おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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ゲゲゲ
2007年08月10日 (金)
せっかくの金曜日。当然のように「寄り道気分」に包まれる。ってことで、先日車内広告でみつけたこれに行ってきた。妖怪博士 水木しげるの妖怪大冒険。入場料600円。クーポンもっていくと500円。安い!これなら貧乏なおいらにも行ける!!

値段が値段だからお子様用かな〜って思ってはいたのだが、想像以上にお子様用だった。基本中の基本のネタが多くて、勉強になる・・・というほどではなかったのだが、おいらが子供の頃に持っていた「妖怪大辞典」だったか「鬼太郎辞典」だったか忘れたが、それの図説が使用されているのがなんとも懐かしかった。世のお子様が「妖怪好き」になってくれることは、おいらとしても望むべくことなので、おいらが満足しようがしまいが、企画的には素晴らしいことだと思う。

展示場には若者(カップル)もいなくはなかったが、やはり圧倒的に多いのは子供。彼らは文章よりは、展示されていた仕掛けの方に夢中で走り回っている。彼らのお母さんたちは、おいら同様懐かしさを感じているようで「ほら〜たっくん・・・一反木綿よ〜」、「ほら〜えりちゃん、こなき爺よ〜!砂かけ婆もいるわよ〜」と息子、娘を必死に呼ぶが、お子様たちはそんなことお構いなしで走り回る。「すげ〜〜〜!すげ〜〜〜!こっちになんかいる〜〜〜!!!」と。ほほえましい。

基本中の基本といえども、改めて読む妖怪の説明は心ときめきくので、結構必死で説明書きに食い入っていると、後ろから小さい女の子が、「いぎゃ〜〜〜!いぎゃ〜〜〜!!!おうちにかえう〜〜〜〜!いぎゃ〜〜〜!!!」と手をばたつかせながら猛ダッシュしてきた。どうも、側に近づくと空気が噴出する「大かむろ」が本気で怖かったもよう。大かむろは「ははは〜すげ〜な〜」とほほえましく通り過ぎたがおいらだったが、その子には「びくっ!」とされられた。

3時間くらいがっつり見学してこようと思ったが、かなり真剣に読んでも1時間かからなかった・・・時間が余ったし、腹も減ったので冷製カレーそば喰って帰ってきた。

あ、そういえば、物販コーナーで素敵な物を発見。かなり愛らしい妖怪花札にも心奪われ買ってしまいそうになったが、貧乏なので目玉のオヤジランプにした。957円(税抜き)。

思ったよりも雰囲気があって、結構気に入った。
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おじゃる丸
2007年08月09日 (木)
今日も書くことがない。寂しいのし。

さすがに一ヶ月たったのもあり、今の石積み場にも慣れてきた。石積み場の人もわざわざ話しかけにはこないが、エレベーターとか、喫煙所とかで一緒になると気を遣って話しかけてきてくれたりもする。ただ、話しかけてくるのって9割以上女性だ。男性の場合話しかければ全然話をしてくれるが、エレベーターで一緒になっても話しかけてくることはない。まぁ、男性の人数の割合がうちの石積み場は少ないのもあるが・・・こういう気の利かせ方って女性ならではなのだろうか?

最近確信したことなのだが・・・やはり環境が違いすぎる。良い意味でも悪い意味でも。紙一重な感じで。

上司に「石、たくさんあるから!」っていわれても、次の日もらっても全く多いとは思えない石の量であることがしばしばある。「ちょっと大変かもしれませんが・・・」というのが、石積み職人としての枕詞だとしても、「大変」とは微塵も感じない石だったりもするし、「これ明日中にできます?」とわざわざ聞かれた石は1時間もあれば出来る石だったり・・・。

たぶん、他の人は他の石もあるから手をつけられないため時間がかかるのかもしれないが、おいらは完全に一つの石しかない。以前、おいらと一緒に入った女性が、うちの部署にきてたまたま側にいたおいらに質問してきたことがある。

「すいません・・・ヨモツシコメさん・・・これカラーに設定したいんですけど・・・」

たまには違う石も積みたいし(石呼ばわりするほどの作業でもないが)、コピーだろうが、ファックスだろうが、プリンタだろうが、適当にいじってりゃそれくらいのことできるので手伝おうと思ったら、そのやりとりを聞いていた上司が、あわてるように「あ〜それヨモツシコメ君の石じゃないから・・・」と上司が手伝いにいった。

日雇い石積み職人というのは、それを派遣する側と派遣される側の契約(?)みたいなのがあって、契約にない石をやらせることは基本避けるのが普通らしい。つまり、WEBのコーディング、レイアウトデザインで入ったのに、漫画かかせたり、イラストかかせたり・・・ってのは契約外になる。

でも、少ないながらもこれまで石積んできた石積み場は、そんなことはお構いなし。デザイン事務所とか広告代理店なんてそんなもんだし、良くとればいろいろな石を積めるので経験になったりもする。まぁ、たまに「え〜〜〜!」って思うこともあるが・・・。

しかし、今の石積み場は見事にそれを遵守する。というか、契約した時にあった石の種類より少ない気がする。もう少しあった気がする・・・。うちの石積み場はこれまで素人の方が手作り感たっぷりのサイトを頭を悩ませて作っていたのもあって、おいらはえらくチヤホヤされている。おそらく、今おいらがやっている石なぞ、それを生業としている人なら同じようにチャチャチャ〜とできる作業なのだが、今まで居たことがないため、そこがわからないようだ。今日なども「リニューアルするのが悲願だったんですよ〜〜!」とか言っていたし、石積み場の本国からもわざわざメールが届いた。

で、何がいいたいかというと・・・よくわからない。よくわからないけど、えらい不安だったりする。ぬるま湯に浸かり続けて体の皮がふやけるくらいだったらいいが、おいらのあずかり知らぬ処で、変な変化が起こっていたらどうしよう・・・と思ってしまう。もしかしてこれが普通で、おいらの今までが普通じゃなかったのかもしれない。それどころか、そちらの方があり得るかもしれない。

聞いた話では、現在かなり巨大な石が一つあって、それをおいらがやるらしい。それで延長することになっているっぽい(話がどう進んでるのかは不明)のだが、先日軽く聞かれたとき、おいらもやったことのない楽しそうな石なので、かなり期待していたりもする。モクモクとカタカタとやるのがおいらの性に合っていることは、賽の河原での石積みで証明されたので、あっという間に時間が過ぎそうだ。問題は、そこにたどりつくまでが、うちの石積み場は長いということ・・・上からハンコ押された石が落ちてくるまでかなりの時を要するのだ。その前に、奇病にかからなければいいが・・・。

どちらにせよ、日雇い石積み職人もそろそろ潮時かな・・・と思う今日この頃である。

で、タイトル・・・「おじゃる丸」だっけか・・・どうしよう。書くことないから、おじゃる丸のことにしようと思っていたが・・・後日にしよう。

でも、これじゃ〜なんか寂しいから、おまけの写真を今からとってきて載せよう。

エライ大変だった・・・。Salonにいったらママン曰く「夜の散歩」にいったというから、駐車場にいったら車の上ですぐ見つかったのだが・・・光が足りなくて、50枚くらい撮ったが、ほとんどまともにとれていない。

おまけ
ちょっとかわいい。


おまけ
夜はだいたいいつも車の上


ちょっとかっこいい
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ふぁっきゅ〜
2007年08月08日 (水)
珍しく書くことも、書きたいこともない一日。

唯一の事件といえば、かなり久しぶりに渋谷の焼き鳥屋で「焼き鳥丼」(870円)を食べたくらい。あと、受付嬢が増殖していたや。見たことない人二人。普通だった。あれなら、おいらも受付嬢になれると思った。

質問が2通ほど来ていたので、ふぁっきゅ〜。

Q.ロハスな生活はどうなったのですか?私もやったことがあったので「わかる、わかる〜」とみていたのですが・・・あれ、水あげるの大変ですよね〜(原文ママ)

A.え〜っと・・・飽きました。正確には飽きたんじゃなくってつらくなりました。2週目を1時間くらいやったのですが・・・無理でした。何が無理って、ゲームとはいえども「会話」に飢えているため、それなりにきちんと考えて話しかけているのです。にもかかわらず1週したら、「はじめまして!」はマジで切なすぎるます。それをあと8回も繰り返していたら「人間不信」または「ひねくれた人間」になりそうなのでやめました。農業シミュレーションなら続けられたっぽいのですが、人に話しかけなければすすみませんしね〜あのゲーム。おいらがきゃつらを忘れたころまたやります。何年後のことかわかりませんけどね。

Q.蓄膿は大丈夫なのですか?(要約)

A.おいらも忘れていました。心配していただき、痛み入るでござる。すっかり大丈夫になったのですが、調べれば調べるほど、症状的には「蓄膿」でした。ぴったりでしたからね。月曜日になったら医者にいこうと思ってたのですが、なんかひいてきていた感じがするので放置していたら、メールで言われるまですっかり忘れてしまってました。なんだったのでしょう・・・。


あ、思い出した・・・近々、のっぴきならない理由でこの日記は閉鎖する。いつ閉鎖するかわからんけど、長くはないかと。いや、例のごとくもずもずしてしまいそうだ・・・。

ん?「閉鎖」って言葉違うや。「移転」だ「移転」。お引っ越し。お盆休みは家老から留守所を命じられたから、そのとき移転の準備をしようと思ってるが、酒呑んだくれてそうな気もする。石積み場にデータをもっていければ、暇な時にすすめられるのだが・・・その辺はセキュリティーがエラク厳しいので無理っぽい。

まぁ、いいや。今日はイマイチなのでこの辺にしておく。

天下りの詩
2007年08月07日 (火)
ぬるま湯半身浴でのバビロン捕囚もすでに一ヶ月がすぎた。そして、悟った。

おいら・・・三十路にして天下ってしまったのか・・・

論語曰く「三十而立、四十而不惑、五十而知天命・・・」とあるが、三十にして、天命を知ってしまった気さえする。まだ「惑」ばかりだというのに・・・。

金銭的にも、身分的にも「天下り」からはほど遠いのはわかっているが、状況的には天下って気がしてならない。そんな心持ちで、ここ最近は通石積みの道すがら、自ら作詞作曲した「天下りの詩」を詩って通石積みしている。作詞作曲っても「天下り〜♪」しかいってないのだが。サビがすべて。

全く持って因果関係はないのだが、「天下り」とわかった途端、受付嬢のみよちゃん観察にも飽きてきたので、相当変化が内限り、この日記に書くこともないだろう。

今、目下観察中なのが、おいらが唯一(1週間でもう一人増えたが)コミュニケーションのある麻呂だ。コミュニケーションっていってもほとんどがメールor内線なのだが、一応観察はできる。「観」していないが。

「麻呂」だと他人がつけたあだ名なので、そこからインスピレーションをえて「おじゃる丸」ということにした。まぁ、もう少し観察したら日記に残そう。なかなか面白い男だ。最近もう一人電話やメールしているのは女の子。お嬢が「くねくね」なら、その子は「ふにゃふにゃ」という形容が良く似合う感じの子。一度打ち合わせで相まみえたことがあるが、肌は海にでもいったのか、はたまた熊本の子なのか、少々日焼け気味な感じで、ハワイとかタイとかにいそうな感じ。全然違う国だが・・・。石積み場の内線電話なのだが、微妙に語尾が伸びる。そして、ふにゃふにゃ話す。何にせよ、変わった匂いの人間は好きなので、こちらも観察を続けよう。

そういえば、おいらの真向かいに座る女性に、以前の日記で「コカトリス」とつけたが、それが妙にはまってしまいコカトリスにしか見えなくなってきてしまった。すごいsimpaticaな人なのだが・・・。自分でも「言い得て妙!」と心の中で拍手してしまった。


さて、ここ数日日記をさぼっていたのだが、それには立派な理由がある。

先週くらいから、ブーメランを投げる日々が、人の家に入ってツボや樽を割ったり、引き出しをあけたり日々が続いていたのだ。

3日たったあたりから、なんでこんなに優しく話してくれる人の家を荒らしてるんだろ〜なんで主人公なのに剣ではなくブーメランなんだろ〜とリアルな面が頭をもたげたりもした。これが三十にして立つってことなんだろう。

ドラクエ8。ドラクエ・エイトではない。ドラクエ・オチョと読む。意地でもそう読む。なぜなら、最初の一時帰国でまだ日本語との使い分けになれておらず、うっかりそう言ってしまったおいらを皆で馬鹿にしたからだ。

というわけで、最近、精神面でひきこもり。もう、ブンブンブ〜メランな毎日だったわけだが、これじゃ〜いかん・・・と、今日は自棄酒ならぬ、自棄日記に踏み切った。まだ、これいれて3日分しか書けていないが・・・。

「自棄」と使ったが、元気になった理由は他にある。今は機嫌がいいのだ。すこぶるご機嫌なのだ。

奈良に行くことにした

おいらの心を騒がせる「トキメキ三県」の一つ。大分・岐阜・奈良。

今月はタカシ君が来日して、たぶんなのだが・・・バレンシアでの会ったときの話によれば・・・うちに泊まりに来ることになっているので、それとぶつからなければ行く。ぶつかっても、どちらにしても行く。いって、艶めかしい仏像を大量に見てくる。酔っぱらって興福寺の境内を駆け回るのもいいかもしれない。せっかく行くので2泊して、心ゆくまで寺巡りしたい。若いころにいきすぎた東大寺や春日周辺も今回は8年ぶりにいこうとも思っている。鹿に癒されるのだ。三輪神社にいって、素麺くいまくってやる

うぐむ・・・今日は他のも書かなくちゃいけないから、この辺にしておこう。


研修中
2007年08月06日 (月)
今朝というか昨夜のこと。

日曜日は昼過ぎまで待ったりしていたので眠くならず。前々から頼まれていたIKEAの勉強机と椅子を組み立てるべく、夜中にモンキーレンチを持って出張。夜中の2時近く。

机と椅子を完璧に組み上げ、再び車に乗って帰宅したのが4時。あとちょっとでチュンチュン言い出す時間だ。

車を走らす。細く、しかもかなり急な坂道。ママンの赤軽がうなりを上げる。坂を下りるとL字のように道が曲がっている。正確にはT字路。左手に美術館があり、その入り口がある。夜中の4時には当然閉まっていて人通りもない。静寂に包まれている。

坂道の勢いを行かし右折する。先にはまたT字路。そこは夜でも車通りがそこそこ多い。その二回目のT路路にあと5mでたどり着くというところで、後ろから突然声をかけられる。いつの間にか現れたパトカー。

「前の車・・・止まりなさい」
「え?おいら?・・・・っておいらしかいないわな」

降りてきた警察官に窓を叩かれる。空けるとそこには3人の警察官が。前と後に警察の車。片方はバンタイプ。なんとも大げさだ。

警「なんで止められたかわかります?」
お「飲酒ですか?呑んでませんよ?」
警「いえ、違います・・・」
お「スピードも出してませんし・・・」
警「いえ、それでもないです」
お「わかりません」
警「今、そこのT字路曲がりましたよね。」
お「ええ。」
警「一時停止の標識みえませんでした?」
お「・・・・ええ」
警「今からお帰りですか?」
お「・・・・ええ」
警「急いでらしたんですか?」
お「まぁ・・・こんな時間ですしね」
警「では、一時停止しなかったことは認めていただけますか?」
お「・・・・ええ」
警「では、切符を切らせていただきますが、よろしいですか?」
お「・・・・ええ」
警「では〜15分くらいかかりすが、待ってていただけますか?」
お「え?15分もかかるんですか?」
警「すいません・・・」

パトカーが突然現れた理由。3人もいた理由。そして、15分の理由もすぐに判明した。

新人警官の研修のようだった。夜中の4時に・・・。たぶん、書類作成遅延による渋滞とかその手のことを考慮しているのだろうが・・・恐るべし、警視庁。

違反をしたというショックはほとんどなかった。正直、悪いとも思っていなかった。ただ、運が悪かったことがショックだった。新宿あたりで誰かが小石を適当に投げたら自分に当たった・・・砂漠でコンタクト無くして見つかった・・・っていうくらいの確率な気がするからだ。

しかも、罪状は一時不停止。たまにやってる典型的な罠。昼間なら普段、完全に止まらないまでも(それでも捕まるが)、ほぼ止まっているような状態まで落とす場所だったが、時間も時間であったので、普通に曲がった。猛スピードで曲がったわけではない。40kmでてない速度だ。ただ、そんないいわけしたところで、正論を並べられたら勝ち目はない。

新人君は声が震えていた。初めてで緊張していたのも当然あるが、両サイドの先輩と大先輩がかなりうるさいのだ。詳しくはわからないが、きちんと違反者に確認をとらないといけない事項が多いようで、それを毎回おいらに聞き忘れているようで、あれ言え、これ言え・・・とつっつかれまくっている。そして、噛みまくっている。

新人君は研修なので有無を言わさずなのだろうが、それにつきあってる大先輩の方はかなりイライラしているようで、おいらに対してではなく、その新人君を小声だが、かなり威圧的に説明している。そのせいで余計手が遅くなる新人君。15分はちょっと長めにいってるだろう・・・と思っていたのだが、実際は20分以上かかった。

違反金7000円。減点はたぶん1点。これによって、おいらのゴールドカードは次回の更新で終わることになる・・・たぶん(1点だけなら大丈夫か?わからんが)。まぁ、そのゴールドカードもスペイン生活のおかげでゲットできたようなものなのだが、5年更新しないで済むというのはでかい。そして、違反金7000円はもっとでかい。7000円・・・ドトール昼食12日分。しかも、支払期日が給料日前々日。物理的に払えないのですが・・・。「無い袖はふれぬ」という言葉知ってるかい?って、そっちは知ったこっちゃないだろうけどさ〜。

こうしておいらの借金は雪だるま式に増えていくのだった・・・。

うっかりスイス銀行に振り込んでやる!!!

日比谷野外大音楽堂にフラメンコを見に行ってきた。
2007年08月05日 (日)
【小松原庸子フラメンコ舞踏団 第37回 野外フェスティバル 真夏の夜のフラメンコ】

拓也の友達が出るということで電話をもらう。「マジで給料日まで金がまったくない」と断ったのだが、「なんとかするから・・・」と言われる。「なんとかってどんなやねん」と思ったが、両親もいくことになり、気づいたらチケットがあった。S席8000円なり。

なんか拓也がその友人に、おいらがスペインに行っていたことを話をしたら楽屋に来てどうとかこうとか、そっちの方が目論見云々・・・って話をしていたので、もしかして、スペイン人の知り合いができるかも・・・新たなコネクションができるかも・・・と淡い期待をもって見に行ってみた。

フラメンコはスペイン人でもある種「壁」があるものらしい。フラメンコ=スペインみたいになっていて、実際そうなのだが、もとはGitano(ヒターノ:ジプシー)の音楽。そして、悲哀を歌う。踊りやらカスタネットやらはあとづけらしい。スペイン人=Gitanoではない。GitanoはGitanoだ。エジプシャンがなまってジプシーと言われるらしいが、出自はインドとかなんとか。まぁ、流浪生活している人々が歌う歌なわけだ。

って、別にそういうことを書きたいわけではない。サイトを持っているとフラメンコをやっている方からも良くメールをもらうのだが、おいらはフラメンコを日本でみたことがないため、まったく想像がついていなかった。ただ、日本はスペインについでフラメンコ人口が多い国なので、技術的にはともかく、見ておく価値はあるのではないか・・・と前々から思っていた。

で!

正直、イメージしていたものと全く違った。「うまい」「へた」とか「本物」「偽物」とか「良い」「悪い」ということではなう。「違った」のだ。見てみて「舞踏団」となっている意味がよくわかった。

スペインでも「本場」と言われるところでフラメンコをみたのなんか二回しかない。そして二回といっても、観光客用のタブラオでみたフラメンコ。逆にバレンシアでは「cafe del duende」には何度となく足を運び、なんともすんごい迫力のあるフラメンコを見た。それが本物とか偽物とかわからないが、とにかく圧倒されるフラメンコだ。踊りはちゃんと順序があるのだろうが、なんとなく自由に、その場その場の感覚で踊っているように見える。「踊り」というよりはなんていうか・・・「即興劇」みたいな感じ。「劇」ってのも違うか・・・う〜ん。

今回みたのは「現代フラメンコ」と言えばいいのか「フラメンコ舞踏」とえばいいのか・・・とにかく一度にでてくる人数がとてつもなく多かった。多いときは20人以上はいたんじゃないだろうか?そのそれぞれが・・・全員というわけではないが・・・ある程度のグループになって「振り付け」(?)を合わせて踊る。

それがものすごい驚きであった。フラメンコの踊りを合わせるという発想自体なかった。おいらが見ていたフラメンコは合わせられるような踊りではなく、時にはジタンダみたいのを踏み、時には舞、時には飛びはね・・・そんなやつ。

手の動きも含め全体の動きはフラメンコのそれなのだが・・・・リズムはともかく、どちらかというとハワイのフラダンスとか、ポリネシアン舞踏に近い気がする。正直迫力はほとんどない。おいらがイメージしていたのは、1人ないし2人・・・または人数が多くても、周りはパルマ(手拍子)でリズムを作り、その前に立って踊るのは1人というものだった。今回も最後の最後に、一部実力者の方が踊る場面はあったが、ほんの少しであった。

スペイン人男性(振り付けを考えた人)と、その舞踏団の長である小松原庸子氏はその存在感に圧倒され、さすが・・・と唸らされたが、やはり年期の必要なものなのだろうな〜としみじみ思う。そして、「超えられない壁」みたいなものを確かに感じた。外国人が握り拳で演歌とか「じょんがら節」を歌う感じに近い。絶対無理ではないが、超えなくてはいけない壁はあるだろう。体型などはなんとかなるとして、あの身につまされるような気がしてくる悲壮感漂う表情とか・・・。


いやはや・・・しかしながら、本当にびっくりした。センセーショナルというか・・・。普通に日本で「フラメンコ」をやっているというと、この形のフラメンコのことをいうのだろうか?一つ勉強になった。

迫力云々いいつつも、見ていて思ったのが、「フラメンコ踊るのってとても楽しんだろうな〜」ってこと。とてもかっこいい(ただ、衣装変えすぎ)。そして、気持ちよさそう。でもって、びっくりしたのが今回みにきていた観客でセビジャーナスを踊る人間の多いこと多いこと。タカシ君がマラガにいたときに習ったらしく彼も踊るが、日本にもここまでいるとは・・・さすが、スペインに次いでフラメンコ人口が多いだけある。タカシ君曰く、セビジャーナスは基本的なところを覚えるのは簡単らしいので、機会があったら誰かに教えてもらってもいいかもしれない。

ついでに書いておくと、劇中、ず〜っとスペインに哀愁を感じていたのが、後ろで歌っている女性の声とギターの音。これはフラメンコの歌では本当に良く聞く・・・なんというか、タバコか酒でつぶれたようなハスキーな感じの声だ。Ojos de Brujosのような声。Volverの曲の声といってもいい。彼女たちは表には全くでてこず、最後まで裏方でダンサーの後ろに陣取って座っていたが、かなり良かった。またcafe del duendeに行きたくなってしまった・・・。聞いていても聞き取れないところがほとんどで、歌詞などを理解して余韻に浸るなぞはできないが、その表情とテンポ、そして時々聞き取れる単語でなんとなくだがイメージはできるから不思議だ。

家に帰ると、とりあえずMaria JimenesとOjos de Brujosをかける。すると、あらあら、どうしましょう・・・「やばい気持ち」になってきるではないか・・・なにかが産まれそうだ・・・う、産まれる・・・いかん・・・いかんぞ・・・お、抑えきれない・・・。

しゃっし〜たい!
2007年08月03日 (金)
福岡からエリゾウが上京。ちょうど一年。ジェシーメイビア・ノリコもそうだが、バレンシア系友人は一年おきというのが多い。

一年おきというのは何とも切ないのだが、遠方で久しぶりというと、その分うれしさも増えるので、まぁ、どっこいどっこいというところだ。近くにいても一年くらい会わない友達もいるし・・・一緒に呑んでくれるだけありがたい。

エリゾウはこれまたジェシーメイビアノリコ同様、ガイドのお客。だもんで、良く知らないといえば知らない。ただ、エリゾウの場合、奇特なことに10日間くらい(論文でバレンシアの祭り?スペインの祭り?みたいなのを書くため)バレンシアにいたもんだから、呑みに連れ回した回数はそこそこある。Tomatinaにも学校の企画に便乗して連れて行ったし。

うちらの周り(世代)で1年ぶりならば「かわらねぇ〜な〜!」となるのだが、彼女の場合は恐ろしく若いため、ここ一年で就職したり、○×だったり、△□だったりと若者らしい時間をたっぷり過ごし「匂い」が変わっていた。

士別三日、即當刮目相待(士、別れて三日、刮目して相待すべし)ってやつだ。

だけど・・・見た目も変わっていた。本人は「ちょっと太った」というが、別にそう思っていったわけではない。何かが違う・・・何かが・・・で、観察した結果気づいた。「化粧」だ。目が違った。目が。まぁ、エリゾウは「士」ではく「女人」なので、当然そうなるわけだ。

一般的な社会人なので致し方ないが、おいらはあまり化粧が好きではない。完全に個人的な好みの問題。一年ぶりに合う人間にいうべきではないのだが・・・以前はほとんどしていなかった気がしたし、そのあたりは容赦なく厳しか人でしゅから、ついつい余計なことを言ってしまった。「化粧はしない方がいいよ〜」と。後から「おいら、何様?」って反省した。でも、もったいないんだもん・・・。

彼女の仕事は秘書なので、最近観察していた「受付」という仕事について近いと勝手に考え、質問を浴びせてみたが・・・全然違う仕事であった。おっちゃんと話に「喫煙所」まで行くって・・・・。タバコ吸わないだろうに・・・。

店に入ってからも、近況そっちのけで、今度は「九州弁」について質問をする。ことのあらましから。さすがに一年ぶりで「なんか怒って!」とは言えないので、「日常でケンカしたり、怒ったりするときに使う言葉」ということで教えてもらう。

で、いくつか聞いて覚えてるのが

しゃっし〜たいなんい〜とったい、きさん!の2つ。後ろは今書いててなんか微妙な気がしてきた。「なんい〜とっと〜!」だった気がしなくもない。ちなみに、おいらが知っていた「せからしか〜!」はおばあちゃんとかが使うらしい。

あとは「ばい」と「たい」の文法的違いについてもレクチャーをうけたが、本人が途中から自信がなくなったため、完全にはわからじ。まぁ、「ばい」の方が強いことがわかったばい。既知かそうでないか・・・みたいな部分もあるらしいが、そのあたりがあやふやであった。

その後、近況も含めていろいろと話を聞く。メインの話があったのだが、それは酒が進んでからの方が良さそうな話だったため、連続して日本酒を注文し、呑みまくった。で、話を聞いているうちに、最初に感じた「匂い」の変化は、化粧ではなく別の部分にあることが判明した。

エリゾウ・・・なんか、素直になっとっと〜。

以前のエリゾウはどちらかというと、「あ〜いえば、こ〜いう」、「こ〜いったら、あ〜切り返す」みたいな、天の邪鬼というか、「このやろ〜!」と言いたくなる男要素が強かったのだが、そういうのが見事に消えてる。まぁ、理由はわかっているのだが、本人にそのままいったら、そこも見事に認めた。「うん。そうかも・・・」って。

こりゃ、刮目せにゃいかんわけだ。

日々「人間、そ〜簡単に変われないよ〜」とか言ってしまってるが、それはおいらくらいの年になったらの話で、若いと変わる要素がいろいろとあるのだろう。要素っていうか、「(その人を)変えれる存在」がいれば、人間すぐにかわるのかもしれない。いやはや、良きかな良きかな。でも、面白いような、面白くないような・・・。あまり素直すぎると、つっこみどころが・・・。あの切り返しが懐かしい気もするが、素直は素直でNo esta mal・・・って気もするが、やはり惜しい気もする。

まぁ、何はともあれ、次回は心して刮目しよう。

追記
呑みすぎた。10杯は呑んだ気がする。家に帰って頑張ってブ〜メラン投げようと思っていたが、睡魔と酔いに勝てず爆睡。ただ、お礼のメールは普通のが一通あったが、見覚えのない符牒みたいなメールもあった。電車の中で打った覚えがあるが・・・それはラッキーなことに送れてなかったのだが・・・何を書きたいのかさっぱりわからず。「ャロシュウ」って何だ?

追記2
お土産に「トラフグひれ」もらったと〜。酒に浮かせて「ひれ酒」にするそうたい。初めて呑むたい。この言い方あっとっと?

追記3
やばい・・「と」にもゾクゾクするわ。

追伸4
バンソウコウはとれたらしい。
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