おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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G・M突入!
2005年05月03日 (火)
日本はGWで活気づいてるらしいので、おいらもスペイン風連休を作ってみることにした。

その名も・・・GM

日本風に言えば、黄金月間、ゴールデン・マンス。

やはり、シエスタの国スペインなわけだから、Semana(Week)じゃ申し訳ない。ここはどどどん!とMes(month)といくってもんだろう。

あっちこっちから石・・・巨大な石・・・を投げられそうだが・・・。

ということで、5月は毎週末どこかにいくことにした。

1日はおいといて・・・

第2週目の週末はMadrid。これはSantiと。3日くらいのEscapada。

第3週目は、ワインの街UtielRequenaあたり

第4週目は、恋人とJamonの街Teruel

第5週目は、なんかの街Moixen

というスケジュール。

Madrid以外は全部日帰り旅行。

MadridはSantiの車でいき、宿はSantiの実家なので安く済む。他の旅も全部日帰りなので安く済む。なのだが・・・・現在かなり貧乏なので少々不安だ。


夕方、先日見つけたBodega「Buscavino」を調査しに行く。飲めるのか否かを・・・。

結果、飲めるBodegaではなく、買う方のBodegaということが判明。店内にはVinoがずらりと並び垂涎もの。よく行く近所のBodegaよりは小さいのだが、みたことのないVinoがいっぱい。

問題は・・・値段設定が高いのか安いのかが全く検討がつかないということ。

見たことのあるVinoが一本もないから。もしあれば、あれはどこどこで、いくらだったから・・・だいたい他よりも1eurosくらい高い値段設定なんだな・・・と検討もつくってものなのだが・・・。

あと、値段設定以前に、高いVinoが多い。24eurosとか30eurosとか100euros以上とか・・・ラベルに年季はいりまくりのVinoや、おいらの誕生日と同じ年のVinoとか、さらに古いVinoとか・・・いっぱいいっぱい。BierzoやToroのVinoも揃えているので、誕生日のプレゼントとかには重宝しそう。あと、おいらが万が一金持ちになったときだな。

duenoのおばさんに見つめられながら、店内のVinoをくまなく調査して・・・今は時期尚早ということ確認し・・・店を出ようと思ったが・・・いろいろ質問しては、丁寧に答えられてしまったので、日本人を発揮して・・・1.8eurosのラベルナシ・・・つまり、Vino de la casa(おうち用の安ワインのこと)を一本だけ購入して帰ってきた。

このVinoを買ったら、おいらのお財布には68centimo(100円くらい)しかなくなった・・・。

安ワインでここまで落ちぶれることができるなんて・・・

なんて不憫なんだ・・・おいら


ZipーFMの電話出演の件がまとまった。

FangoriaはGWでCDが間に合わないということで中止となる。じゃ〜、スペインで今流行ってることはどうか?ということになって考えたのだが・・・。

今、ValenciaのModaは日本・・・というか、アジア。あっちこっちの雑貨店で、なんとも首をかしげるような・・・たとえば茶碗に穴が開いていて箸が通せるようになってるとか・・・微妙にベトナムと日本、タイと日本。中国と日本の合いの子だったりとか・・・アイテムが陳列されている。

彼はそれをみて、日本だ!もしくは、アジアだ!と思うわけだ。

まぁ、それはおいといて・・・その手のアジアの流行はすでに以前に扱ったネタということで却下となり、さらに考える。

そもそも、おいらはまだModaがわかるほどこちらに滞在してない。流行の周期が1年〜3年とするならば(しらんが)、おいらの滞在は帰国期間も含めて約3年弱。ちょうどModaの一区切りでしかない。日本(アジア)の流行は、そんなおいらの滞在期間中、唯一わかる流行だったりする。

じゃ、他は?

電話を切ってしばらく考えることになったので、SantiとManoloに聞いてみる。

ねぇねぇ、スペインのModaって何?

え??

とSantiもManoloも凍り付いたあと、

日本だ!アジアだ!

と口を揃えて言う。

ごめん、それだめなの。ほか、ほか

う〜ん・・・こっちも日本と一緒だよ・・・一時期の流行にわ〜〜〜!!と流されて、わ〜〜〜〜〜!!って終わるから・・・他にはない!っていうか、しらん!

そっか〜〜〜う〜〜〜〜〜ん・・・流行か・・・・

頭を悩ましていると、Santiが叫ぶ!

禅と風水だ!!!今、これはModaだ!

なんでも、政府の某が、風水に乗っ取って建物を造ったとかなんとか。禅については・・・よくわからず。

実際みてないものを話すわけにもいかないので、それも却下し、あれこれ考えていると、電話がかかってきて「バレンシアでの夏の過ごし方」というのはどうかということになった。Horchataの話を交えてだ・・・(Horchataについてはかつて書いたのでここでは書かない)

う〜ん!盲点!!

たしかに、おいらもそれは伝えたいところではある、特にHorchataについては熱く日本国民に語りたいところ。

こっちに来る日本人、日本人に「Horchata」を勧めるのだが、みな最初は「うえ〜何これ〜〜あま〜〜〜い!」とぶ〜たれる。が、何度か飲んでるうちにやみつきになり「Horchata飲み行こう!」ということになる。

ケバブに近い中毒性を持つ、素敵な飲み物だ。

あの粉っぽさがまた素敵なんだよね〜。

Horchataについては、何度も日本人に説明してきてるので、ラジオで噛むこともないだろう。もうHorchata工場で働いてもいいくらいだから・・・。

もう5月にはいり、Mercadonaにも大量のHorchataの段ボールが積み重ねられていた。

Mercadonaのは・・・というか、市販のは・・・「まずい」と誰かにいわれたので買ったことはないのだが、Vino季節でもなくなったし、近々まったりとHorchataを飲みに行こう。

日本庭園のあるHorchateriaに。



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目が覚めると・・・
2005年05月02日 (月)
今日は何がなんだかわからないうちに終わっていた。

簡潔に書かないでも、ものすごく短く終わるだろう。

さ〜いってみよ〜。

まず目が覚めたら例のごとくソファの上。もういちいちビビってられない。慣れたよ。半袖の上に、窓が開いてて寒かった(笑)

起き抜けに、さおりさんの「もういくよ〜!!」という合図で意味もわからずついて行く。とりあえず洗面所にいって顔だけ洗う。タカシ君も寝ていったようだ・・・ベッドで・・・。

話によるとおいらは座ったまま寝ていて、タカシ君に寝かせて貰ったらしい。毎度の事ながら感謝だな。

で、そのままチラグカーに乗り込み我が家へ。

チラグの誕生日Fiestaに参加できなかったManoloが、昼飯を招待したらしい。つまり、おいらは量らずも二日連続さおり・チラグコンビと過ごすことになったわけだ。

メニューはManoloお得意のArroz Negro(イカスミご飯?)。

寝ぼけ頭のまま、Arroz Negroをたいらげる。

3時間後の5時。さおりさんが仕事があるということで二人とも早々に引き上げてしまった。

おいらは・・・「夕方にもしかしてメグミさんから連絡があるかもよ〜」というさおりさんの言葉に備えてシエスタをとる。

5時半くらいからまたもやソファでうとうとうとうとし・・・

目が覚めたら、目の前にMi Kyung特製の素麺が準備されていた。

「a comer!」(ごはんですよ〜)というMi Kyungの言葉で、意味もわからずもぐもぐ素麺を食べる。

時計を見ると10時半。

急いで携帯を見に行くと、電話は入ってない。だが、安心もできない。活動時間の遅いスペインでは10時半というと、飲みが始まる時間だったりする。

携帯をポケットにしまいSalonに戻る。

映画をみようということになった。

タイトルは「OPERA PRIMA」

ってことで、感想。

【OPERA PRIMA】2.5点(5点満点) スペイン語わかりやすさ度 5(10段階評価)

この映画、ペネロペ出演の中でおいらにとってもっとも"危険"な作品「Belle Epoque」(ベル・エポック:1992年)のFernando Truebaの作品。1980年の作品だ。どうも処女作っぽい。

舞台は1978年のMadrid。ヒッピーがいっぱ〜いという時代だ。数年前に離婚して、子供が1人いる新聞記者のMatiasは偶然、従姉妹のVioletaと街中で出会い、何度か合ううちに、何故かつきあうことになる・・・いとこ同士なのに・・・。

っていうか、ぶっちゃけ何でつきあったのかよくわからん。突然Violetaが一枚だけ羽織っていたTシャツを脱いだかと思うと「Ven!」(ここへ来て!)といって・・・そのまま・・・・って感じ。

その後、何回か会ってるうちに、Matiasは彼女と一緒に住むことに。彼女はバイオリンを習っているのだが、そのヒッピー仲間の・・・名前忘れた・・・と仲が良い。Matiasはそれに何度かやきもちを焼く。そのやきもちの激しさに、Violetaともすれ違うようになっていき・・・

って感じのストーリー。たぶん。

この映画、スペイン映画によくある、なんてことのない日常風景を映像化した映画。主題となるのが、当時の「ウィットに富んだ会話」なもんだから、その辺はぶっちゃけなにをいってるのか、まったく理解できない。それでなくてもMatiasはうるさいくらい早口でよく話すのに・・・。

スペイン語わかりやすさ度を5としたのは、そのウィットやら皮肉やらを込めた言い回し以外のスペイン語はとても聞き取りやすいからだ。が、主題であるそれらの会話が理解できないと、この映画のおもしろさは半減するようだ。ManoloとかSantiからすると、「なんて理屈だ!」みたいなことになるらしい。その辺はよくわからんかった。

Violetaはシーンによるがびっくりするほど可愛い顔をしている。最初に登場したときなんぞ、後ろにもたれかかっていた体が、即座に全面にでたくらいだ。

彼女が自分の電話番号を言うシーンで・・・おいらが

「メモった!これで彼女に電話できるぞ!」と言うとManoloは・・・

「電話してもいいけど・・・もうマサキの母親くらいの年齢だぞ・・・それでもいいならかけろ・・・」

とリアルなことを言われて萎えた。

まぁ、いわれてみればそうか・・・1980年に20歳くらいってことは・・・おいらの母親にはほど遠いが45歳ってことか・・・。

う〜ん残念。

でも、それにしてもかわいかった。

ってことで、映画はあまり理解していないが、ほほえましい映画だった。

それにしても、もうちょっとわかりやすい映画を見たいものだ・・・。

追記
結局電話はかかってこなかったので、Vinoでまったり。




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Perrito Caliente!!??
2005年05月01日 (日)
今日は日曜日だけど、労働者の日・・・つまりメーデーでFiestaでもある。

でもって、初めて知ったのだが、スペインにも振り替え休日があり、明日も休みとなる。つまり3連休になるわけだ。

そんなわけで、この連休を利用してMadridからメグミさんが遊びにきた。彼女は以前Valenciaに住んでいたが、仕事を始めてMadridに移り住んだ。日本に帰るときはいつもお世話になっている。

誰かが来たら歓迎Fiestaをやるのがスペインの習いなわけで・・・。

9時半にチラグ・さおり邸に集合し、Bienvenida!とコップを合わせる。

二日酔いではなかったが、昨夜のFiestaのことを考えると明らかに酒の過剰摂取であることには間違いない。が、「酒の誘いは断るな!」というのが、おいらの三箇条なのでしかたなし。

しかも、先日買ってきたシャンプー・・・スペイン語ではチャンプーと可愛いのだが・・・が、気をつけて買ったにもかかわらず(Volumen Total・・・たぶん、ボリュームアップするやつだと思われ)、前に使っていたよりもサラサラになってしまうやつで、かなりうなだれる。もう勘弁してほしい・・・これ以上サラサラにしないでくれ・・・。ティモテの宣伝にでれるぞ・・・。

顔にそれがでてたようで、さおり邸につくやいなや「なんか元気ないね・・・」と聞かれ、理由を話したら大爆笑された。結構悩んでるのに・・・。

Santiのようなクリクリヘアーになりたい・・・。

今日のFiestaの参加者は、さおり・チラグコンビとメグミさん、タカシ君、おいらの計5名と少数だったが、その分、話が・・・DEEPというか、大人なトークになる。

スペイン(ヨーロッパはというべきか?)は性についての会話は、とにかくオープンで、なんの恥じらいもなく普通に話す。その手の会話をタブーにしている日本からやってくると、最初は面食らうに違いない。

でもって、スペインにに長く住んでいると、日本人であるうちらもそうなってくるわけなのだが・・・さらっときわどい単語を女性の口から言われると、一瞬のけぞってしまう。スペイン語で言われれば全く問題ないのだが、日本語でいわれるとやっぱなんか違うのだ。その辺は女性のほうが強いのかもしれない。

どうも、男女間での大人トークは慣れていない。男同士だったらまだいいのだが・・・。うむう。修行がたりんな。

まぁよし。

そういえば、スペインでは「ホットドッグ」が「Perrito Caliente」ということを知り、さおりさんと二人でツボにはまる。タカシ君とメグミさんは「え〜〜知らなかったの?こっちでもメジャーだよ!」というが、こっちでおいらはホットドッグなんぞ食べたことがない。

日本は、外来語をそのまま受け継ぐことが多いので、発音はともかく「ホットドッグ」になるのだが、こっちはそれをスペイン語訳するもんだから、なんとも面白いことになる。スペイン語がわからないと、おそらく笑えないのだが・・・Perritoは犬君みたいな意味になり、Calienteは暖かい。

もし、日本でホットドッグのことを、訳してしまって「熱い犬」と呼んだら、確実に違和感を感じるはずだ。

しかも、スペイン人はお茶目なので、Perro(犬)じゃなくて、itoをつけて「Perrito」としているところがまた良い。ナイスネーミングだ!
(itoは・・・日本語で説明するのがとにかく難しいが、文法用語では縮小辞というらしい。「〜ちゃん」みたいに訳されることがあるが、実際はもうすこし汎用性がある。おいらのこのサイトでのハンドルネームMasaquitoのitoも同じだ。だが「マサキちゃん」と訳すと気持ち悪い。吐きそうだ。)

ツボにはまってしまったおいらは、しばらくこのPerrito Calienteで笑い続けた。

その後、しばらく遠距離恋愛のテーマが続き、酒と食べ物がなくなったころさおり邸をでて、近くのBodegaに行く。先日CoraとKristinといった少々高級なBodegaだ。

ここでRIOJAのvinoをうんまいJamonとQuesoをつまみに二本ほどあけ、店が閉店となる。

そのまま、すぐそばにある「Bar ASESINO」へいき、ロックのリズムにあわせてCervezaを飲み、良い感じに酔ってくる。

酔っぱらったおいらは、ASESINOが閉まり始めたところを見計らって・・・

「ねぇねぇ・・・chupitoおごってよ〜!」
(chupitoは小さいグラスでくいっ!と飲むお酒)

と女の店員さんに頼むと・・・

5つのchupitoグラスが目の前に並べられ、酒が注がれる。

レストランで最後に無料で振る舞ってくれることのあるchupitoは、リンゴ味だったり、桃味だったりと甘いデザート酒なのだが・・・Barだと・・・

テキーラ

だったりする。

5人で、最後にそれを「せ〜のっ!」で「くいっ!」と飲みASESINOを後にする。

もうなんかフラフラ。

チラグ・さおり邸でもう一度飲み直そうということになったのだが、あいにくと酒がない。

できればvinoがいい。ということで、vinoを求めて近くを彷徨い歩く。その途中、夜中までやってるパン屋(飲兵衛のためのパン屋)で、ピザみたいなのを2枚買って、5人でそれを囓り分ける。

さおりさんのは熱々だったが、チラグのは冷たかったため、あまり人気はなく、さおりさんのがあっという間に無くなった。

さおりさんとタカシ君がどこかでvinoを3本ほど調達してきてくる。

「やった〜〜!vinoだ!!!」

と叫ぶ、おいらとタカシ君。

家に帰ると、チラグがなにやらインドのtipico料理を、さおりさんがピラフを作ってくれた。このピラフがびっくりするほどうまい。レセタを聞いたものの、酔っぱらっていたためしっかりと覚えてない。今度ゆっくり聞くとしよう。

踊りに踊って、食べに食べ、飲みに飲み・・・・

もうあまりこの辺から覚えてない。

なにやらメグミさんに呼ばれて話したような気がするが、その後、ソファに座って寝る準備して・・・。

たぶん、そこで寝たんだと思う。

多分、朝の7時か7時半くらいのこと。



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Cocinaだったらいい!だが、Ban~oは危険だ・・・とても危険だ!
2005年04月30日 (土)
今日は、German(29日)とElena(23日)の合同誕生日Fiestaが盛大に開かれた。

・・・思えば・・・16日のおいらの誕生日Fiestaから始まり、22日の大興君のFiesta・・・でもって、27日のチラグのFiesta(Cena)でもって今日。

4月生まれ多すぎ(ちなみにManoloのお兄さんのサルバは15日が誕生日)。


昼間・・・なんとなく外でまったりしたい気分だったので、Xativaに遠足にいってきたというCamilaと大興君と近所のBarでまったりする。

相変わらず花粉症(30歳の呪い)で、左鼻の奥がジンジンする。

もしこれが本当に花粉症だったら・・・春が終わるまでこのままだとCamilaはいう。

スペインの春っていつまでだよ!5月いっぱいはこの調子なのか?勘弁してほしい。

でも、実は違う説もでてきた。左頬の当たりを押すと痛い。もしかして、寝てて寝返り打ってナイトテーブルの角に顔をぶつけたという可能性もなくはない。それか春が夜な夜なおいらを殴りにきているか・・・にゃっにゃっにゃっ!と肉球で。それも考えられなくもない。春の呪い。今気づいたが春つながりじゃないか・・・。

くだらね。

ふと、ケバブが食べたくなった

ケバブはとても危険な食べ物で、一度頭にそれが思い浮かんでしまうとケバブ以外は食べたくなくなってしまうという、ある意味中毒性のある食べ物。なんとか頑張って「パタタスブラバス」までは想像できなくもないが・・・
(※パタタスブラバスも一種の中毒性を持つTapas)

ということで、3人で散歩を兼ねたケバブ屋探索を開始した。ケバビスタ活動だ。

するとあるわ、あるわ・・・ケバブ屋が・・・いつもは何となく通り過ぎているもんだから目にとめてなかったが、うちの近所の一軒とタカシ君お気に入りのRico Ric以外にも3軒ほどケバブ屋を発見。

が、どこもかしこもしまってやがる。

時間帯が悪かった・・・

今日が土曜日だからってことではなくて、ケバブ屋は先ほど言った中毒性から、意外と夜の客や酒を飲んだあとのラーメンみたいな感じでやってくる人間が多いのだろう・・・たいていのケバブ屋は閉店時間が遅いので、シエスタの時間も長くなる。

普通の店のシエスタが2時〜5時で、午後の仕事が8時9時までとすると、ケバブ屋は2時〜7時くらいまでシエスタをとって、夜の1時や2時くらいまで働くといった具合だ。

このシエスタ状況は、その後冷静に考えた結果であって、探しているときは「土曜日だから休みなんだ!」と3人でうなだれる。諦めるか・・・と思ったそのとき、一軒のケバブ屋(バレンシアの至宝 Bar Gulliverの側にある一軒)にオラリオ(営業時間表)を発見。

19時半から開くではないか!!
(多分他の店も同じと思われる)

時計を見る。19時10分・・・あと20分・・・20分まてばケバブが食べれる・・・。

散歩して待つことにする。

Veris i Valero通りを普段あまり行かないところまで歩いて言ってみることにする。何か新しい発見があるかもしれないと期待に胸を膨らませて・・・

「Camila!ちゃんと看板チェックしろ!素敵そうなBarは独特な(胡散臭い)匂いがするからな、あとBodegaだ、Bodega!Vino飲めそうなBodegaを見つけたらすぐ様報告するんだ!」

とあまり考えないで歩くCamilaを注意しながら歩く。

歩き始めて3分もしないうちに・・・早速Bodegaを発見!!

その名もbuscavino!!!!

船長!新大陸です!

てな気分。

buscaは探索とか追求とかいう感じの意味。で、言うまでもなくvinoはワインだ。

つまり・・・vino探索またはvino追求という意味になり、さらに意訳してしまえば、vino探求者となる。

何故「者」をつけたかというと、看板にはインディージョンズよろしく、vinoを発見して喜んでいる感じの男が刻まれているから。きっとここのduen~oも相当のvino好きなんだろう。

名前に拘らないスペインにあって、このネーミングは素晴らしい!

シンプルだが、深い味わいのある名前。そして、スペイン語がよくわからないおいらのような人間でも、その素敵さが伝わってくる、すこぶるいい名前だ。

残念なことに土曜日ということでかこの日は閉まっていた。だから、このBodegaが酒を売るBodegaなのか、Labradorみたいに飲めるBodegaなのか、また料金はどれくらいなのか・・・ということは全く不明。近々、再び調査にいってこようと思う。

もし飲めるBodegaだったら・・・未だに行けていない同じく近所のBodegaに続く2軒目の選択肢になるし、買う方のBodegaでも、それはそれでとても嬉しい。新しいvinoを発見できるからだ。

どちらにせよ・・・最高!

ぐるっと一周してケバブ屋に戻ってきたがまだ5分ほど時間が残っていた。しょうがないので、ベンチで大興君とタバコでもすってぼ〜っとして待つことに、Camilaは何か折り紙で遊んでいた。

7時半ぴったりにお店は開いた。さすがはパキスタン人(たぶん)。スペイン人とは違うね!

小走りで中に入り早速注文。

ケバブ(Normal)は3.2eurosと、普通のところよりも0.2eurosほど高い。普通はだいたい3eurosあたりが普通だからだ。コーラが1.2eurosなので、計4.4eurosとなる。

何故かオリーブが無料ででてきた。これはどのケバブ屋でも経験したことがない(^_^;)。0.2eurosはここに反映されているのだろうか?

おいらの好きなピリ辛サルサも、みたことのない液状タイプで、おいら好みの辛さでこれもなかなか。

ケバブ自体も悪くない。というか、実はあまり味の差がわからない。肉がどうこうというよりも、ヨーグルトソース(?)で差がでるのだろうか?あとは暖かさ加減と肉の料とか野菜の鮮度とか?

まぁ、なんにせよおいしかった。店員さんも恐ろしいほど愛想が良い。勘定を頼むと・・・真顔で

「44eurosです!」

と一言いったあとにやりと・・・。

これは日本で言うと、八百屋とかの「はいっ!旦那!800万両だよ!」

に近いギャグかもしれない。

実際は14eurosだったが、こちらも負けじと払うときに・・・

「はい・・・44eurosね。ここに置くよ!」

っていって帰ってきた。

ここにはまた来よう。

関係ないが、折り紙で孔雀が折れるようになった。大興君と一緒にCamilaに教えて貰った。


さて・・・Fiestaに話を移す・・・。

GermanとElenaはスペイン人なので、招待される人間も9割方スペイン人。1割は外国人だが・・・アジア人は当然おいら1人。

おいらの苦手とする、外人だらけのFiestaなわけだ。

ほんとこの手のFiestaは緊張する。スペイン語をみな普通に理解するから、会話速度が恐ろしく速い。

普通の人間は2年くらいいれば、十分にスペイン語を話すが・・・それはヨーロッパ人だったりスペイン語と文法や単語がすくならからず似ている国であって、アジア人のほとんどは2年程度じゃ厳しい。特においらのように0から来ている人間は遅いと思われる。

だが、彼らはそんなことは知るよしもなく・・・2年住んでいれば「話せる」と思うのは当然のこと。

集団での会話に混じるのは無理なので、マンツーか2:1くらいにもっていくのがベスト。

「さ〜〜〜!!!今日はスペイン語を話し倒してやるぞ!!」

と腕をブンブン振り回してターゲットを探す。

Elenaの彼氏のフランス人が何やら日本に興味があるようで、いろいろ聞いてくるので、彼を捕まえる。彼は恐ろしくかっこいいというか渋い。目が優しげで、さらに口調や物腰も柔らかだ。そして、スペイン語も・・・おいらの理解できるレベル。

しばらく彼と話してFiestaを楽しむ。

酔拳じゃないが、酒を飲めば飲むほどおいらのスペイン語は流暢になる。以前も日記で書いた気がするが、頭の中で考えないで話すから、テンポ良く話せるのだ。当然、酒を飲んだからって知らない単語が頭の中でわきでるわけじゃないが、間違っていようが間違って無かろうが、スムーズになるのだ。変に「正しいスペイン語を話そう」とか思わないから。つまり、間違ったスペイン語でスムーズに話してるわけだ。こうなってくると、自分がスペイン語話してる気分に浸れるわけだ。

おいら、話してるじゃん!

って。

仕草も、ますますスペイン人になってきたりするから面白い(笑)


おいらとそのフランス人の傍らで、なにやら男たちがせわしく移動している

Fiestaというのは、男が女を、女が男を探す場であったりもする。

スペイン人というのは、黒髪が多い関係か、金髪を好む。そして、アリが甘いものに群がるように、Fiestaでは金髪に群がる。

今回だったら、ある1人のドイツ人がその「甘い物」だった・・・。

とても目が可愛いドイツ人で、おいらからみても可愛いと思う。遊んでいるという感じではなく、なんとなく真面目な感じ。そのお友達の子は、その子とは対照的で・・・あまり・・・なんというか・・・うん・・・まぁ、そういうことだ。

その子の周りには5人くらいのスペイン人が群がっていった。

ねるとんと同じような状態で、ず〜っと5:1というわけではなく、たまに離れて違うところと話したりするので、2:1になったり3:1になったりすることもあるし、おいらもその子と話したりもした。


ふとした瞬間、あるスペイン人の男が・・・彼女の腕をとってSalonから出ようとすると・・・

先ほど群がっていた男の目が一斉にそちらにむいた。

おいらはその様子をみていたのだが・・・もうびっくり。普通に他の人と話していたのに、全員の顔が一斉に彼らに向いたのだ。

彼女とその男はSalonからでて、なにやらCocinaに言ったようだ・・・・。

それを見届けたある1人のスペイン人が

「Cocina(キッチン)か・・・Cocinaだったらいい、問題はない。何も危険ではない・・・だけど・・・Ban~o(トイレ)はダメだ!Ban~oは!!危険すぎる・・・危険すぎる」

とつぶやいた。

もう、笑いをこらえるのに必死だった。

結局、彼女をものにできた男はいなかった。なぜなら、彼女には彼氏がいて、他の男に興味がないからだ。以前も学校のクラスでノルウェー人が彼女にアタックしたらしいが、「なしのつぶて」だったらしい。そういうのは、以前彼女の先生だったManolo。

でも、彼らからしたら、彼氏がいようが、いまいが、そんなことは関係ないのだろう・・・うん、絶対関係ない。スペインにいる間だけ・・・いや、少なくともその晩だけでいいわけだから・・・。

ちなみに、今回のFiestaがここまですごいというのは、いたメンバーが30代後半の独身男性が多かったからだ。普通の若者だけのFiestaの場合は、ここまでギンギンとしてないし、若い分だけもっとスマートだったりする。

おいらは、酔拳を使いすぎて、5時頃には良い感じの酔っぱらい。少々Ronを飲み過ぎた。

Manuが数時間後の夜中の5時45分のバスでBarcelonaに向けて立たなければいけなく、彼女が帰るタイミングで、おいらも一緒に帰ってきた。

その後、彼女をタクシー乗り場まで送り、再びおうちに。

ちょうどすれ違いに帰ってきたManoloがおいらの部屋にやってきて、そのまま朝までトーク。

なんか、とてつもなく深いテーマの話となる。

いかにヨーロッパの人間が閉鎖的で頑固か、それにともなって、アジアのことも含めて学ばなきゃいけないことがいかに多いか・・・・果てはアメリカの話にもなり、日本の話にもなり、宗教の話にもなり、歴史の話にもなり・・・。

朝の8時くらいになっていた。

Manoloがタバコをもってなかったため、買ってきたばかりのキャメルがあれよあれよと無くなり、あっという間に空になった。



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スペインの花粉症事情とスイスのマヌー豪胆女王
2005年04月29日 (金)
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朝、目が覚めるや否やまるで神から啓示が来たかのごとく・・・

「焼きうどん食べたい!」

なんでかわからないけど、ホントにそう思った。

ってことで、昼食は焼きうどん。

だが、うどんがない。秘蔵の稲庭うどんはあるが、焼きうどんにするには少々もったいない。だが、ノーアイプロブレマ!こんな時はパスタを使えばいいのさ。

原料だってまぁMas o menosにたようなもんだ。炭水化物という点でも一緒だ。パスタで作った焼きそばだって食ったことがある。普通に焼きそば。ちょっと麺がイタリィア〜〜〜ノ〜〜〜してるってだけで。

だが、もしパスタで作った「焼きうどん」や「焼きそば」が日本食屋と称する店ででてきたら、海原雄三よろしく「店主呼んでこい!この店は、この私にこんなマガイモンを食べさせようというのか!」とどなるかも。

まぁ、冗談はさておき、パスタを使った焼きうどんはこれまで何度も作っている。ゆでたパスタを最後にフライパンで少し焼くように炒めるってだけだから。

具材は・・・あまり焼きうどん用の物が冷蔵庫になかったので、タマネギでかいの1つと、にんじん一本でごまかすことにして、メインは先日久しぶりに買った豚肉。あとはニンニク、ショウガ少々、鰹節、ついでにきざみのり・・・で完成。

細いけど、「味」は焼きうどん。いつものくせでパスタをアルデンテで作ってしまい、「確かな歯ごたえ」の焼きうどん。とてもおいしく戴いた。


昨日の日記でと書いたが本当に病だったようだ。

Santiがものすごいつらそうな顔をして帰ってきた。

お「どうしたの?」
S「Masaquito・・・調子が悪いよ・・・」
お「風邪?」
S「いや・・・たぶん・・・なんかのアレルギーだ」
お「なんかってなによ?」
S「わからないけど・・・」
お「え?でもアレルギーでしょ?」
S「たぶん・・・春が始まっただろ?」
お「うん・・」
S「だから、ポルボ(粉:つまり花粉の事と思われる)がこの辺にこうまってて」
お「え〜〜〜〜!!!!!!!花粉症!!??Manoloがスペインにはないって!」
S「あるよ。日本みたいじゃないけど、木とか花の花粉は当然ある」
お「そりゃそうか・・・で、症状は?」
S「鼻と目が痛くて・・・頭が痛い」

・・・・

・・・・

・・・・

・・・・

最近おいらを苦しませていたのと全く同じ症状!!!

おいらの場合は、左鼻の奥が痛い。ずんずん痛い。それが元で頭も痛い。右の鼻はなんてことないし、痛いのは正確には頭というよりも鼻の奥なのだ。でも、まったく原因不明だし、最近安ワインばかり飲んでるからとか・・・やっぱり30歳の呪いなのか・・・とかいろいろ思ったけど・・・

ま、まさか・・・花粉症だったとは・・・

おいらは日本では花粉症になったことがないし、スペインには花粉症はないときいていたから全然想像しなかったよ・・・。

別にくしゃみはでない。鼻汁もでない、涙もでない。だから、日常生活にティッシュを持ち歩かなくてはいけないってことではない。目が充血してるわけでもない。

もし、今回の症状がスペインの花粉症というのだったら、その意味においてはスペインには(日本のような)花粉症はないといえるかも。

話は戻るが・・・以前なんで花粉症の話になったかも書いておく。

数年前・・・SARSが流行ったときだった・・・Manoloたちは病気の猛威にもびっくりしていたが、中国人のする「マスク」にびっくりしていた。そして、爆笑していた。「日本では普通にああいうマスクを買えるのか?」とも質問された。おいらは逆に「マスク」がないことにびっくりして・・・「じゃ、スペインでは風邪の時はどうするの?咳とかしたらウィルスがとぶじゃん」と聞いたら「ハンカチや手だをあてるな」。

聞いたおいらがバカでした・・・

ということで、スペインではマスクが買えない。お医者さんはマスクをするが、一般人は入手するのが難しいと思われる。いや、あるいはchina店にだったら売ってそうな気がしないでもない・・・・。マスク。

話を戻す。

ということで、おいらのこの微妙な鼻痛というか頭痛は花粉症ということが判明。初めてかかる病気にちょっと興奮気味だが、「おれは二日酔いはしない!」と同じで「花粉症にはならん!」と豪語していただけに(根拠なし)プライドをズタズタにされた気分でもある。まぁ、スペインの花粉症だからいいけど・・・。

それもこれもきっとすべて30歳の呪いに違いない。


いまうちに泊まっているスイス人のマヌーについて書いておく。

彼女・・・ゲルマン民族の血をひくものだからか・・・もう、なんていうか・・・とても・・・ダイナミックだし・・・・豪胆だし・・・・豪快だし・・・・リアクションすごいし・・・とにかくすごい。

同じゲルマン人系のドイツ人の友達は多いが、ここまで豪胆なのはみたことがない。女性でだ。これはスイス人がどうこうとかいうよりは、たぶん彼女の気質なんだと思う。あっちこっちを旅して回ってるだけあって(アルゼンチンやインドや中東等)ある種の悟りを開いてるのかもしれない。

帰ってきて突然勢いよくシャツを胸元まであげたかと思うと、

M「正樹!見て、この日焼け!!」
お「ぬおっ!(っていうか、突然脱ぐな・・・)」
M「さわってみな・・・すごい熱いから・・・ほら・・・」
お「ぬおっ!(っていうか、腹さわらすな・・・慣れてないから・・・)」
M「太陽出てなかったのに・・・」
お「え?Playa(海岸)行ったの?」
M「そうよ?なんで?」
お「いや・・・いいけど・・・まだ4月だし・・・」
「スイスは海がないから・・・」
お「そ、そうね・・・(湖があるでしょうに!)で、人いた?」
M「少しね」
お「(それ全員ドイツ人かノルウェー人だと思う・・・・)」

しばらくして・・・

テラスでなにやら食べているマヌーを発見。夕方の7時なり。

お「何食べてるの?」
M「えび」
お「え・・・えびね・・・」
M「もう、すんごい大好きなの!それにスペインすごい安いし!」
お「スイスでは食べないの?」
「スイスは海がないから・・・」
お「・・・・」

「海がないから・・・・」か・・・日本でも海を持たない県がいくつかあるが、こんな思いなのだろうか?

彼女らゲルマン人は海を求めてスペインにやってくる。それこそ民族大移動のように・・・こうして、夏は肌が白くマッチョなゲルマン民族にバレンシアの海は占領されるのだ。


マヌーが料理を作ってくれるというので手伝う。あまり料理はしたことはないらしく、何故かおいらに質問してくる。

M「これどうするの?」
お「え?しらないよ??なに作るの?」
M「魚!」
お「魚ね・・・で?」
M「まぁ、適当でいいよね・・・わからないから・・・」

ジャガイモもにんじんも皮をむかずにざっくざっく切る。もうものすごいスピードだが、すべて厚さが違う。1ミクロンくらいの薄さのジャガイモもあれば、2cmくらいの厚さのジャガイモもある。

もう、ダ・イ・ナ・ミック!!!!

タマネギを切りはじめたかと思うと、突然号泣・・・そして雄叫び・・・そして大爆笑・・・・

「タマネギが!!Joder!Joder!タマネギめ〜〜〜!!!」

てな感じ。

もう・・・おいらは料理を手伝っているとうよりは爆弾解体作業を手伝ってる気分になってきた。

魚の方は頭の切り方がわからんということで・・・そのまま耐熱皿に・・・文字通り投げ入れられる。もう、ほんとに投げたのだ・・・魚を・・・ぽいぽいっ!って。

で、できあがったのが・・・トップの写真。

もうTrucha君(マス)たちも唖然として目がうつろ・・・。

その後も豪快に"切り裂いていった"ニンニクやら香草やらレモンやらを腹の中に詰めていった。

あまりの豪快さに、それが手際の良さにみえてしまい、ある意味プロの料理人を思わせる。繊細さなどなに一つない。日本料理のすべてが繊細さが必要とは言わないが、マヌーには・・・たぶん無理だろう。

無理矢理にでも、尼寺で修行させたくなった。


マヌーの手料理は本当にうまかった。こっそり醤油かけたのだが・・・最高!!!いや〜シンプルイズベストやね。ただ、家で食べてるのに、バーベキューやってるような気分の料理ではあった(^_^;)

あと、にんじんは堅いヤツが多かったが・・・(笑)

魚食べてる最中もマヌーはもう絶叫の、大爆笑。うちら三人、Trucha君たちのように目が点。

魚を食べ慣れていないらしく、どうやってうまくたべるかわからなかったらしい。


食後・・・マヌーに一種の侘び寂びを知って貰いたいのと、おいらが久しぶりに見たくなったのとで、「菊次郎の夏」の鑑賞を提案。

で、早速みたのだが・・・

おいらに足を向けるような形でソファに横になっていたマヌー・・・・突然大股開き・・・。これから"何か"しはじめようっていうくらいの大股開き。

またもや、目が点。

まぁ、いいや・・・とテレビに目を戻し、しばらくすると・・・

マヌー爆睡!

正男君の力を持ってしても無理だったか・・・・。

SantiとManoloは正男の侘び寂びに感動して「あんな子供が欲しい!」っていったくらいだったのに・・・。

どうあがいても・・・・ゲルマン人には勝てないようだ。


映画終了後・・・

M「終わったの?」
お「終わった」
M「どうなったの?」
お「・・・・(っていうか、見ろよ!)」
M「話してよ!!!」
お「お母さんに会いにいったけど、あえなかったよ・・・」
M「日本っていつもこんな映画作るの?」
お「・・・・」

ごめんなさい・・・もう・・・いいです・・・。



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スペインの日常風景、そしてネーミング事情
2005年04月28日 (木)
先日質問を変えたVOTACION・・・どうやらまた「愚問」となってしまったようだ。

おいらの友達も含めて、海外に興味がない人もいると思って「NO」の選択肢をわざわざ作ったのだが・・・まさか、全員「SI」とは・・・。

言語の時もそうだったが・・・この手の質問は「スペイン」という単語を冠している以上すべて愚問になってしまうということだろう。

次の質問を早々と考えなければ・・・。

うむう。


巨大プロジェクトの方がとりあえず形になって、アップできるようになったのだが、一つ問題が発生した。昨日喜んだばかりのコードの変更が、実はIEだとどうしようもないということがわかった。おいらが普段使っているタブ型ブラウザー(firefox)だと、n~(エニェ)とか?や!の逆さま文字、上にアクセントがつくaeiou等、きちんと表示されるのだが、IEだと見事に文字化けする。

ネットでいろいろ調べたが・・・どうもXPとかだと無理とかなんとか・・・。

ってことで、それらの特殊文字を使えないままスタートすることになった。まぁ、n~(エニェ)はともかく、アクセントはおいらは使えないけどね(笑)ほんとうは、その辺もちゃんと注意しながら単語を覚えないといけないんだけど・・・。


どうも、最近調子が悪い。病っぽい。病。なんの病かしらないけど、たぶん病。うん、病。

仕事が一段落した7時頃、なにやら相談があるというMi Kyungを誘って外にでる。彼女は7時半から仕事があるので、すぐそばの「Bar Texas」へ行く。Que vaおばさんのいるEstancoのすぐ目の前。

余談だが・・・いつかしっかりコラムで書くつもりでいるのだが、スペイン人の名前の付け方というのは、とにかくなおざりだ。日本だと「名は体をあらわす」とかいったり、生まれた子供の名前をつけるのに、ヘタすると名前だけでアイデンティティを出そうとする人間もたくさんいるが、どうも、この「名前付け」の楽しさは日本人というか、表意文字を持つ国だけの楽しさのようだ。

さらに、おいらの勝手な意見だが、スペインは古き良き時代の日本を彷彿させる何かがあり(当然実際にその時代を生きたわけではないが・・・)、それとどう関係するかは、うまく説明できないが、店の名前も当時の日本で言うところの喫茶ロンドンとかカフェ パリとか、パブ マリとかなんかその手の名前の店が多い。

人の名前もそうで、スペインの人間が持っている名前はすべて「聖人」「聖女」からとられる。だから、おいらは同名の友達がくさるほどいる。

よくある笑い話だが、人であふれかえったBarで、男だったら「マノロ」か「ぺぺ」か「パコ」あたりを叫べば数人が振り返り、女だったら「マリア」と叫べばまず誰かが振り向くだろう。もっとすごいのになると、生まれた日の聖人の名前を(スペインは365日すべてが何らかの聖人の日)そのままつけてしまう親もいる。

日本で言うならば、一郎、次郎、三郎、四郎の世界だ。先ほどいった日本の昔となんらかの関係があると胸をはりたくなる気持ちもわかってくれると思う。

Bar Texasがおいらのそんな思いを想い出させてくれるBarだ。

このBar Texasは、おいらの住み「金持ち地区」にあって、周りを高い建物で囲まれている場所。だから、普通のスペインだったらどこにでもあるような小汚いBarなのだが、いつも人で賑わっている。この地区にあって、Cafe con lecheが1eurosというのも人気の秘密かもしれない(しかも、外のテラス席で飲んでもだ)。

30分くらいMi Kyungと話したあと、彼女は仕事へいった。1人残されたおいらは、持ってきた中丸明の「ハプスブルク一千年」を優雅に読み始めたのだが・・・。

このBar Texas、井戸端に利用されるようで、最初は2人で静かにCervezaを飲んでいた席に次から次へと人が集まり始める。

口の周りを真っ赤にした3歳くらいの子がお父さんらしき男にものすごい剣幕で怒られている。「何があったかしらんけど、そんな怖い顔でしからんでも・・・」と聞き耳を立てると・・・


「だから、これは家に帰ってからママと食べるんだ!」
「でも・・・まだ2つしか食べてないよ!」
「いや!3つ食べたぞ!!」
「2つだよ!(;´Д⊂」
「なんで泣くんだ!泣きやめ!」
「2つしか食べてないよ・・・」

子供の目はウルウルしている。

おいらは何のことか全くわからないまま、聞き耳を続ける。

すぐ隣にいた、違うおじさんが泣きやませるためか、鞄からなにやら袋を取り出しはじめる。

い、いちご!!

いちご一つでそこまで大喧嘩かい!!!!!!!!

そのおじさんの手から苺を奪い取ると、彼(3歳児)は嬉しそうに、そして、また口の周りをまっかにしながら苺をほおばる。

その後、父親らしき男のところに、おばさんがやってきて座った。母親だろうか?

父親が、彼女との話に夢中になっている最中、それをわかってか、もう1人のおじさんから次々と苺を貰う3歳児。4つ・・・5つ・・・6つ・・・7つ。

もう、口の周りがあたかも大流血してるかのごとく真っ赤に染まる。

苺って食べるのそんな難しかったか?

そんな大げんかの最中もすぐ隣では、建物のインターフォンを通して男が会話している。音質の良くないインターフォンなのか、男はかなり大声で話している。が、相手の声はすごくよく聞こえる。

インターフォンて・・・電話みたいにつかうもんだったか?

もううるさいの何のって・・・。

しばらくすると、Que vaおばさんのEstancoが閉まり始め、シャッターが9割方おろされた。先ほどの親子がいる机はあれよあれよと12人もの数にふくれあがる。

その間おいらは「この席空いてる?」と3度聞かれて、おいらの周りには椅子が見事になくなった。

EstancoのところにQue vaおばさんを訪ねてか、1人のおばさんがやってきた。

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

「Oiga!Por favor!」(ね〜ちょっと!いる??)

もう連発。このEstancoに関する人間は、Que vaおばさんだけではなくて、同じ言葉を何発も連発しないと気が済まないのだろうか?

しばらくして、Que vaおばさんがでてきて、もう片方のおばさんから何かを受け取っていた・・・その瞬間!!

隙を狙って、後ろからきたまた別のおばさん(たぶんタバコを買いに来た)が・・・

「un paquete de fortuna!」(フォルトゥーナ(タバコの銘柄)一箱ちょうだい!)

Que vaおばさんは別に嫌な顔せず・・・といっても9割シャッターが閉まってるから見えてないが・・・fortunaを彼女に売る。シャッターはせいぜい床から20cmくらいしか開いていない状態でのやりとり。

fortunaを買えたおばさんはすたすた来た道を戻っていき、シャッターも完全に閉まった。

さらに、後ろに目をやると・・・カップルが座っている。

席は余っているのだが、彼女の方は男のモモの上に座っている。

そして、例のごとく、もう身を悶えながらのおそろしく濃厚なキスの嵐。

来たばかりの当初は、目のやり場に困ったものだが、今では普通の風景なので、別に動じることはないのだが・・・流石にいつも一言いいたくなる。

っていうか、仲睦まじいのはいいことだよ!たしかにね!うん、とても素敵なことだと思う。挨拶でbesos(ほっぺを合わせる挨拶)をするお国柄だから、道ばたでキスするくらいなんてことないのもよくわかる。おいらだって今だったら余裕でできるさ!

でもな・・・でもな・・・そのなんていうの・・・一分間の間に何回キスしてるのよ・・・あんたら・・・キスしないと息がつづかないのか?おまえらは!浜に打ち上げられた魚か!


別に嫉妬してるわけではな決してない。決してない。決してないんだったら・・・。


これがスペインの日常風景。

わざわざ探さなくても、いつでもみれる風景。

そんなスペインがおいらは好きだ。大好きだ。

本は一章節しか進まなかったけどな。


追記
父親だと思っていた、ものすごい剣幕で怒ってたおじさん・・・お父さんじゃなかったよ・・・(笑)この辺も・・・なんていうか・・・古き良き時代の日本な気がしてならない。



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マハラジャの誕生日
2005年04月27日 (水)
ってことで、今日もFiesta(Cenaという話ではあったが・・・)。まさか平日に来るとは予定外だったが、おいらの大好きなチラグ(別名:マハラジャ、ビン・ラディンの息子)の誕生日ということで、近所のBodegaの例の「おすすめVino」を持って行く。

昼間は巨大プロジェクトの作成を進める。巨大といっても作るのはたった一ページなのだが・・・。見た目より中身が大事なので、あまり考えないでチャチャチャと作る。もし成功したら、そのときまた改めて考えることにする。

まだしばらくは実験段階なので公開はしない。まずは内輪から。Manoloからの提案・・・というか要望・・・で始めた企画なのだが、おいらの予想では7:3で失敗するとは見ている。とはいえ、作るのはたった1ページなので、失敗してもなんもいたくない。成功したら・・・かなりその存在意義はでかい。

つまり、Vale la penaだがvamos a verでQue sera seraな企画。楽しみではある。

仕事が終わる8時にSantiとコスタで待ち合わせをして、先日tomokitoと見つけた素敵なBar(cervesitaが1eurosでTapitaがついてくる)でいっぱいやる。

新聞ネタやら歴史ネタで盛り上がる。

びっくりしたのが、Santiたちスペイン人があのヨーロッパを震撼させた(?)「モンゴル帝国」(チンギス・ハンやらフビライ・ハンやらオゴタイ・ハンやらキプチャク・ハンやら・・・)の存在を知らないということ。確かにスペインまでは来てないが、ロシアの大部分を占領し、オーストリア側にまできている。ヨーロッパ史をやるときにでてこないのだろうか?ハンガリーあたりなんて偉いことになっていたはずだが・・・。

まぁいいや。

で、マハラジャの誕生日。おいらと同い年になるので、なんか仲間を得たようでなんか嬉しい。

参加したのは、チラグとさおりさん、タカシ君、インド人のロニー、韓国人・スペイン夫婦のドルドルとホアンホ、Santi、Mi Kyung(仕事後)、むっつり(早々と早退)、おいらの計10名。

ちょっと驚いたというが、面食らったのだが、おいらの周りの友達内では知り合いは出尽くしたとばかり思っていたのだが(※あまりにグループかけ離れてれば別だが)、今回のCenaではまた知らない人間が3人も顔を出した。ドルドル(仏教名)に関してはMi Kyungから名前は聞いていたのだが・・・最初日本人かと思って「はじめまして!正樹です!」と元気朗らかに声をかけたら「はじめまして・・・」と帰ってきたあと・・・何故か苦笑している。目が点になっているさおりさん・・・。その後、ドルドルの「ワタシハカンコクジンデス」の一言。穴があったら入りたいとはまさにこのこと。

いいわけするわけじゃないが、おいらの友達に似ていたから、もうのっけから日本人と思って疑ってなかった。

もうひたすら平謝り・・・。

さて、Cena・・・

おいらにとっては初めてとなるさおりさんの手料理によるCenaだったが・・・かなりうまかった。しらなんだよ・・・。チラグがいつも料理作ってるのかと思ってた。カレーとかカレーとかカレーとか。

Cenaの後半はおいらがぼやくようにつぶやいた「no veo nada de nada de nada・・・・en el futuro」(全く先が見えないよ・・・・)から「FUTURO」(未来)の話になる。おいらも含めて、残ったMi Kyung、タカシ君、チラグ、さおりさんは全員長期滞在組。仕事を探したり、先を模索している人間ばかり。

Fiestaには珍しく、妙に落ち着いた雰囲気となる・・・。

うちらの先にはまだ何本もの道が残っている。いや、30にしてこれだと残りすぎといっていいくらい。でもって、どれも先が見えない。全く見えない。あ、一本だけは見えてるかもしれないけど・・・・どれを選ぶかで、おいらの人生は思い切り変わってくる。

おいらの趣味の関係で、スペインで本気で仕事をすることをよく勧められる。実際、探せば簡単に見つかるとも思う。

けどね〜。

どうしてもスペインでは働けない。

賃金がどうとかということではない。おいらにとってスペインは働く場所じゃないのだ。CervezaとVinoとSiestaとFiestaとViajeとひきこもりの国なのだ。働くんだったら「右へならえ」の日本での方が自分にはちょうど良い。仕事人間になることができる。

たとえるなら・・・それは・・・

讃岐へ旅行へいって、「うどん屋」ではなく「そば屋」を探すこと

のように思えてしかたがないのだ。おいらにはだが・・・。


追記
おいらとタカシ君は最後の最後まで・・・チラグ邸にある酒という酒を飲み尽くすまで・・・・いて、4時半頃、チラグ邸を後にした。何故か前輪の空気が抜けていた。

Mi Kyungがプレゼントに買ってきた卵形の赤いランプ・・・アジア人にはとてもいかがわしい色あいだったため、とても盛り上がる。下世話な話が堂々とできるのもスペインならではかもしれない・・・。

今週末当たり、Madridのメグミさんがこっちにくるらしい。でもって、CenaやらFiestaをやることになったらしい。でもって、GermanとElenaのFiesta。こんなんで働けって言う方がおかしいだろ・・・



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