぐい。クレジットカードを頻繁に使う人とかは体験済みなのかもしれないが、おいらは使わないので慣れていない。まぁ、クレジットカードの場合、税金と違って物々交換しているからまだマシってもんだろう。

仕事の方は場所にこだわってるせいか、少々面倒なことに。汐留とか品川とかあるけどあっちまでいきたくない。これまでは「別になんでもいいや・・・」ってなってたけど、下手に「社会人体験入学」しちゃったもんだから、あれやこれやとでてきてしまって自分でも困る。「会話」がある石積み場だったら、どこでもいいっちゃ〜いいんだけど、予定では今度こそ長く働くつもりだから、少々真剣に選びたい。いまさらなんだけど。

一つ良い石積み場があって、今交渉中なのだが、なんかえらくでかい会社で、人事部があ〜だこ〜だで、エライ待たせられている。それのせいで動くに動けない。さすがに業を煮やして催促したが。外人がうろちょろしている石積み場らしくて、ネタ的には楽しそうなんだけど・・・。


こんなおいらが、今楽しんでいる小さな幸せはコーヒーを飲むときに使うコースターを選ぶこと。「こんなんじゃいか〜ん」と思いながらも、ワクワクしてしまう自分が不憫でしょうがない。


本来、そのコースターはビールのもの。ドイツやらチェコやらハンガリーでぱくってきたものだ。あっちの呑み屋は必ずといっていいほどどの机の上にもコースターが大量においてある。もちろん注文した銘柄に合わせてある。だいたいはその店がメインにしているビールのコースターがおいてある。というか、地ビールの店は一つの銘柄しかおいてない(たぶん)。

話は思い切り飛ぶが、スペイン人の友達であるギオ(Guiomar)にハンガリーのオススメをきいたらものすごく懇切丁寧に教えてくれ、Barの紙ナプキン5枚ほどにいっぱい情報をかいてくれた。グヤーシュがうまいとか、このレストランではこの肉料理、こっちのレストランはこのスープ、土産はこれがいいとか、両替はこの店がレートがいいなどなど。

で、土産の説明を聞いているときのこと。

ギ「ほかにお土産は・・・・そうね〜」
お「これだけ教えてくれれば十分だよ」
ギ「あ、あった!!「Lobar」と・・・」
お「ロ、ロバール???」
ギ「そう。みんな店にはいったらいろんなもん盗むの」
お「えええええっ!!!灰皿とか??」
ギ「そうそう。あと皿とか、テーブルの上にある小物とか」
お「えええええっ!!嘘だ〜〜!スペイン人だけでしょ〜」

(※スペインではなぜか万引きの英雄談を良く聞いた。デパートで服を盗むときどうすればいいか・・・など。Manoloなんかはたまに店の巨大灰皿や、何に使うのかメニューを盗んできたりした。100 Montaditosのメニューとか。万引きではないが、ドイツやオーストリアでも、バスや電車の料金を払わないのは普通のことであるっぽい。もちろん全員とはいわないが、「見つからなければOK」みたいなところがある。あと「学生」ははらわんでいい・・・みたいな。別に悪いとは思ってないが、最近、出口でチェックしてるため、難しくなってるらしい。)

ギ「違う違う!ハンガリー人もよ。観光客ももっていくわよ」
お「信じられん・・・でも、灰皿やコップやスプーンもっていってどうするのよ」
ギ「あっちの食器はかわいいのよ。」
お「でもねぇ〜。おいらは盗みはできんよ〜。やったことないもん。」
ギ「まぁ、別にやらなくてもいいけど・・・これもTIPICO(名物)ね」
お「はう〜〜〜」


その話のことが頭に残っていた。で、ビール屋のコースター。

「このコースター・・・使い回ししてるけど、かなり汚れたら捨てるんだろうな〜。紙ナプキンもっていって怒られることないし・・・コースターくらい大丈夫でしょ〜。うん。これは「ご自由に」でしょ〜。良く質問の答えをコースターに書いてくれるし、値段が聞き取れないとコースターに書くし、×印つけてるし(ビールを頼むたびにコースターにチェックを入れる)・・・問題なし!」


悪事にたいしては、恐ろしく小心者なおいらはコースター一枚にかなりビクビクしてしいたが、意を決してガイドブックのしおり代わりに一枚ロバったのがDusseldorfのビール屋。その後、ドイツ、オーストリア、オランダ、チェコ、ハンガリーとビール大国を回っているうちに、そのコースターのあまりの種類の多さに感動して店に入るたびにロバる。いかにもビールの宣伝・・・みたいなコースターも多いが、かわいいらしいデザインのものもかなり沢山あった。旅中、自分の部屋で呑むときとかに使ったりもしたので、だいぶ枚数は減ってしまったが、数枚(写真は一部)はもってかえってきた。なんかデコラシオンになるんじゃないかと思って。

余談だが、ハンガリーの店の食器はかわいい・・・とギオはいっていたが、これといって特に・・・って感じだった。まぁ、それほど店にはいったわけではないので、たまたま普通だったのかもしれない。

ただ、店売りしている食器は、薄汚れて10年前のスペインを彷彿とさせるハンガリーには似つかわしくない、確かにかわいらしい食器がうられていた。ポットとか、鍋敷きとか、調理器具とか。専門器具にめっぽう弱いおいらは、思わずうっとりしてしまったが、さすがに荷物になるし、持って帰っても母親に邪魔者扱いされる運命にあるので買わないでおいた。一人暮らしとかしたら考えよう。


そんなとこかな。


最後に。

間違った使い方だけど・・・今の状況を表現するならば生きた心地がしないだ。

虎になっちゃうよ〜。

コーヒー&シガレッツ
2007年06月04日 (月)
起きたのは8時半。二時間くらいしかねていないというのさわやかな目覚め。月曜日の魔力か?

「今日はたっぷり時間があるじゃないか〜」と午前中から甲斐甲斐しく動いていたというのに、あっという間に夜。何が起こったかわからず。やったことといったら、2回ほどカフェテラでたっぷりカフェ作って飲んだことと、コーヒーと一緒にタバコ吸ってたくらい。前進したことといえば、せいぜいたまっていた日記をまとめて書いたくらい。

何で時間をくったのか考えてみよう。

・・・・・うぐむ・・・顧みなきゃ良かった・・・。

プラハのレストランでとった夕食の値段を知るために、旅行資料箱をひっくり返し、その日のレシートを探した時間が一番長かった気がする。

がっかりだ。

あ、そうだ・・・まだ面接も条件も全く決まってないのだが、石積みの目処がとりあえずできた。もし、そこが決まれば、通勤時間が前の半分に短縮されるし、渋谷にも近い。会話がある石積み場がいいな〜。vamos a ver・・・。

動きだせば、さらなる何かが動くに違いないし、次回は短期間になるだろうが再渡西も見えてくる。現時点での予定では来年の夏か同じく来年のNavidad(クリスマス)の時期。それを考えただけでもワクワクしてしまう自分が好きだ。ラクチンすぎる。

あ〜なんかまったりしながら旨いVinoが呑みたい。なんか企画したいけど、完全に受け身モードだしな〜。グダグダグダグダ。

ぽいっ
2007年06月03日 (日)
最近の生活は完全に受け身な姿勢となってしまっている気がしてならない。いや、気がするじゃなくって完全に受け身。だから映画ばかり見てるんだろう。「なんかやろうかな〜」って思って初めても、途中でぽいっ。ちょっと煮詰まるとぽいっ。こんなこと書いて「あ〜おいら堕落してるな〜」って思ってもぽいっ。

う〜〜いかん。

ただ、今週くらいには条件さえあえば石積みが見つかりそうなので、あと少しの辛抱だ。ん?「辛抱」っていっても、なにも耐えてないから「辛抱」は変か。ってことは、そっちも見事に受け身なわけか。

まぁ、受け身でもなんでも、環境変われば何でもいいや。

何もなかったけど一応記録。

昨夜は映画見終わったら朝だった。で、起きたら16時だった。プラプラ散歩して、本読んでたら、また朝だった。

う〜ん、見事に何も生み出してないな。やっぱここらで景気づけに24インチディスプレイを買ってしまうってもんか。そしたら、なんか生みそうな気がする。

でも、やっぱもうちょっと待とう・・・。

焼き肉Fiesta en お茶の水
2007年06月02日 (土)
先月末、おぐりの誕生日があり、Fiestaをやろうということになった。おぐりといったら焼き肉。ってことで、焼き肉Fiesta。珍しく長尾が幹事。実際はお嬢が動いていたようだが・・・。

前に長尾といった彼オススメの渋谷の焼き肉屋だと思っていたら、なぜかお茶の水に。最近判明したのだが、どうやらおいらは電車に乗って都心に行くのがキライらしい。正確には、「人混みの多い場所」に行くのが、とても億劫な体になってしまった。もちろん、気のおけない友達とのFiestaなので、そのFiesta自体には心から参加したいとおもっているのだが・・・つい「なぜ、電車に乗ってまで人が多い場所に行かねばならぬのだ・・・」と思ってしまうのだ。逆に電車、または車に乗って「人の少ない場所」に行くのは好きだったりする。これって東京近郊に住んでいる人間特有の憂鬱さなんだろうか?ちなみに「人混みの多い場所」に行くんでも、「歩いて」だったらなぜか問題なかったりする。自分でも不思議だ。

今回の会場となったのは、お茶の水の「マルタケ」という焼き肉屋。おいしいと評判のお店らしい。ただ、「おいしいと評判」な店で、七輪(炭火)ではなくって、ガスを使っているお店って初めて。実際、肉はどれも手頃な値段で、とてもおいしかったのだが、なんとな〜く炭火が良かった。もったいない気がする。

書き忘れたが、メンバーは長尾、お嬢、むん、おぐり、おいらの5人。5人中4人が就職活動中(または再就職活動したい)というダメ人間の集まり。ダメ人間ならではの話で盛り上がるも、土曜日は9時半くらいまでらしく、早々と店を追い出された。

2次会は賽の河原での石積み時代、たまに行った沖縄料理屋「かもん」(同じくお茶の水)。当然、白百合ばかり呑んでいた。

2次会では「メガネ」をテーマに話に花が咲く。映画より、酒より、メガネが重要という説を皆に説得するのにかなりの時間がかかった。2時間以上話したが、「話肇の頃よりは・・・」という程度で、最終的には理解できなかったようだ。あとは、女の子の「愚痴」と「相談」の違いについても盛り上がる。おかむんは「愚痴」聞きのエキスパートで、おぐり、お嬢からも定評があるのだが、相談はされたことはあまりないらしい。長尾は「愚痴」面倒くさいからイヤらしい。「相談」専門で、常に相手を支配できる「一言」を狙ってるらしい。コレには笑った。おいらは、愚痴と相談の区別が最近まではつかず、愚痴を話している人間以上に話をして、解決策授けてしまうタイプだったのだが、何がきっかけかはいくら考えても不明なのだが「愚痴」が聞けるようになった。しかも、「あ、これは愚痴だ・・・」、「あ、これは相談だ・・・」というのもわかってきた。両者は話しの手法が大きく違うことがわかったからだ。いまんところ、その識別方法は100%当たっている。だいぶ成長したという自負はあるのだが、問、電話は相変わらずキライなので、電話での愚痴にはまだ対応できない。酒呑みながらじゃないとダメらしい。

11時半頃解散。帰って映画を見る。

【La Flor De Mi Secreto】(私の秘密の花)

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【点数】3.7点(5点満点) 【スペイン語のわかりやすさ】6(最高10)

【制作年】1996年 【制作国】スペイン=フランス 【監督】ペドロ・アルモドバル 【公式サイト】なし
【キャスト】マリサ・パレデス、ファン・エチャノベ 、カルメン・エリアス、ロッシ・デ・パルマ、チェス・ランプレアヴェ



【感想】
アルモドバルの映画はそこそこ見ているのだが、未見だった映画。時期的にはKIKA(1993)とライブ・フレッシュ(1997)の間にあたる。オール・アバウト・マイ・マザー(1999)の2本前ということだ。ライブ・フレッシュもまだ見てないや。

映画の中には、かなりえぐい恋愛の終わり方・・・いうたら一方的なふられ方をしないと理解できないような映画が結構多くある。出来れば理解できるようになりたくはないが、理解できるようにならないと人としての深みがでないといわれてる・・・かなり重度のジレンマを有する経験だ。

この映画もそんな映画の一つ。なので、ストーリーとしてはありがちな話。とある有名作家が、自分はとても愛している夫との関係が終わってしまうが、経験豊富な母親の一言で、徐々に立ち直っていくみたいな感じ。もうちょっといろいろあるのだが。

おいらは自分がスペイン映画贔屓なのを理解しているし、スペイン映画だったらほぼ無条件に薦めてしまう恐れがあるのだが、この映画に関しては何がどう良かったのか説明が難しい。面白くないのではない。面白かったのだ。だけど、それを説明するには中学校の先生が生徒に「大人になればわかる」というような感じで「スペインで生活してみてよ。わかるから・・・」と、一番言いたくないアホな台詞を吐かなければいけなくなりそうなのだ。

この映画・・・なんかすべてがスペイン的なのだ。自分で書いてて「なんじゃそりゃ」といいたくなるが、見てるとどうしてもスペインに行きたくなってしまう映画。ストーリーはほとんど関係ない。風景やら登場人物、そしてそのシチュエーションを見てそう感じてしまう。

バルに行きたくなるし、あんな家族の中に混じって会話したくなるし、ママンの作ったトルティージャが食べたくなるし、カラマレス・フリートをお土産に持って帰りたくなるし、あんな田舎でおばあちゃんたちに囲まれて歌を歌いたくなるのだ。

映画ってあくまでフィクションなのに、あまりにリアリティーがありすぎる。言い過ぎ覚悟でいうと、「スペイン人ってこの映画みたいな感じ」です。スペイン人がこういう失恋をしたら、実際ああいう風に解決するんだろうと、心からそう思う。彼女の友達との件も、実際あんな感じだと思う。そして、極めつけは主人公の母親。この映画ではアルモドバルの映画の常連であるチェス・ランプレアヴェがその役をやっているのだが・・・・素敵過ぎる。やっぱ大好きだ。あのば〜ちゃん。台詞が素敵なのもあるが、おいらはああいうスペインのママやば〜ちゃんをよく知っている。個人的には彼女とその娘(主人公の妹)との会話、そして彼女たちと主人公との家でのやりとりをみるだけでも価値があるように思われる。恋愛ストーリーの部分はおいといて。

ストーリーに関する部分でも、最後のシーンは「レオ・・・あんたかっこいいよ・・・かっこよすぎるよ!」って鳥肌がたった。あの最後の表情はすばらしい。惜しむらくは、最後の最後のあのシーンはかなりいらなかった気がする。扉を閉めながらの、あのレオの表情で終われば、おいらとしてはかなり花丸であったのに・・・。

ということで、この映画はアルモドバルの、ある意味マニアックな映画を期待してみたら外すと思うが、スペインにいたことのある人だったら楽しめる様な気がする。ストーリー重視だとしても、同じような話の中では楽しめるると思う。レオのあのめまぐるしく変わる感情の起伏や奇怪な行動も、全く持って日本的ではないが、誰しもが持っているもんだと思うし、経験のある人なら、たぶん理解できるかと。たまに「怖わいよぉ〜」ってなるけど。

そういえば、映画のタイトルである「私の秘密の花」。これは原題の直訳なのだが・・・なんでそういうタイトルがついてるのか、未だにわからない。

追記
スペインでどこかの家族の家に遊びにいくと、この映画のように必ずといっていいほど、「持って行け」攻撃を受ける。仮に断ったとしても、めげずに次から次へと・・・最終的には大量の手みやげ(主に食べ物(食材、料理ともに))を持って帰ることになる。あとついでに書いておくと、スペイン人のおばちゃんたちの話す速度と量は日本とは桁違いである。映画は極端な話ではなく、現実である。



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