おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

日記.用語集 日記一覧 画像タイプ カレンダータイプ 画像カレンダータイプ 日記検索

カーリー襲名式
2007年09月07日 (金)
昨日の日記でローマとコンスタンティノープルがイマイチ仲が悪いと書いたが、どうもそれは余震だったようだ。なんか今日いったら震度3か4くらいになっていた。

おいらが日雇い石積み職人ってこともあってか、ハニャ子はおいらの部署の悪口を言う。「あたしゃ、やられたらやり返すわよ!」と握り拳状態。なにか昨日あたりからすごいムカツクことがあったらしい。打ち合わせでいったのに、隙あらば「愚痴」になる。ある程度、「愚痴いってもいいかな〜」と信頼を寄せられて言われる「愚痴」にはなれてきた気もするが、突発的に吹き荒れる「愚痴」にはどう対応していいのかわからない。

とりあえず、その場はごまかそうと、一緒に打ち合わせしていたおじゃる丸に「女の闘いですな〜」と逃げ込もうとしたら、あろうことかおじゃる丸まで「でも、みんなそういってるんですよ〜」とか返してきやがった。

おいらにどうしろっていうんじゃい!

どうも、うちの業務上うるさくならざるを得ないうちの部署は、どうも「うるさい」存在になっているようだ。おいらの石積みはどちらかというと「まぁ、どこにおくかっていったらここかな〜」という、家でいうと、普段使わない日本間・・・みたいなポジションなのもあって、ハニャ子もおじゃる丸も言いたい放題なんだろう。

で、彼らも大人だし、立派な石積み職人なので、うちの部署が「うるさい」ことについては、文句ぶ〜ぶ〜としても理解はしているらしい。ただ、以前の日記にも数回名前が出たことがあるコカトリスさんがムカツクらしい。なんか言い方がすごいムカツクらしいのだ。

ハニャ子の愚痴を聞いていると、どこかで聞いたことあるような愚痴・・・

「いつだ?それほど遠い昔じゃないぞ・・・石積みで愚痴・・・あ〜、なんだ、カーリーやん!」

カーリーといっても、先代のカーリーはおいらもかなりムカツクことがあったが、コカトリスさんに関してははっきりいって実害がまったくない。九州人ってことがわかって、少々ひいき目ではあるのかもしれないが、「どんっ!」って感じでたたずんでいて、ちょっとやそっとじゃ動じない迫力がある。おいらは勝手に「九州女児」と思っているのだが・・・頼りがいがありそうな匂いがプンプンするのだ。

まぁ、たまに他の部署の人を冷たくあしらってるな〜なんかお役所みたいだな〜と思うことは確かにあるが、うちの石積み場自体が、そういうガチガチなシステムでやっていて、その統括みたいなところなもんだから、さもありなん・・・と理解している。最初はあまりの堅さにびっくりしていたが、「面倒くせぇ〜な〜」と思いつつも、意外と簡単に適応してしまった。諦めたというか・・・。

ハニャ子はそのコカトリス改め二代目カーリーを「殴ってやりたい」とまでいっていた。正直、おいらにはどうでもいいことなのだが、これを皮切りに、打ち合わせのたびに愚痴られたら、ほお骨出てきそうだ。まぁ、これも「できる男」になるための試練なのかもしれんが・・・。

今日は見事なほど、ローマとコンスタンティノープルの間で板挟み。半分伝書鳩みたいなこともしていた気がする。直接やりとりすりゃ〜いいのに・・・。

ただ、ローマがやる気を急にだしてきたため、にわかに忙しくなってちょっと嬉しかったりもする。コンスタンティノープルとしては、こっちの石積みをやって欲しいし、きちんと石を管理したいので、電話やメールなどで石をおいらに直接投げてくるのが嫌らしい。感情的じゃなくって、システム的に了承できない・・・ということで、ローマvsコンスタンティノープルになっているわけだ。根本的におきらくごきらくなおいらは、何もわかってないので理不尽だし、形もバラバラで投げられる石だが、石があればなんでもいいのだ。

今、書いてて思ったが、違う部署なのに、なにかと石をやりにうちの部署にやってきてはカーリーと話しているおしゃべりラケーが、他の女性と話しているのをみたことがないし、カーリー自体も他の誰かと話しているのをみたことがない。人事の子たちは、おいらのイメージ通りいつも一緒にいる感じでつるんでいるが・・・。ほほう・・・なんか「大奥」って感じじゃのう。

石積み場で一番つらい問題っていうのは「人間関係」っていうが、バベルの塔もやはり例に漏れずそうなのだろうか。前よりはギスギスしてなくっていいけど、おいらはまだ一度も「人間関係がすこぶる良い!」っていう石積み場をみたことがない。

それまで、さらに1,2回は転石積みしないといかんのだろうか・・・。

夜は「台風呑み」と称してどっかでわ〜っと呑もうと思ったが、人が集まらなかったのと、明日、ママンの実家で法事ということをすっかりわすれていたので、残念だが中止にした。スーペルポブレという問題もあるし。

追記
今は水滸伝を読んでるけど、読み終わったら久しぶりに塩野七生の「コンスタンティノープル陥落」でも読もうかのう。あの本は名作だ。

あちらさん
2007年09月06日 (木)
冷蔵庫を掃除してたら、Rioja Vegaを発見。2003年のCrianza。誕生日にもらったヤツだ。夏場だったらわかるが、4月の時点で赤を冷蔵庫にいれることはないんだけど・・・なんでだろ?

とりあえず、久しぶりのVinoなので、気分がよろし。

さてさて・・・何書こう。まずは宣伝からだな。

東京の人からメールをもらって当然嬉しいが、違う地域の人からもらうと興奮度が高い。それが媒介となってその地域に対する妄想をふくらますからだ。でもって、旅したくなるからだ。

今回メールをもらったのは大阪の子。バレンシアに交換留学でいくらしい。今になっておもうが、「バレンシア」関係のサイトを開いたのは意外と辺りだったのかもしれない。マドリッドやバルセロナだったら沢山情報は手にはいるが、バレンシアは意外と難しいらしく、皆一様に「バレンシアの情報がなくて、探していたら・・・」とかいている。おいらがバレンシアを選んだこと自体、消去法であったのだが、先見の明と人には言っておこうと思う。

近々、Latin Beat Film Festival '07が開催されるという情報を教えてもらった。東京は14日〜20日。大阪は22日〜24日で、東京会場のみ何名かの監督の舞台挨拶があるとのこと。

そっか〜もうそんな季節なのか〜とあの頃を思い出してちょっとしみじみしてしまった。(9月22日の日記参照。何も書いてないけど)

で、その子もボランティアで会場で働くから、バンバン宣伝してくれと。この日記で。スペインネタをほとんど書かなくなってしまった現在、大阪の人はほとんどみていないと思われるのだが・・・。まぁ、いいか。

サイトリニューアルが完成したら、日本で開催されるスペイン系のイベントを宣伝するのも楽しいかもしれない・・・ただ、マメに調べなくちゃいけなくなるから、無理っぽいけど。

まだ、上映映画リストをみてないから何ともいえないが、1、2本は見にいこうかのう。夜もやってるはずだし。スペイン映画もいいけど、南米映画が熱いからな〜最近は。

Latin Beat Film Festival '07 公式サイト

ということで、宣伝終了。

台風9号がやってきた。台風を感じるのはかなり久しぶりな気がする。去年は台風に遭遇していないような・・・ためしに検索してみたら、最後にあった台風は2004年6月22日らしい。Santiの「おれ、子供欲しいよ」ネタが書いてあり、自分の日記なのだが、ちょっと笑ってしまった。Santi・・・まだ日本人の子供欲しいんだろうか?たぶん、日本人と離れてしばらくたってるから、もう忘れてるだろうな。

台風が来ると、不謹慎なのはわかっているがどうも興奮してしまう。きっとおいらの「野生」な部分が、salvajeなところがムクムクと沸きだしてくるのだろう。大学生自体のころから、それに気づきはじめたのだが、そういうときはだいたい酒を呑む。で、今も呑んでいる。家では呑まないのに・・・。Vinoはたまたま見つかったのだが、見つからなくてもなんか呑んでいたに違いない。

かけているBGMも、しっとりとした曲ではなく、ロック。スペインロック。O'Funk'illoだ。大音量だ。

Eres un cabron hijo puta〜♪

この曲は、朝の出石積みで聴いてもよい。

07062002.jpg

youtubeの動画
Agujeritos de acero

Nos vamos pal kely

台風のお供に。

たぶん、日本ではCDは買えない。けど、Amazonならあるいは。スペインなら絶対。

久しぶりに石積みの話。

なんかいろいろわかってきた。会話なくてもなんとかなるもんだ。

どうも、ローマとコンスタンティノープルは身内石積み場ではあるのだが、あまり仲はよろしくないようだ。仲が悪いというと語弊があるか・・・なんというんだろう・・・ライバルとかってのも違う・・・憎しとも違う・・・日本語でこういうのってなんていうんだろう。わからないや。

おいらは立場上、両方の石を積む。だから、両方に顔を出す。というか、うちはそういう人はたくさんいる。お互い出向・・・といっても、隣の部屋という感じなのだが・・・しているし、うちのような石を積んでいる部署は一つしかないので、両方が担当だ。ただ常に「うちとあちらさんは違う」という感じの台詞を聞く。実際「あちらさん」という表現をする。一応、お互いを立てているような感じではあるが、匂いが違う。

おいらはもともと面接の時にはローマの方に雇われることになっていたのだが、PCに詳しい人が全くいないローマではもしかして石積みがやりづらいと気を利かせてもらい、結局コンスタンティノープルに配属された。だけど、もともとおいらを必要としていたのはローマの方で、入ったばかりはコンスタンティノープルにいながら、ローマの石を積んでいた。

なんか隠語ばかりでよくわからなくなってきた。まぁ、いいや。

ローマにいったらローマにいったで「あちらさん」。コンスタンティノープルにいればいたで「あちらさん」。うぬ〜。

今はローマの方の石積みが落ち着き、それがなぜかえらいうけたため、じゃ〜うちも・・・とコンスタンティノープルのほうでも同じような石積みがはじまった。それがあったから2ヶ月終わっても続いていわけなのだが・・・ローマとコンスタンティノープルは似たような石を積んでいる部分もあるため、どうしてもGoogleやYahooでの検索ワードが似てくる。そうすると

ロ「あ〜〜コンスタンティノープルに抜かれた!」

とかなって

コ「もともとはうちの方が先に(その石積みを)やってたからね〜」

とかなり、冗談半分で

ロ「ヨモツシコメさんがあちらさんでやってるからだ!」

となり、おいらがびびって

お「え、でも・・・おいらコンスタンティノープル配属ですから・・・でも、同じようにがんばってますよ」

っていいわけすると

ロ「もともとはうちに来る予定だったのにね〜」

となって、

お「いや〜おいらは日雇い石積み職人ですから・・・別にどちらでも・・・」

と開き直ることになる。

作った書類のヘッダとフッタにコンスタンティノープルの名前があっても、冗談半分らしいがつっこまれる。

慣れてないおいらは、もう右往左往するしかない。

なんなんだ、この板挟み。おれにとっちゃ同じなんだけど・・・「頼むから、変なシガラミにおいらを巻き込まないでくれ」といいたくなる。

ただ、ローマは会話がたっぷりあるということで、多少魅力的ではある。ローマのハニャ子さんが昨日の座談会の時に

「どうして、そちらの部署は全然みんな話さないんですか?なんか居づらくて帰りたくなっちゃいましたよ〜」

といってきた。

「まぁ、石積み的に会話ができる部署でもないですからね〜」

と返しておいたが、おいらもホントにそう思う。

どうも、うちの部署はセキュリティーにうるさいから(今はその理由がよくわかるが)場所によっては嫌われているっぽい。おいらは全く関係ないけど。


「部署」で思い出した。

おいらは「部署」なるものがあるような石積み場に入ったのは初めてなので、それが普通かどうかしらないが、身内石積み場同士とかではなく、同じ石積み場内でも「部署」間の対立・・・というほど大げさでもないが・・・・がある。

なんか同じ石積み場内なのに、話すときの雰囲気が違うのだ。その場合は「あちらさん」ではなく「あ〜、そうね〜"あそこ"はね〜しょうがないよね〜」とか「あそこには頼みづらいよね〜」とか言う。マネージャー間での対立でもあるんだろうか?派閥というか・・・。

う〜ん・・・お・と・な・って!!!

めんどくせぇ。


あと、以前、友達が話していたことで、一つ納得したことがある。

友「石積み場って、なに決めるのにも会議だよね〜」
友「ね〜!!でも、何も決まらないこと多いよね。時間だけ無駄にかかって」

そんな会話には、昔のおいらは完全に蚊帳の外になっていたのだが、いまなら参加できる。「ね〜〜〜!!」と。後ろにハートマークをつけれるくらいだ。

「鉛筆をちょっと動かす」だけでも会議だ。

話をきいてて面白い。

ただ、うちの人は石積みはできる気がする。だたの直感だが・・・無駄が多い男よりも、竹すっぱり!な女の人の方が多いのも関係しているだろう。男は男で少数精鋭という感じで、彼らもできる感じがする。しつこいようだが、直感だが。

だから、ミーティングがダラダラ続くことはない。1時間と決めたら1時間で終わる。ただ、『鉛筆』はそうだ。スペインみたいに「どんぶり勘定」ではない。まぁ、そういいきるのも語弊があるが。

残業をさせないのもそういうことなのだろう。おいらが定時に帰るのは普通だが、うちはローマもコンスタンティノープルもきっかり定時に帰る。帰らないといけない。ある程度上の立場になると、またはクライアントによりけり・・・という営業とかと関係があるとそうもいかないが、帰りのエレベーターはたくさんの正石積み職人といっぱいになる。

そういえば、その帰り時間の話でも

コ「あ〜あちらさんは、早く帰れるからね〜」

と、ちょっと揶揄を込めて言っていたな〜。

おいらからしたら、コンスタンティノープルの人もさくっと帰ってる気がする。おいらが帰宅準備にもたついて定時を5分くらい過ぎると、フロアにはほとんど人がいなくなってたりする。


あ、そうだ。今日はちょっと嬉しいことがあった。フォント(字体)を買ってくれることになったのだ。

MPゴシックあたりの5フォントだけでのデザイン生活が続いていたが、そろそろフォントを利用してパーツなんかも作れるようになる。MPゴシックとかが悪いとはいわないが、それ使ってパーツ作るんだったら、そのままテキストで作るわ・・・って感じだ。

フォントはおいらが選んでいいらしい。さすがに新ゴとかリュウミンとか頼めないけど、ヨドバシあたりでうってるパック10000円くらいのヤツで使えそうなのを見つけて、買ってもらおう。

で、もう少ししたら、Dream Weaverとかも買ってもらいたいな〜。あとPhotshopCSとか。5.5だときついし、秀丸(エディタ)だけで作るのも、かなり慣れたけど・・・なんか切なくなってくるし。オーサリングソフト一つもないから、しかたない。ついでにいってしまえば、プログラム関係の本とかも仕入れて欲しいな〜。家から自分のを持って行くのも面倒だし・・・重いし・・・。

最近、いろいろ考えたところ・・・おそらくこの石積み場は2年か3年くらいが限度っぽい(そこまで雇われていたらの話だが)。他に石が増えたらそうともいえないが、今のままだったら2年で発狂すると思われる。そんな気がしてならない。

石積み自体も環境もそれほど悪くないが、次の石積み場で「作品は?」といわれても、何も出せるものがない。プログラムの方が強くなれそうだから、そちらで売り込むしかないだろう。ただ、デザイン会社は無理でも、いまの石積み場みたいに自分たちのところでサイトを作る感じだったら、意外といけそうな気もする。

・・・どうしよう・・・もう一つ「好きなもの」について書こうと思ってたけど、今日はもういいや。

今は、明日誰と呑もうかということで頭がいっぱいだ。問題はポブレなので「おごって〜」といったら「よ〜し!おごっちゃる!」って人でないとダメ。あと10日間を5千円で過ごさないといかん。もしかして、銀行にまだ少し残ってるかもしれんから、明日見てみよう。じゃないと、電車賃だけで終わる。

たぶん、明日はおとなしく帰ることになるだろうな・・・。

初寝坊
2007年09月05日 (水)
寝坊した。

昔のおいらは、一度寝たら殴っても蹴っても起きない人間で、ましてや目覚ましなんぞ何の役にも立たないくらいの男だったのだが、石積み職人になってからは目覚まし・・・しかも携帯目覚ましで起きれるようになった。慣れってすげ〜な〜としみじみ感じる。

遅刻といっても、石積み場に遅れるほどの遅刻ではないのだが、風呂入ってでたら、家をでる時間の5分前であわててコーヒーとパンをかっ喰らうくらいの寝坊。

たった2日真面目に「やればできる子」をやっただけでこの始末・・・電車の中でふと気づく・・・もしや、おいら残石積みやってるのと同じ状況に自分を追い込んでるのか?

せっかく自分の時間がたっぷりもてるようになったのに、ぼ〜っとしている時間が明らかに増えたため、こんかいの改革を思いついたのだが・・・うぐむ・・・世の中ままならん。時間設定が長すぎなのか?なんなんだ?

まだ水曜日だというのに、普段よりも明らかに眠かった。石積みから帰ってきて、飯喰って、ちょっと横になろう・・・ってベッドに横たわったら、結局そのまま爆睡してしまった。目覚めたのは朝の5時。コンタクト外して、歯〜磨いて、もう一度寝た。

ちなみに、罰金はなし。眠い時は寝てもいいのだ。普段は眠くならないから、それもTrabajoになるのだ。

石積みについて少々。

知らない間に、「サイト改善ミーティング」が月一回の定例になっていたため、参加する。普段は、おじゃる丸とハニャ子の3人でメールやら電話で話し合いをしているが、おいらは当然のこと、彼らにも決定権はないので、それをまとめてマネージャーとやらに報告して、おいらがやることを決めるというミーティング。

14時開始の予定だったが、うちら3人以外で、上司は一人もやってこない。おいらの上司は事前に「急な石が飛び込んできて・・・30分くらいしたら行く」といっていたのだが、結局、予定時間の1時間経っても上司2人はやってこなかった。

うちらではしょっちゅう話し合いをしているので、ほとんど座談会というかおしゃべり。未だに会話に飢えているおいらにはちょうどよいが、決定してもらわないと石積みが進まないという困った状況でもあった。

その間の座談会で、以外な接点を発見。まずハニャ子は現在、うちから2駅のRequenaに住んでいるということが判明。しかも、新婚さんであった。4ヶ月前らしい。とても結婚しているようには見えないのだが・・・新婚さんなのに、「『大根おろし作って〜』と頼んだのに、ネットゲームやっててむかついた〜!」とかいっていた。

で、おじゃる丸・・・なんと彼は我が町Utielに住んだことがあるという。子供の頃の話らしいが、どうもおいらの家のすぐ側だったっぽい。年齢は聞いてないが、数歳しか違わなさそうだから、小学校あたりで重なってるかもしれない。今度、詳しく聞いてみよう。おじゃる丸は、最近おいらを見かけると、以前と違って挨拶だけじゃなく、笑顔で話しかけてきてくれるので、そろそろ呑みにも誘えるかもしれない。しかし、石積み場だと、どう酒に誘っていいのか実はわからなかったりもする。なんか普通に誘っちゃいけないような・・・誘ったら「え?なんで?」とかいわれそうな・・・「世間一般的に、石積み場内の人とは呑みにいかないもんだよ・・・」とかいわれそうな、そんな気がしてしまう。きっと、おいらのこれまでの環境がそうさせているのだろう。告白するよりもドキドキするさ。

自問自答
2007年09月04日 (火)
たいして長くもないのに、なぜか一日分の日記かくのにエライ時間がかかった・・・調べ物にはまり過ぎたか・・・。都市の人口って気になりはじめると、次から次へと調べてしまう・・・悪い癖だ。

それにしても、消化不良な日記になってしまった・・・もっと考えてることあったんだけど、うまいことつなげられなかった。まぁ、いいや・・・ネストルの出番はまだある。

さて、今日の日記・・・といっても、とりとめて書くことがない。

出張疲れで「午後半休」とやらをとったマリカルメンと一緒に飯を食う。かれこれもう二ヶ月もドトールとサブウェイな生活を繰り返しているので、またとないチャンスでもある。あ、昨日、我慢できなくて蕎麦喰ったや。そろそろ、飽きてきたさ・・・サブウェイとドトール。

同じバベルの塔で働いているおいらの担当の人から、いろいろ近所の店を教えてもらったのだが、ついつい億劫になってドトールにいってしまう。あそこなら確実にタバコ吸えるから。

「今日は大盛りをサービスしております」

といわれたので、調子にのって大盛りの蕎麦頼んだら、炊き込みご飯もついていたりなんかして、エライ腹一杯になる。たいした量でもないはずなのだが、ドトールとサブウェイになれきってしまったおいらの腹はびっくりしたようだ。おかげで、普段石積み場で眠くなることはないのだが、今日の石積みの内容が、明日のミーティングのための原稿作りで、手を動かすよりも、う〜んう〜んと考えないといけない石で、なんどか落ちそうになった。

台風9号が近づいてきているのが関係してか、バビロニアの湿気はものすごいことになっており、さらにはその湿気が、悪魔の封印を説くかのように、バビロニア地下を尿の匂いでいっぱいにしていた。あれはえぐい。マジでえぐい。へこたれるわ、あれ。

まだ2日目なので、当然といえば当然だが、「やればできる子」計画は順調に進んでいる。今日もかなりの間滞っていたTrabajoをそこそこ消化できたのだが、あまりにその滞っていたTrabajoが多すぎて、帰ってきてそれを整理することだけでかなり疲労困憊した。今日はなんとか事なきを得たが、これはちゃんとプランニングをしないと、途中でちゃぶ台ひっくり返して逃げそうだ。

帰り道、昨日勢いで決めたルールについて振り返り、いろいろ矛盾というか、疑問点が浮かび上がる。

そもそも10時半までの3時間とか書いたが、それだとぼ〜っとする時間がどうとかいうことじゃなくって、休憩がないことが判明。石積みから帰ってきて、服脱いで、着替えて、飯喰って、10時半までの3時間Trabajo・・・無理無理。石積みの延長やん。そこまでやる必要はない。今日はうっかりそれをやってしまったので、Trabajoが進んだのはいいが、かなり疲れさせられた。っていうか、もう11時半だし・・・一時間オーバーだし・・・。

ってことで、どうしよう・・・どう設定したらいいんだ?

あ、あれか・・・夏休み中の円グラフみたいなのにすればいいのか。そうだそうだ。いや、しかし、なんか侘び寂びがない。目的は時間通りに動くことじゃなくって、「やらねばならぬことをやる」なわけだから、他の時間はどうでもいいわけだ。そもそも、夏休みじゃなくって、日常の生活だし。

結果的に今日みたいに12時近くになるわけだから、飯喰ってから、寝るまでの間の3時間という形で設定しよう。3時間は何らかの形でTrabajoだ。よし、それだ。

次は週末の扱いだ。これが問題だ。週末は違うTrabajoがあるからなしかな。うん、素晴らしい。呑みもTrabajoだ。旅もTrabajoだ。もう節操なくなってきたな・・・全部Trabajoやん。ダメやん。

でも、週末は遊びたい盛りだから物理的に無理だろうな。家にいないからTrabajoどころではない。しかし、Trabajoが滞っていた原因ってのが週末なんだよな・・・スペイン時代のときみたいに「日曜日はソファに寝ころんで映画をみなくちゃいけない。昼寝しなくちゃいけない」というマノロルールを適用するってもんか。

週末も含めて、毎日、短くてもいいから日記だけは必ず書く・・・ってルールを設定したいところだが、これが意外とストレスの原因にもなるからな。一行だけの日記とかって自分的に何の価値も見いだせなくて、それやると「憤怒〜!」ってなるんだよな・・・。一行とか五行とか書くんだったら、書かない方がマシ・・・と思えてしまう。疲れている状態の日記ってまとまらんし、ましてや酔っぱらった状態でなぞ、いわんやをやだし・・・。

まぁ、いいや。大筋はできた。とりあえず、これで行こう。

「やればできる子」になる
2007年09月03日 (月)
9月に入った。あと少しで、帰国2年になる。「なんか全くそんな気しないな〜」と時の流れをうっとり見つめてみたら、つい最近、2ヶ月間の旅にいったことを思い出し「そんな気しなくて当然やん」と思い直す。

そう思ったら、ふとPendonを卒業しなくてはいけないような気に急におそわれる。Tendre que sentar cabezaしなくてはいかんと・・・。

ただ、おいらに側には常に「やれば意外とできるんだよ〜ただやらないだけ〜」という名前の大蛇が常に鎌首をもたげつつとぐろを巻いて侍っている。典型的なダメ人間の発想。

その大蛇に逆らって「たまにやろうかな〜」って思うのだが、そうすると今度は「いやいや、世の中なるようにしかならんのよ。」という名前の白蛇が後ろから、同じく鎌首もたげてやってくる。

そんなん繰り返してるうちに、さらに三十路の呪いをかけられ・・・。カメハメ波の構えで「呪いあれ〜」。

まだ日記に書いてないが、先日mamiさんにスペイン人を紹介してもらって遊んでいたときに、すでに帰国後何年も経っているというのに、きちんとしたスペイン語を話すmamiさんに触発された。「やっぱ勉強つづけないとね〜やってる人はすげ〜な〜」と。彼女はエストルの話す速度を「速い!」とはいっていたが、それはもうどうしようもないことな気もする。が、彼女はおいらの知らない単語を沢山知っていた。スペイン人の話すスペイン語は、速度という問題が常にあり、そこに単語の難しさで、何をいってるのかチンプンカンプンとなることはあるのだが、日本人同士のスペイン語は速度が速くてもだいぶわかりやすい。ただ、こちらも単語を知らないともうどうしようもない。

ってことで、なんかとてももったいない気がしてきたので、なんらかの形でスペイン語に触れつづけていこうかと・・・。スペインに行くのがもっとも手っ取り早いと思ってしまうところが、すでに二匹の蛇にやられている証拠であり、日本でもやろうと思えば、歩みは遅くとも後退は食い止められる気がする。

といっても、ぱっと思いつくのがスペイン語の映画をみることくらいで、それは帰国後もしょっちゅう見ているので、あまり「勉強」という感じではしない。スペイン語の歌を聞くのも趣味みたいなもんだし・・・。そうなるとやはり「新聞」になるのだが、どうも初級を飛び越えて一気に上級にとんでしまう気がしなくもない。新聞が読めることが「基本」だとも思うが・・・どうも新聞にでてくる単語はスポーツ紙(サッカー新聞)にたまにでてくる面白い表現はのぞいて、あまり日常で使うことがないような気がしてしまう。たぶん、それもダメなんだろうな〜。あ〜ダメダメだ。

じゃ〜やっぱり小説か・・・と思うと、これまた電車に分厚い辞書を持って行って読むんじゃ、通石積みの間5ページ進むか進まないかって気もしてくる。モチバシオンが続かなさそうだ。一番望ましいのが日本でのインテルカンビオだけど、日本にいるスペイン人は、なっちゃんの旦那しか今のところはしらない。そう考えると、エストルがうちに下宿してくれれば、いろいろ楽しそうだが、あのおしゃべりの量は、日本で「超おしゃべり」と言われるおいらでも舌を巻かざるを得ない・・・あれ毎日繰り返し聞いてたらすごい勉強になりそうだけど、日に日に痩せていきそうだ。石積みと一緒には無理だな(笑)

そういや、mamiさんがもっていた電子辞書・・・「漢は黙って辞書!」という信念があったが、今回のようなおしゃべり鎌倉旅行 sin 観光みたいな場合、とても便利なアイテムということが判明。生活が落ち着いたら、購入を考えてもいいとも思えてきた。

まぁ、いいや。そこは徐々に考えよう。

で、それとは別に、短期だと思っていた石積みも長期になったことだし、そろそろ平日の過ごし方を変化させようと思いつく。ただ、やはり2匹の蛇が邪魔しており、ついつい自分に甘くなるので、マイナスではないが、今の状況だと結構えぐいことになりえそうな「罰金」を科することにする。石積みから帰ってきてからの生活で、「なにかをやる」ことを義務づける。なにも勉強に限ったことではなく、おいらが「やらないとな〜」と思って、これまで先延ばしにしてきたことをやることを義務づける。もし、それをやらなかったら罰金500円。もちろん誰かに払うわけではなく、自分の貯金になるのだが、住民税が大量に待っているここ最近では生活に余裕がない。呑み代がなくなる危機的状況に陥る。最初は1000円と考えたが、2匹の蛇がごちゃごちゃいうので半分の500円に決定。何もやらなかった日は500円失う。おいらの場合、貯金箱を途中で空けてしまうという「ダメさ」はないので、意外と効果はありそう。ん?あるのか?まぁ、あるだろう。たぶん。

まぁ、なんでもいいや。とりあえず、なんかやる。その一環で引っ越しも無理矢理結構し、今日も部屋の掃除と過去の日記4日分。義務化の対象となるのは「やろうと思っててやらないこと」。それは映画をみることでもいいし、本を読むことでもいいし、スペインVinoを探しにいくとかでもよい。ブーメラン投げはダメ。もともと暇つぶしで始めたから。とにかく、家に帰ってきてぼ〜っと遊ぶのはダメ。自分が「遊び」と感じたらダメ。寝るまでの時間全部を設定してしまったらさすがに逆効果なので、時間設定をしよう。決めた・・・10時半までだな。それ以降は遊びもOKにしよう。帰宅が6時半で、飯喰う時間があるから約3時間か・・・結構いろいろ出来るんじゃないのか?しばらくしたら、スペイン語の勉強とかもはじめちゃったりするかもしれない。

なんかここまでグダグダ考えないと何もやらない自分を情けなくも思うが、それでもやらないよりはマシだろうってことでやる。"しばらく"Pendonは卒業なのだ。tendre la cabeza sentadaなのだ。

今月は必死だろうな・・・もともとギリギリなのに、人と会いすぎてマジで余裕がない・・・。

っていうか、やらなくちゃいけないこと、すげ〜あるやん・・・おいら。Uf!


追記
部屋を見回したら貯金箱を発見。おいらがスペインにいくときに皆が選別とメッセージを書いてくれた貯金箱。スペインにもっていったけど、あけることなくそのまままた日本に戻ってきた。これ、いくらはいってるんだろ・・・。なんか、小銭じゃなくってお札入ってる匂いがするんだけど・・・。あ、蛇が鎌首もたげてる〜。
07090301.jpg 360×240 49K

Cafe de 鬼
2007年08月28日 (火)
【Cafe de 鬼(2004年Version)】
オレは背骨の無い男
(ハァ〜ない男ったらない男)
ブルセラ通いの潔癖症
(バンバラバンバンバン!)
女はシビれて感電死
(う〜んビニール本!)
ウンジャラハゲジャラ食べチョロゲ
だんちょね〜
(だっちゅ〜の!ゲッツ!)

今メシを喰った
もうハラが減った

今はちっちゃな鬼だけど、いつかはでっかい鬼になる
人を襲って命を奪い 生き血をすすってえびす顔
まだまだちっちゃなツノだけど いつかは絶対バッファロー
娘さらって売りはらい 儲けたマネーで積立貯金

渋谷にゃカラスとお店が多いから
くみ取り便所に潜伏中なのだ
ベランダづたいにお出ましストーカー
金比羅船々中古の下着で修羅の群
(ハァ〜しゅらしゅしゅしゅ)

今メシを喰った
もうハラが減った

今はちっちゃな鬼だけど いつかは立派な鬼になる
隣の夫婦のいとなみを 天井裏からアドバイス
まだまだちっちゃなハコだけど いつかは絶対ディナーショー
村を襲って焼きはらい 小脇に盗んだプランター


youtubeにある「カフェ ド 鬼」のビデオクリップ

これがおいらの最近の通石積み場カンシオン。完全にツボにはまった。この1曲聞くだけで、朝からなんか石積み気力が倍増する。

電気グルーヴの「カフェ・ド・鬼」を知ったのは二枚組アルバムの「The Last Supper」のヤツ。その曲もかなり気に入っていて、良く夜のドライブの時には持って行ってここぞとばかりにかけていた。タイトルこそ同じだが、上のものとは全く異なる曲。歌詞からして英語だし、曲がそもそも全く違う。例えるなら、同じ「YOUはSHOCK」というタイトルで片方は本物の北斗の拳の「愛をとりもどせ」で、片方は「ムンライトセレナーデ」というくらい違う。この2つの曲が同じタイトルと気づいたのは、実は先週のこと。それまで何度も聞いていたが、全く別な曲なため気づかなかったのだ。

おいらは部屋でも電車でも昼飯中でも音楽を片時も離さないが、ほとんどBGMと化しているため、歌詞はほとんど聞いていない。たまにマッキーがかかると思わず聞いては涙してしまうが、他は意識なく口ずさむか、踊るくらいだ。だから、好きな曲はインストゥルメンタルが多い。歌が入っていたとしても好んで聞くのは女性ボーカルばかりだ。

電グルは男ボーカルだが好きなアーティストの一つで大学生前後から聞き始めて、上にも書いたとおり未だに良く車に持って行ってはかけている。「もてたくて2001」という漢をみがくグループを作ったこともあった・・・そういえば。

The Last Supperは自分で持っているCDだが、今回の話にあがっているカフェ・ド・鬼が入っているのは「SINGLES and STRIKES」というベストアルバム(になるのか?)。だいぶ前になるがマリカルメンが持っていたのを奪ってきた。てなわけで、これまで何度も聞いているはずなのに気づかなかったのは、やはり歌詞を聴いていなかったから。

バビロニアの駅を降りて、バベルの塔に向かう途中に偶然この曲がかかった。

「おお〜電グルやん・・・」

出だしの前奏部で歩速が倍になる。

「ほほう・・・朝にはもってこいだな・・・」

本を読んでいるわけではないので、自然と歌詞に耳が行く

「まだまだちっちゃなツノだけど?」

いつかは絶対バッファロー

ここでやられた。

毎回にやけ顔隠すのに苦労しつつも、その日以来、必ずバビロニアを降りるとこの曲をかけるようになった。

さらにどうでもいい話だが、京都の壬生寺のすぐ側に「カフェ・ド・武家屋敷」という喫茶店があったのだが(今もあるか知らんが・・・)、おいらはそれを「カフェ・ド・鬼」と呼んで周りを何度か困らせたことがある。

ついでに、誰それに似ていると言われることは多々あるが、「ピエール瀧」に似ているといわれたときが一番嬉しかったかもしれない。顔というよりは、動きが似ているようだ。自分でもわかる気がする。


さて、日記。

最近、時間が経つのが早くて大変よろしい。リニューアルも一段落ついてきて、戦後処理になっている状態がここずっと続いているのだが、たまに「こんなのできませんか?」みたいな注文が入ってくる。

注文してくる相手は当然専門ではないので、「そんなん余裕っすよ!」ってことから、「そんなことこのサイトできるか〜!」とちゃぶ台ひっくり返したくなるようなものまでホント注文の内容は幅広いのだが、たまに「おっ!物理的には可能だが、おいらはやったことがないぞよ」というものも出てくる。今のサイトでそこまでやる必要はあるのか・・・そこまでやるんだったら違った作りにしたほうがいいんじゃないか・・・とも思うのだが、「修行中の身」に身を投じたいおいらとしては、そんなことはお構いなしで「時間くれるならやってみます・・・」と引き受ける。

それは、PHPだったり、Javascriptだったり、CGIだったりといろいろなのだが、どれもこれも既存のものを利用して作ってきたおいらには、それらのプログラムを一から作る作業はとにかく楽しい。一からといっても、既存のものを参考にはしているのだが、うちのサイトにあうものを作らないといけないので、ほとんど一から作っているようなもんだったりする。いままで、その辺りのプログラム関係はおざなりにしていたのだが、理解し始めると「へぇ〜へぇ〜なるほどね〜」となる。

数学で2点をとったことがあり、さらに大学では史学専攻だったため「理系?文系?」と聞かれたら迷わず「文系!」と答えてきたおいらだが、実は理系要素も少しはあるんじゃないの?とも思えてきた。

人生・・・ってほどでもないが、日常では・・・特に呑みの場みたいなところでは、人間のように「曖昧」な存在の方楽しいのだが、石積みでは曖昧よりも「答えが一つ」であるものの方が楽なことに気づいた。合理的だったり、すぱっと半分に割れるものはあまり好きではないのだが、人によって「好き嫌い」がはっきり分かれるデザインよりも、「ここここをこ〜したらこう!そこそこがそ〜違ってたから、ダメだった」みたいなわかりやすい方が石積みではいいのかもしれない。

プログラムの良いところは、最初に書いたとおり時間があっというまに過ぎるところ。気づけば1時近くになっていて、昼飯食べて戻ってきて椅子に座ったらもう終業時間が来ている。4時間くらいがものの1時間にしか感じられない。その間頭かきむしってウンウンと独りごちているのだが、それもまたよろし。

先週なんぞ、あまりに悔しいので帰りに本屋によってプログラムの本を立ち読みしていたらあっという間に1時間経っていた。

今日、そんなプログラムの一つがようやくできあがった。プログラム的には30行くらいだし、まだまだ改善の余地が確実に残っているのもわかっているし、知っている人がやったらちゃちゃちゃ〜と数分で済むようなものなのだろうが、あ〜でもない、こ〜でもない・・・と手を変え品を変え作ったので満足度もでかい。

今後もこの手のプログラム系の注文がくるといいのだが・・・そうもいかなさそう。なんか、デザインやコーディングだけではなく、ディレクションもしないといけなかったり・・・まぁ、今まで「面倒くさい」と逃げていただけで、おそらくデザインよりもディレクションの方がおいらには向いているんだが・・・。

チヤホヤされていただけあって、どうも条件アップで石積みが延長となりそうで、Pendonだったおいらにも追い風が吹きつつある。今となってはスーツを着させられ、そんでもって「髭」を失ってぶ〜ぶ〜と文句いってはいたが、その髭とスーツで釣った魚は大きかったといわざるを得ない。一番でかいのがやはりスペインが釣れたことだろう。だが、油断は禁物だ。おいらのことだからいつ出奔するか自分でも予測がつかない・・・。

話は飛ぶが、バベルの塔内で引っ越し作業が行われ、おいらのオフィスは半分以上人が減ってしまい、なんとももの悲しい雰囲気に包まれることになった。ガランド〜ン!って感じだ。Aunque 会話がなかったとしてもだ。

先週くらいから、見ていて楽しい子を発見したのにその子も消えてしまった。その子は別にかわいいとかそういうわけではなく、ウォンバットみたいな感じの子で、いつもニコニコしながら、小動物・・・いや、ノームとかゴブリンみたいにといったほうがいいだろうか・・・そんな感じで歩く。そんでもって、歩くと、今にもタラちゃん音が鳴りそうな感じなのだ。とにかく、見ていてほほえましい。癒されるのだ。

先日、その子が突然おいらのところにいつものようにニコニコ(石積み用の笑顔な気もするが)顔で近寄ってきた。「おいらじゃないよな!?」とびくびくしていると、果たしておいらのところにやってきた。「な、なにがおこるんだ!」とさらにびくびく感を強めていると「おみやげで〜す」とはにゃはにゃとのたまう(同じハニャハニャでも、電話でいつもやりとりしている人とは違う)。

土佐の「かつおせんべい」(かつおぶしせんべい?)頂戴する。

「せ、せんべいじゃないっ!!」

ちょっと興奮する。

お盆休みということもあり、先週は仙台やら鹿児島やら大阪やらといろいろお土産をもらったのだが、甘い物が多かった。ずんだどら焼きは「ずんだ餅」が好きなので半分くらい食べられたが、あとは食べることができず。お土産は「気持ち」が大事なので、そのあたりのことについてぶ〜ぶ〜いうつもりはないのだが、やはり食べられるものをもらえると嬉しい。

「おお!ありがとうございます!」

と心からお礼を述べる。

九州に負けじと土佐の子も悪くないと思った。かつおに釣られたわけではなく・・・

ちなみに、そのせんべいは激ウマであった。薄いせんべいなのだが、一枚じゃ足りなかった・・・。

今度、土佐にでもいったときに買おうと調べてみたが・・・なぜかみつからず。こんな感じのせんべいだったのだが、一枚一枚袋にはいってたし・・・なんかメーカーも感じだった気がするし・・・袋捨てないでとっておけばよかった。喜八堂ってやつな気もするのだが・・・そんなせんべいないし。うむ〜。

石積み後、コンタクトをとりにいった。いつもなら10日間くらいかかるが、今回もウルヘンテで!といったところ、なんと5日くらいで届いた。これなら「特注」でも問題ない。この時期のメガネ生活はとにかくうざいので、ほんと助かった・・・頭の大きさも規格外なため、おいらはどうも普通のメガネじゃダメっぽい。鼻の支えのところが、靴ずれならぬ、メガネずれして皮向けてきたし・・・。頭の大きい日本人の中にあって、さらに規格外じゃ、いったいどの国行けばおいらは救われるのだろう・・・マレデデウ。

今日は気合いで、先々週くらいの日記から大量に書いてやろうと思っていたが、なんか疲れてきたので、明日にする。先週も先々週もいろいろあって楽しかったので、意地でも書いてやるつもりだ。

追記
いや〜それにしても、2週間ぶりだというのに、どうでもいいことばかりだな・・・。

その名はネストル
2007年08月19日 (日)
まずは地理からいってみよう。

スペインはPais Vasco(バスク地方)の州都Vitoria(ビトリア)

人口は20万ちょっと。



かつては首都であったLeon(レオン)から少し西にいったところにあるAstorga(アストルガ)

人口・・・1万3千人!!!

そういうところ住みたいよ。バビロニアの一日の通勤客の何分の一なんだ・・・気になるから調べてみたら一日平均322万人だって。マドリッドの人口より多いさ。で、JRだけで150万人だって。バルセロナの人口やね。

へぇ〜。ちなみに我が町Utielの人口調べたら36000人だって。アストルガよりは多いけど、近いんじゃないか?って、街の規模が違うけど・・・。本物のUtielも12000人。ほほう・・・アストルガよりも少ないのか・・・。


さて・・・どこから話せばいいんだか・・・。

mamiさんからネットで知り合ったというスペイン人を紹介してくれるという嬉しい申し出があったのが先月のこと・・・だった気がする。
(mamiさんについては2007年7月22日の日記を参照

说到西班牙人、就正樹来

スペイン人の話がでたらおいらあり!と巷(どこの巷だ?)で噂になりたいので、快諾するが、実は大きな不安がなくもなかった。これはmamiさんにも当の本人にも話をしたことなのだが・・・。

日本に遊びに来るスペイン人はアニメ(または漫画)オタクが異常なほど多いのだ!!!

これが北海道とか、新潟とか、長野とか、岐阜とか、大阪とか、土佐とか、九州とかにくるってんだったら可能性は低いのだが、東京はいかん。秋葉原を抱える東京はいかんのだ。ちなみに、東京でも、日本人の恋人がいるとかだったら問題はない。

日本に来る彼らは「日本の文化に興味がある」と勿論いうが、その文化というのが、アニメだったり漫画だったりするのだ。

別においらはアニメや漫画を否定しているわけではない。おいらも立派な漫画オタクだし、アニメだって普通に見る。「文化」といわれても「うん、文化」って答える。

じゃ〜何が困るのか・・・それはいろいろあるのだが・・・

まず、そんな彼らは総じて「スペインが嫌い」ということが多い。日本人(特に東京の人間かな?)が「日本を嫌い」というのは良く聞くが、スペイン人が自分の国である「スペイン」を嫌いというのは、おいらの中ではあってはいけないことなのだ。そんなの人の勝手やん・・・って人もいるかとは思うが、スペイン人がスペイン人たる由縁はその愛国心(正確には愛郷心)にあるのだ。彼らもスペインについてケハる(文句をたれる)ことはままあるが、基本的に彼らの話からは愛郷心がダダ漏れなのだ。毎秒3回くらいは自分の故郷を褒める。うん、褒める。

お次は酒。酒というかFiesta(パーチー)があまり好きではない。ぶっちゃけ嫌いなことが多い。もう、スペイン人がスペイン人たる由縁は・・・(中略)・・・なのだ!彼らも30を超えたあたりから落ち着いてきてFiesta三昧な生活からは徐々に遠ざかってはいくのだが、それでも同世代が集まると、おいらが「モウソロソロ・・・アシタハヤイモノデスカラ・・・」といっても、「ベンガ!バモース!」(つべこべ言わずに来い!)と引きずり回される。ちなみに、それはスペイン人だけじゃなくって、「スペインにいるドイツ人」限定で同じ。

さらにあげると、そんな彼らは日本が好き。日本を尊敬しちゃってる節さえある。スペイン人なのに・・・。日本は自分の国だし、歴史も文化も面白いけど、彼らが一様に尊敬するのは・・・アニメだったり、漫画だったり・・・しつこいようだけど、それはそれでいい。個人の趣味だし、おいらが口に出してあ〜だこ〜だいうことではない。んだけども、おいらが話したいスペイン人は違うのだ。おいらが話したいスペイン人はスペインをこよなく愛し、もう止めようがないくらいおしゃべりで、酒好きで、Fiesta好きで、でもかなりの侘び寂びももってて・・・というスペイン人なのだ。

完全においらのわがままなのはわかっているが、讃岐にいって蕎麦を食べなくてはいけないという切ない状況は避けたいのだ。Aunque、それが日本での話だったとしてもだ。

熱くなってしまった・・・。

で。mamiさんが紹介してくれるというスペイン人。彼女が知ってるのは4人くるうちの1人ということなのだが、事前に聞いたスケジュールには、しっかりとコミケが入っていたのだ。彼女の友人のスペイン人は、コミケにはいかないで、その日mamiさんと会うことになっているというのだが・・・世の中「朱に交われば・・・」という言葉もあるし・・・とにかく不安でしょうがなかった。

スペイン語を話せるのはとても嬉しい。そのうれしさと酒の勢いで、スペインの話を聞きたいのだが、口から出てくる言葉は「○○ってアニメ知ってる?」、「○○って漫画はみたことある?あれすげ〜面白いよね!」、「スペインには日本のアニメがあまり入ってこないから、友達に頼んで・・・」

悲しくてちゃぶ台ひっくり返したくなる。

サイトのお客さんで日本人と会うのはなんら悲しくなることがないから全く問題ないのだが、スペイン人相手にそういう状態に陥るととにかく切ない気分におそわれるのが怖くなってしまう。

おいらも時々スペイン人に「あんた、ホント日本人?」といわれたから、あるいは同様にスペイン人たちから「なんだこのスペイン馬鹿は・・・」って思われていた可能性もなきにしもあらずだ。けど、一人で田舎街のBarにはいってスペイン語を話したときに「およよっ・・・あんさん・・・日本人だろ?」って喜んでいるような顔をみると、それも杞憂という気もしてくる。

まぁ、いい。とにかくそんな葛藤があるのだ。

しかし、やっぱり说到西班牙人、就正樹来でいたい。怖がって会わないよりも、会ってから切なくなったほうがまだマシだ。

というわけで、夕方、mamiさんに連絡し浅草に向かう。保険といってはなんだが・・・マリカルメンも連行することに。「雷おこしね〜」とおいらのドキドキなど余所にした母親の暢気な台詞を背に受け家を出る。

隅田川沿いのベンチに座っていた二人を無事発見し合流。マリカルメンとmamiさんは初対面なのでお互いご挨拶。おいらはスペイン人と握手する。

「ネストです」
「フェルミンです」(実際は勿論フェルミンとはいっていない)

ネスト・・・ネスト・・・初めて聞く名前だった。本名を聞いてみると「ネストル」ということが判明。スペインでは「ネスト」がいいやすいのかもしれないが、おいらは「ネストル」の方がスペイン人名としてしっくりくるので、途中から「ネストル」と呼んだ。

まだ微妙にぎこちなさがとれていないおいらは、観光案内する形で様子を見ることにする。いくところは決まってないが、考えている時間ももったいないので、とりあえず上野に行くことを4人できめ、電車で戻る。

上野公園に行く予定だったというので、時に何も考えずにそこへ向かう。途中途中の西郷さんの銅像のところや、彰義隊の碑、稲荷神社、不忍池で、得意の歴史知識でガイドを試みるも、あまりネストルは興味がなさそうであった。ただただ、彼はひたすらと話し続けた。

序盤はこれまで旅してきた他の街(神戸、京都、奈良など)の話を質問したことから、その感想などを話していたのだが、途中からは完全にスペインの話にうつった。

徐々に、体がほぐれてきたおいら。気分がよくなってきたので、強制参加で下町ピンバッチみたいなガチャガチャ(100円)を4人でやり、ネストルにすべて押しつける。「お土産だ!」と。

面白かったのが、うちら三人のフォーメーション。散歩は基本的に2人ずつにわかれて歩いていた。片方はネストルと一緒に。もう片方は日本人同士という形だ。

で、3人とも、ここまで長時間の生のスペイン語は久しぶり(まぁ、おいらは3月にガッツリ話してきたが)だったのもあり、なんとな〜くスペイン語に疲れてくると徐々に後ろに下がってくる。そうすると、暗黙の了解というか、テレパシーというか、アイコンタクトというか・・・下がってきた人間といれかわるように、日本人二人組の片方が上がってくる。だから、当然といえば当然なことなのだが、ネストルが一人になることは決してなかった。

おいらはネストルとレオンやその近郊の街の話で盛り上がった。住んでいるビトリアにはいったことがなかったのだが、レオンのそばにはおいらが大好きなBenabente(ベナベンテ)やZamora(サモーラ)、Toro(トロ)などがあり、さらにはつい最近の旅では、まさにレオンで14軒ものBarを梯子してきたばかりだったからだ。日本人には多少マニアック間のあるLogron~oやLugoの話ができたのも大きかった。

上野公園のあとは、買わなければいけないというお土産探しを手伝うために、アメ横を奔走する。

ネストルはどうも金持ちなのか、おぼっちゃんらしく、なにやら大量のおみやげを頼まれていた。「金ないよ〜」といいながらも、彼のお土産リストには沢山の人の名前と、頼まれたものが書かれていた。中には花札を頼んできた友人もおりびっくりさせられた。

土産探しにも疲れたところで、「呑み」に誘ってみる。ただ「酒は呑まない」といわれたらせっかくほぐれてきた体がまたぎこちなくなってしまいそうなので「軽く食べない?」という誘い方をした。ネストルにはそのおいらの心の機微がとれたとは思わないけど(笑)

呑みの場でもネストルの話は止まらなかった。もう、見事なほどのスペイン人っぷりである。彼の会話の量に比例して、おいらの安心度も大きくなっていき、気がついた時には・・・

「月曜日空いてるから土産買いに行くのをつきあうよ!」

と言っていた。


「鎌倉いった?え〜〜鎌倉いってない?いかんといかんな〜あそこは・・・素敵なところだ。じゃ〜前日にうちに泊まりきて、最終日に行こう!!」

と誘っていた。

なにもかもが杞憂で終わったさ。



一覧 / 検索