おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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Cafe de 鬼
2007年08月28日 (火)
【Cafe de 鬼(2004年Version)】
オレは背骨の無い男
(ハァ〜ない男ったらない男)
ブルセラ通いの潔癖症
(バンバラバンバンバン!)
女はシビれて感電死
(う〜んビニール本!)
ウンジャラハゲジャラ食べチョロゲ
だんちょね〜
(だっちゅ〜の!ゲッツ!)

今メシを喰った
もうハラが減った

今はちっちゃな鬼だけど、いつかはでっかい鬼になる
人を襲って命を奪い 生き血をすすってえびす顔
まだまだちっちゃなツノだけど いつかは絶対バッファロー
娘さらって売りはらい 儲けたマネーで積立貯金

渋谷にゃカラスとお店が多いから
くみ取り便所に潜伏中なのだ
ベランダづたいにお出ましストーカー
金比羅船々中古の下着で修羅の群
(ハァ〜しゅらしゅしゅしゅ)

今メシを喰った
もうハラが減った

今はちっちゃな鬼だけど いつかは立派な鬼になる
隣の夫婦のいとなみを 天井裏からアドバイス
まだまだちっちゃなハコだけど いつかは絶対ディナーショー
村を襲って焼きはらい 小脇に盗んだプランター


youtubeにある「カフェ ド 鬼」のビデオクリップ

これがおいらの最近の通石積み場カンシオン。完全にツボにはまった。この1曲聞くだけで、朝からなんか石積み気力が倍増する。

電気グルーヴの「カフェ・ド・鬼」を知ったのは二枚組アルバムの「The Last Supper」のヤツ。その曲もかなり気に入っていて、良く夜のドライブの時には持って行ってここぞとばかりにかけていた。タイトルこそ同じだが、上のものとは全く異なる曲。歌詞からして英語だし、曲がそもそも全く違う。例えるなら、同じ「YOUはSHOCK」というタイトルで片方は本物の北斗の拳の「愛をとりもどせ」で、片方は「ムンライトセレナーデ」というくらい違う。この2つの曲が同じタイトルと気づいたのは、実は先週のこと。それまで何度も聞いていたが、全く別な曲なため気づかなかったのだ。

おいらは部屋でも電車でも昼飯中でも音楽を片時も離さないが、ほとんどBGMと化しているため、歌詞はほとんど聞いていない。たまにマッキーがかかると思わず聞いては涙してしまうが、他は意識なく口ずさむか、踊るくらいだ。だから、好きな曲はインストゥルメンタルが多い。歌が入っていたとしても好んで聞くのは女性ボーカルばかりだ。

電グルは男ボーカルだが好きなアーティストの一つで大学生前後から聞き始めて、上にも書いたとおり未だに良く車に持って行ってはかけている。「もてたくて2001」という漢をみがくグループを作ったこともあった・・・そういえば。

The Last Supperは自分で持っているCDだが、今回の話にあがっているカフェ・ド・鬼が入っているのは「SINGLES and STRIKES」というベストアルバム(になるのか?)。だいぶ前になるがマリカルメンが持っていたのを奪ってきた。てなわけで、これまで何度も聞いているはずなのに気づかなかったのは、やはり歌詞を聴いていなかったから。

バビロニアの駅を降りて、バベルの塔に向かう途中に偶然この曲がかかった。

「おお〜電グルやん・・・」

出だしの前奏部で歩速が倍になる。

「ほほう・・・朝にはもってこいだな・・・」

本を読んでいるわけではないので、自然と歌詞に耳が行く

「まだまだちっちゃなツノだけど?」

いつかは絶対バッファロー

ここでやられた。

毎回にやけ顔隠すのに苦労しつつも、その日以来、必ずバビロニアを降りるとこの曲をかけるようになった。

さらにどうでもいい話だが、京都の壬生寺のすぐ側に「カフェ・ド・武家屋敷」という喫茶店があったのだが(今もあるか知らんが・・・)、おいらはそれを「カフェ・ド・鬼」と呼んで周りを何度か困らせたことがある。

ついでに、誰それに似ていると言われることは多々あるが、「ピエール瀧」に似ているといわれたときが一番嬉しかったかもしれない。顔というよりは、動きが似ているようだ。自分でもわかる気がする。


さて、日記。

最近、時間が経つのが早くて大変よろしい。リニューアルも一段落ついてきて、戦後処理になっている状態がここずっと続いているのだが、たまに「こんなのできませんか?」みたいな注文が入ってくる。

注文してくる相手は当然専門ではないので、「そんなん余裕っすよ!」ってことから、「そんなことこのサイトできるか〜!」とちゃぶ台ひっくり返したくなるようなものまでホント注文の内容は幅広いのだが、たまに「おっ!物理的には可能だが、おいらはやったことがないぞよ」というものも出てくる。今のサイトでそこまでやる必要はあるのか・・・そこまでやるんだったら違った作りにしたほうがいいんじゃないか・・・とも思うのだが、「修行中の身」に身を投じたいおいらとしては、そんなことはお構いなしで「時間くれるならやってみます・・・」と引き受ける。

それは、PHPだったり、Javascriptだったり、CGIだったりといろいろなのだが、どれもこれも既存のものを利用して作ってきたおいらには、それらのプログラムを一から作る作業はとにかく楽しい。一からといっても、既存のものを参考にはしているのだが、うちのサイトにあうものを作らないといけないので、ほとんど一から作っているようなもんだったりする。いままで、その辺りのプログラム関係はおざなりにしていたのだが、理解し始めると「へぇ〜へぇ〜なるほどね〜」となる。

数学で2点をとったことがあり、さらに大学では史学専攻だったため「理系?文系?」と聞かれたら迷わず「文系!」と答えてきたおいらだが、実は理系要素も少しはあるんじゃないの?とも思えてきた。

人生・・・ってほどでもないが、日常では・・・特に呑みの場みたいなところでは、人間のように「曖昧」な存在の方楽しいのだが、石積みでは曖昧よりも「答えが一つ」であるものの方が楽なことに気づいた。合理的だったり、すぱっと半分に割れるものはあまり好きではないのだが、人によって「好き嫌い」がはっきり分かれるデザインよりも、「ここここをこ〜したらこう!そこそこがそ〜違ってたから、ダメだった」みたいなわかりやすい方が石積みではいいのかもしれない。

プログラムの良いところは、最初に書いたとおり時間があっというまに過ぎるところ。気づけば1時近くになっていて、昼飯食べて戻ってきて椅子に座ったらもう終業時間が来ている。4時間くらいがものの1時間にしか感じられない。その間頭かきむしってウンウンと独りごちているのだが、それもまたよろし。

先週なんぞ、あまりに悔しいので帰りに本屋によってプログラムの本を立ち読みしていたらあっという間に1時間経っていた。

今日、そんなプログラムの一つがようやくできあがった。プログラム的には30行くらいだし、まだまだ改善の余地が確実に残っているのもわかっているし、知っている人がやったらちゃちゃちゃ〜と数分で済むようなものなのだろうが、あ〜でもない、こ〜でもない・・・と手を変え品を変え作ったので満足度もでかい。

今後もこの手のプログラム系の注文がくるといいのだが・・・そうもいかなさそう。なんか、デザインやコーディングだけではなく、ディレクションもしないといけなかったり・・・まぁ、今まで「面倒くさい」と逃げていただけで、おそらくデザインよりもディレクションの方がおいらには向いているんだが・・・。

チヤホヤされていただけあって、どうも条件アップで石積みが延長となりそうで、Pendonだったおいらにも追い風が吹きつつある。今となってはスーツを着させられ、そんでもって「髭」を失ってぶ〜ぶ〜と文句いってはいたが、その髭とスーツで釣った魚は大きかったといわざるを得ない。一番でかいのがやはりスペインが釣れたことだろう。だが、油断は禁物だ。おいらのことだからいつ出奔するか自分でも予測がつかない・・・。

話は飛ぶが、バベルの塔内で引っ越し作業が行われ、おいらのオフィスは半分以上人が減ってしまい、なんとももの悲しい雰囲気に包まれることになった。ガランド〜ン!って感じだ。Aunque 会話がなかったとしてもだ。

先週くらいから、見ていて楽しい子を発見したのにその子も消えてしまった。その子は別にかわいいとかそういうわけではなく、ウォンバットみたいな感じの子で、いつもニコニコしながら、小動物・・・いや、ノームとかゴブリンみたいにといったほうがいいだろうか・・・そんな感じで歩く。そんでもって、歩くと、今にもタラちゃん音が鳴りそうな感じなのだ。とにかく、見ていてほほえましい。癒されるのだ。

先日、その子が突然おいらのところにいつものようにニコニコ(石積み用の笑顔な気もするが)顔で近寄ってきた。「おいらじゃないよな!?」とびくびくしていると、果たしておいらのところにやってきた。「な、なにがおこるんだ!」とさらにびくびく感を強めていると「おみやげで〜す」とはにゃはにゃとのたまう(同じハニャハニャでも、電話でいつもやりとりしている人とは違う)。

土佐の「かつおせんべい」(かつおぶしせんべい?)頂戴する。

「せ、せんべいじゃないっ!!」

ちょっと興奮する。

お盆休みということもあり、先週は仙台やら鹿児島やら大阪やらといろいろお土産をもらったのだが、甘い物が多かった。ずんだどら焼きは「ずんだ餅」が好きなので半分くらい食べられたが、あとは食べることができず。お土産は「気持ち」が大事なので、そのあたりのことについてぶ〜ぶ〜いうつもりはないのだが、やはり食べられるものをもらえると嬉しい。

「おお!ありがとうございます!」

と心からお礼を述べる。

九州に負けじと土佐の子も悪くないと思った。かつおに釣られたわけではなく・・・

ちなみに、そのせんべいは激ウマであった。薄いせんべいなのだが、一枚じゃ足りなかった・・・。

今度、土佐にでもいったときに買おうと調べてみたが・・・なぜかみつからず。こんな感じのせんべいだったのだが、一枚一枚袋にはいってたし・・・なんかメーカーも感じだった気がするし・・・袋捨てないでとっておけばよかった。喜八堂ってやつな気もするのだが・・・そんなせんべいないし。うむ〜。

石積み後、コンタクトをとりにいった。いつもなら10日間くらいかかるが、今回もウルヘンテで!といったところ、なんと5日くらいで届いた。これなら「特注」でも問題ない。この時期のメガネ生活はとにかくうざいので、ほんと助かった・・・頭の大きさも規格外なため、おいらはどうも普通のメガネじゃダメっぽい。鼻の支えのところが、靴ずれならぬ、メガネずれして皮向けてきたし・・・。頭の大きい日本人の中にあって、さらに規格外じゃ、いったいどの国行けばおいらは救われるのだろう・・・マレデデウ。

今日は気合いで、先々週くらいの日記から大量に書いてやろうと思っていたが、なんか疲れてきたので、明日にする。先週も先々週もいろいろあって楽しかったので、意地でも書いてやるつもりだ。

追記
いや〜それにしても、2週間ぶりだというのに、どうでもいいことばかりだな・・・。

その名はネストル
2007年08月19日 (日)
まずは地理からいってみよう。

スペインはPais Vasco(バスク地方)の州都Vitoria(ビトリア)

人口は20万ちょっと。



かつては首都であったLeon(レオン)から少し西にいったところにあるAstorga(アストルガ)

人口・・・1万3千人!!!

そういうところ住みたいよ。バビロニアの一日の通勤客の何分の一なんだ・・・気になるから調べてみたら一日平均322万人だって。マドリッドの人口より多いさ。で、JRだけで150万人だって。バルセロナの人口やね。

へぇ〜。ちなみに我が町Utielの人口調べたら36000人だって。アストルガよりは多いけど、近いんじゃないか?って、街の規模が違うけど・・・。本物のUtielも12000人。ほほう・・・アストルガよりも少ないのか・・・。


さて・・・どこから話せばいいんだか・・・。

mamiさんからネットで知り合ったというスペイン人を紹介してくれるという嬉しい申し出があったのが先月のこと・・・だった気がする。
(mamiさんについては2007年7月22日の日記を参照

说到西班牙人、就正樹来

スペイン人の話がでたらおいらあり!と巷(どこの巷だ?)で噂になりたいので、快諾するが、実は大きな不安がなくもなかった。これはmamiさんにも当の本人にも話をしたことなのだが・・・。

日本に遊びに来るスペイン人はアニメ(または漫画)オタクが異常なほど多いのだ!!!

これが北海道とか、新潟とか、長野とか、岐阜とか、大阪とか、土佐とか、九州とかにくるってんだったら可能性は低いのだが、東京はいかん。秋葉原を抱える東京はいかんのだ。ちなみに、東京でも、日本人の恋人がいるとかだったら問題はない。

日本に来る彼らは「日本の文化に興味がある」と勿論いうが、その文化というのが、アニメだったり漫画だったりするのだ。

別においらはアニメや漫画を否定しているわけではない。おいらも立派な漫画オタクだし、アニメだって普通に見る。「文化」といわれても「うん、文化」って答える。

じゃ〜何が困るのか・・・それはいろいろあるのだが・・・

まず、そんな彼らは総じて「スペインが嫌い」ということが多い。日本人(特に東京の人間かな?)が「日本を嫌い」というのは良く聞くが、スペイン人が自分の国である「スペイン」を嫌いというのは、おいらの中ではあってはいけないことなのだ。そんなの人の勝手やん・・・って人もいるかとは思うが、スペイン人がスペイン人たる由縁はその愛国心(正確には愛郷心)にあるのだ。彼らもスペインについてケハる(文句をたれる)ことはままあるが、基本的に彼らの話からは愛郷心がダダ漏れなのだ。毎秒3回くらいは自分の故郷を褒める。うん、褒める。

お次は酒。酒というかFiesta(パーチー)があまり好きではない。ぶっちゃけ嫌いなことが多い。もう、スペイン人がスペイン人たる由縁は・・・(中略)・・・なのだ!彼らも30を超えたあたりから落ち着いてきてFiesta三昧な生活からは徐々に遠ざかってはいくのだが、それでも同世代が集まると、おいらが「モウソロソロ・・・アシタハヤイモノデスカラ・・・」といっても、「ベンガ!バモース!」(つべこべ言わずに来い!)と引きずり回される。ちなみに、それはスペイン人だけじゃなくって、「スペインにいるドイツ人」限定で同じ。

さらにあげると、そんな彼らは日本が好き。日本を尊敬しちゃってる節さえある。スペイン人なのに・・・。日本は自分の国だし、歴史も文化も面白いけど、彼らが一様に尊敬するのは・・・アニメだったり、漫画だったり・・・しつこいようだけど、それはそれでいい。個人の趣味だし、おいらが口に出してあ〜だこ〜だいうことではない。んだけども、おいらが話したいスペイン人は違うのだ。おいらが話したいスペイン人はスペインをこよなく愛し、もう止めようがないくらいおしゃべりで、酒好きで、Fiesta好きで、でもかなりの侘び寂びももってて・・・というスペイン人なのだ。

完全においらのわがままなのはわかっているが、讃岐にいって蕎麦を食べなくてはいけないという切ない状況は避けたいのだ。Aunque、それが日本での話だったとしてもだ。

熱くなってしまった・・・。

で。mamiさんが紹介してくれるというスペイン人。彼女が知ってるのは4人くるうちの1人ということなのだが、事前に聞いたスケジュールには、しっかりとコミケが入っていたのだ。彼女の友人のスペイン人は、コミケにはいかないで、その日mamiさんと会うことになっているというのだが・・・世の中「朱に交われば・・・」という言葉もあるし・・・とにかく不安でしょうがなかった。

スペイン語を話せるのはとても嬉しい。そのうれしさと酒の勢いで、スペインの話を聞きたいのだが、口から出てくる言葉は「○○ってアニメ知ってる?」、「○○って漫画はみたことある?あれすげ〜面白いよね!」、「スペインには日本のアニメがあまり入ってこないから、友達に頼んで・・・」

悲しくてちゃぶ台ひっくり返したくなる。

サイトのお客さんで日本人と会うのはなんら悲しくなることがないから全く問題ないのだが、スペイン人相手にそういう状態に陥るととにかく切ない気分におそわれるのが怖くなってしまう。

おいらも時々スペイン人に「あんた、ホント日本人?」といわれたから、あるいは同様にスペイン人たちから「なんだこのスペイン馬鹿は・・・」って思われていた可能性もなきにしもあらずだ。けど、一人で田舎街のBarにはいってスペイン語を話したときに「およよっ・・・あんさん・・・日本人だろ?」って喜んでいるような顔をみると、それも杞憂という気もしてくる。

まぁ、いい。とにかくそんな葛藤があるのだ。

しかし、やっぱり说到西班牙人、就正樹来でいたい。怖がって会わないよりも、会ってから切なくなったほうがまだマシだ。

というわけで、夕方、mamiさんに連絡し浅草に向かう。保険といってはなんだが・・・マリカルメンも連行することに。「雷おこしね〜」とおいらのドキドキなど余所にした母親の暢気な台詞を背に受け家を出る。

隅田川沿いのベンチに座っていた二人を無事発見し合流。マリカルメンとmamiさんは初対面なのでお互いご挨拶。おいらはスペイン人と握手する。

「ネストです」
「フェルミンです」(実際は勿論フェルミンとはいっていない)

ネスト・・・ネスト・・・初めて聞く名前だった。本名を聞いてみると「ネストル」ということが判明。スペインでは「ネスト」がいいやすいのかもしれないが、おいらは「ネストル」の方がスペイン人名としてしっくりくるので、途中から「ネストル」と呼んだ。

まだ微妙にぎこちなさがとれていないおいらは、観光案内する形で様子を見ることにする。いくところは決まってないが、考えている時間ももったいないので、とりあえず上野に行くことを4人できめ、電車で戻る。

上野公園に行く予定だったというので、時に何も考えずにそこへ向かう。途中途中の西郷さんの銅像のところや、彰義隊の碑、稲荷神社、不忍池で、得意の歴史知識でガイドを試みるも、あまりネストルは興味がなさそうであった。ただただ、彼はひたすらと話し続けた。

序盤はこれまで旅してきた他の街(神戸、京都、奈良など)の話を質問したことから、その感想などを話していたのだが、途中からは完全にスペインの話にうつった。

徐々に、体がほぐれてきたおいら。気分がよくなってきたので、強制参加で下町ピンバッチみたいなガチャガチャ(100円)を4人でやり、ネストルにすべて押しつける。「お土産だ!」と。

面白かったのが、うちら三人のフォーメーション。散歩は基本的に2人ずつにわかれて歩いていた。片方はネストルと一緒に。もう片方は日本人同士という形だ。

で、3人とも、ここまで長時間の生のスペイン語は久しぶり(まぁ、おいらは3月にガッツリ話してきたが)だったのもあり、なんとな〜くスペイン語に疲れてくると徐々に後ろに下がってくる。そうすると、暗黙の了解というか、テレパシーというか、アイコンタクトというか・・・下がってきた人間といれかわるように、日本人二人組の片方が上がってくる。だから、当然といえば当然なことなのだが、ネストルが一人になることは決してなかった。

おいらはネストルとレオンやその近郊の街の話で盛り上がった。住んでいるビトリアにはいったことがなかったのだが、レオンのそばにはおいらが大好きなBenabente(ベナベンテ)やZamora(サモーラ)、Toro(トロ)などがあり、さらにはつい最近の旅では、まさにレオンで14軒ものBarを梯子してきたばかりだったからだ。日本人には多少マニアック間のあるLogron~oやLugoの話ができたのも大きかった。

上野公園のあとは、買わなければいけないというお土産探しを手伝うために、アメ横を奔走する。

ネストルはどうも金持ちなのか、おぼっちゃんらしく、なにやら大量のおみやげを頼まれていた。「金ないよ〜」といいながらも、彼のお土産リストには沢山の人の名前と、頼まれたものが書かれていた。中には花札を頼んできた友人もおりびっくりさせられた。

土産探しにも疲れたところで、「呑み」に誘ってみる。ただ「酒は呑まない」といわれたらせっかくほぐれてきた体がまたぎこちなくなってしまいそうなので「軽く食べない?」という誘い方をした。ネストルにはそのおいらの心の機微がとれたとは思わないけど(笑)

呑みの場でもネストルの話は止まらなかった。もう、見事なほどのスペイン人っぷりである。彼の会話の量に比例して、おいらの安心度も大きくなっていき、気がついた時には・・・

「月曜日空いてるから土産買いに行くのをつきあうよ!」

と言っていた。


「鎌倉いった?え〜〜鎌倉いってない?いかんといかんな〜あそこは・・・素敵なところだ。じゃ〜前日にうちに泊まりきて、最終日に行こう!!」

と誘っていた。

なにもかもが杞憂で終わったさ。

『給食番長』
2007年08月18日 (土)
メガネを購入。買うと決めてから、なかなか買わないおいらだが、ほんと「ようやく」といったところだ。

前回だか前々回だか忘れたが、そのとき「これが似合うんじゃないかな〜」と思って候補に入っていたメガネは、とうの昔に忘却の彼方に。結局一から選び治す羽目になった。

12800円と値札がはってあったから、「思ったよりも安くすみそうだ・・・」と喜んだのだが、いざレンズをはめる段階になって「薄い非球面型だと+7000円です」といわれ、世の世知辛さをしる。やっぱり2万はとぶのかよ・・・。まぁ、おかげで非球面と球面レンズというものが存在することを知れたが・・・ケント・デリカットのメガネは球面レンズなのだ!ジ・ウンチクなり。

買ったあと気づいたのだが、やはり規格外の頭の大きさなのか、メガネの柄で曲がった部分がちょうど耳のところにこない。無理矢理合わせると鼻がつぶれる。「しまった〜!」とちょっと後悔しかけたが、まぁ、コンタクトができれば家用メガネになるだけだから、特に問題ないということで、ほっとくことにする。

メガネを選んでいる最中に朋美嬢からメールが届く。

タイトル「博多弁をものにしたいなら!」
絵本のいっぱい売っとるお店に行って「給食番長」という絵本を買いましょう。昨日わたしとミロ(注:瑞穂さんのこと)は青山のブックセンターで博多弁朗読会でしたよ。私たちは「こびとずかん」というさらにシュールな絵本をお揃いで買う予定ですが、Masaquitoには「番長」がちかっぱいおすすめたい!

なんか読み終わったあと、かすかな「疎外感」を感じもしたが、なんか素敵なミッションな気もしたので、ダメもとでメガネ屋のすぐ側にあった小さい本屋にいってみた。

レジに暇そうにしている女性の店員をみつけたので、すぐさま聞いてみた。

お「すいません・・・『給食番長』という絵本を探してるんですけど・・・」
店「少々お待ち下さい」(検索するためにPCの前に)
お「あい・・・」
店「あっ!」(文字を打つ前に、ひらめいた顔をする)
お「おっ?」
店「え〜っと・・・こちらですね・・・くすっ」
お「(笑った・・・いま、笑ったよ・・・こやつ・・・)」

手に取る。絵はシュールだが、普通の絵本っぽい。なんでこれが博多弁と関係が?拍子をなめ回すように見ると右端に小さくこんな文章が。

博多弁バイリンガル絵本!すごろく、とんとんずもうのお楽しみオマケ付!

お「ふんぬ〜〜〜!!なんてこったい!!」

中を開いて、絵本らしい短い文章を読む。

どかん!ばしゃん!
「おいしいシチューは、オイラによこせー!」
「きゃあ、番長やめてよ」

普通なり。

が、すぐ下に小さくバイリンガルな文章が。

どがん、ばしゃん!
「こげつうまかシチューは、おいらにやりやーい!」
「きゃあ、番長せんどってよ」


お「ふんぬ〜」

さらにページをめくる。

キーンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
いつものように給食の時間がやってきたとです。
ばってん給食室のまえでみんながさわぎよったとです。
「なんや!?せいじ、なんがあったとや?」
「番長さん、あればみてん!給食のおばちゃんたちくさいえでしたげなよ・・・」
給食のおばちゃんたちがおらんとみなのお昼はぬかないかんごとなります。
「あ〜ん」「びぇぇえ〜〜ん」
「番長が”好かんもんげな残せ”やらいうけん、おばちゃんたちはらかいたやないねー!」
「番長、どげんするとよ!」
「あやまってきーよ、番長!」
「どげんかしーよ!番長」


お「ふんぬ〜!」

裏表紙を見る。1500円。下手すればおいらの昼飯代3日分。少なくとも2日分・・・悩む。また本を広げる。

「わ〜い、さすが番長!ちかっぱいうまそうやね〜!」

お「買う!」

もうここまできたら「文法書」だ。「文法書」。

が、一つ問題があった。せっかく真新しい本を買うのに、表紙カバーが妙に痛んでいる。おいら以外の誰かが読みふけったに違いない。

もっと綺麗なやつを・・・と思って辺りを見回したが、これがこの本屋にある最後の一冊っぽかった。いや、もともと一冊しかいれていない可能性もある。そもそもこんな小さな本屋にあること自体、奇跡な気がしたくらいだから。

ダメもとで聞いてみる。

お「すいませ〜ん、これもう一冊しかありませんか?」
店「少々お待ち下さい・・・」
お「うぬ」

先ほどいた絵本コーナーをウロウロし始める女性店員。本棚下の引き出しを空けたりしているがなかなか見つからない。おいらも探すか・・・と本棚の端から順に見ていくことに・・・

お「あ・・・あった!ありました、ありました!」
店「くすっ」
お「(また笑ったよ・・・笑われたよ。なにがおかしいんだ!!)」
お「これくださいな」
店「くすっ」
お「(この表紙がいかんのか?っていうか、もう好きなだけ笑え〜!)」

ってことで、文法書ゲット。おうちでしっかり勉強するったい!


勝手に引用してしまったので、宣伝しておく。

『給食番長』
よしなが こうたく さく
長崎出版株式会社
公式HP


ホントは、今日はメガネをさっくと買い終え、mamiさんが紹介してくれるというスペイン人に会いに行く予定だったが、思ったよりも時間を食ってしまったため後日に回すことにし、おとなしくおうちに帰った。

なんか耳と鼻がメガネずれして痛くなってきた。
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バレンシア復興委員会会長様
2007年08月17日 (金)
日本に帰ってきてからも、どういうわけか「スペインガイド」の話が舞い込んでくる。中にはおいらがまだバレンシアにいると思っている方もいるようだが・・・帰ってきてるのを知っていてメールをくださる方は・・・「ぬ?」と一瞬考え込んでしまう。

あっちにいるときは、生活費の足しにするために、快く引き受けたが帰ってきた今となっては、さすがにガイドはできない。「お店を教えてください」とか「おすすめの場所は?」とか「××にいくんですが、側にいい街ありますか?」という質問だったら、あちらが「なんだこりゃ!」ってくらい、ちかっぱい長文でお返しするのがおいらのやり方なのだが・・・ガイドはいかん・・・ガイドは・・・切なすぎて身もだえる。

それでもなんとかしたいと、姐御に連絡してガイドを頼んだり、タカシ君に連絡とったりなどしたが、マドリッドやらバルセロナとなるとさすがに無理だった。こんなことなら、向こうに無理矢理いればよかった・・・細々だけど生きていけたのでは??とも思えてしまう。まぁ、ガイド料といっても、当時おいらがもらっていたのは、生活費の足しというよりは、その日の飲み代+αくらいだったので、実際は不可能なのだが・・・。

今回の依頼の一つは「小生」から書き始められ、そのごまずは「生い立ちをば・・・」と、とても丁寧な文面でかかれたメールであった。メールを開いた瞬間びっくりしたが、これまでのもらったメールの中では最高年齢の人生の大先輩からのメールであった。一気に記録更新なり。

もう一通はこちらもびっくりというか、おもわず「にやり」としてしまったメールで、出だしが「バレンシア復興委員会会長様」ではじまっていた。なんか、おいらちかっぱいかっこよか〜。嬉しかったので、周りに自慢してしまった。たいていは「Masaquito様」ではじまるから・・・。彼らはバレンシアでは有名な家具のFeriaと観光ガイドを探しているとのことだった。

とりあえず、2通のメールを要約してスペインの各所へ送る。人生の大先輩の方はマドリッド近辺ということで、メグに。家具のFeriaの方は姐御とタカシ君に打診したが、姐御はメルアドを変えたのか、メールが届かず・・・。まだ建築学科のメンバーはバレンシアに多いのでもしや何とかなるか・・・と期待していたのだが、西郷どんはその頃は帰国となってしまっており、もう一人のKは一時帰国中でギリギリ帰ってこれるかどうかというところだった。タカシ君は・・・それどころじゃない。

なんとかして、スペインに行く人の手助けをしたいのだが・・・コネクション的にはそろそろ限界にきている。タカシ君みたいに超長期でいる人はもうアテがない。チラグとさおりさんあたりにも当たってみるというもんだろうか・・・。

あ〜もどかしい。自分がそこにいれば・・・と思うと口惜しい。バレンシアだったらもちろんだが、バルセロナでもガイドはできるし、マドリッドでも簡単な通訳くらいとしてだったら役に立てるのに・・・。

ということで、おいらが、今ここでできることは何かを本気で考え悩んでいるのだが・・・なんも思いつかん・・・せいぜいパラドールの予約の手伝いとか、おいらがいったことあるおいしいお店程度。

うぐむ・・・万策尽きたか・・・。

文鎮呑み
2007年08月16日 (木)
「漢の第六感」とでもいいましょうか、シックスセンスとでもいいましょうか、はたまたこれまでの経験で培った技とでもいいましょうか・・・なにやら危険な匂いがプンプンとしてきている。

スペインに行ったあたりから侵攻をはじめていたのだが、ここに来て漢の呑み友達が激減してきている。最悪絶滅の危機に瀕しそうな気がしてきている。まぁ、理由はいたって簡単。「結婚」だ。

女の子が結婚してなかなかでてこれなくなるのはOKとして、漢がそうなるとはあまり考えてもみなかった。最初に来たのが康雄。前よりも明らかに遊べなくなってきている。で、ここにきてのび〜が嫁ぎ、吉野も嫁ぐ・・・吉野のところは嫁が嫁なので、うまくいけば、終電逃した時に泊まりに行ける梁山泊となりうる可能性もあるのだが、続いてこれまでおいら以上に自由気ままに生きてきた「むん」がSentar Cabeza
(最近覚えた熟語。「根を張る」的な意味。「落ち着く」とか。辞書には「分別をつける」と出ているが、もう少し俗っぽい感じがする。ネストルの笑い方だと。それと対局にあるのがPendonear。辞書で調べてこの単語ほどおいらにぴったりの動詞もないとちょっとした感動さえ覚えた。GolfoよりもPendonの方がしっくり来るようなきもするけど、辞書を信じると痛い目にあうから、多用は控えよう)
したため、今後は以前よりも呑めなくなる。バルデミよりも古くなると、長尾やあらぽんだが、この二人はおいら同様「結婚」からはほど遠いところにいそうだが(実際はいるのかもしれないが)、石積みが忙しすぎるようで、ほとんど会えなくなってきている。長尾にいたっては、ほぼ毎日呑んでいた(または遊んでいた)時期もあるだけに、何とも寂しい。

おいらも以前と違って石積み人の端くれなので、それほど多く必要なわけではない。「呑みたくなった時に、呼べば呑んでくれる漢」が2、3人いてくれれば満足なのだが、それが危なくなってきている。

「なんとかせんと・・・またスペインの時みたいに発狂する・・・」本気で考える。「転ばぬ先の杖」だ。そして、白羽の矢を立てたのがスナフキンズ

少々、その歴史を書き残しておこう。

大学院に入り、モラトリアムがさらに延長された2000年。スペインに行く2年前のことだ。旅の情報が欲しかったのもあるが、当時作っていた旅行記+日記サイトの宣伝をするために「たびっこメーリングリスト」(たしかそんな名前)に登録した。

旅のベテランがいっぱいいるMLで、宣伝どころか、さまざまな旅の情報が手に入った。MLなのでいろんな人が「○○への同行者求む」とか「××に行ってきました。□□でとても良いところでした」などというメールが毎日大量に届いた。その数の多さに一時期発狂しそうになったが、一応一通り目を通していた。

旅先は国内、外国と様々なのだが、そんなメールに紛れて「一緒にハイキングいきませんか?」というメールが届く。

「ハ、ハイキング???」

「散歩」という表現は使うが「ハイキング」という単語は当時のおいらは使わない単語であった。

「ハイキングか・・・つまり、散歩だよな・・・山とかかな?森とかかな?ハイキングか・・・旅だとおいらの趣味が趣味だから絶対人とは合わないけど、ハイキングだったら問題なさそうだ・・・そろそろ自分で企画する旅にもつかれてきたし、他人の企画に便乗して、おんぶにだっこでいくってのもいいかも・・・」

そう考えて、当時はおそらく本名だったと思うが、番長宛に返事する。「ハイキング行きたいです」と。

その後、とんとん拍子に話は進み、参加者も二人増えた。ケニー(男。同じく当時は本名だったと思われる)と女の子が一人の計4人。場所はどういういきさつだったか忘れたが、おいらの得意な鎌倉に決まった。

ホントたまたま集まった4人だったが、あっという間に意気投合し、その4人でハイキンググループを作ることとなった。あくまで「ハイキング」が目的のグループだ。

ハイキングから戻ってMLに早速感想を書き込むと、さらに数人「参加したい」という人が増えた。たしか、にょろと板さんと源ちゃんだった気がする・・・あと他にもいた気がするけど忘れてしまった。

グループ名は「どこからきたの〜」「あっちさ」「どこへいくの〜?」「こっちさ」なところが素敵なスナフキンから名前をもらって「スナフキンズ」と命名。当時23歳くらいだったおいらが一番年下だったのだが、どうもおいらは敬語が苦手(丁寧語で話していると仲良くなれない気がしてしまう)なため、勝手にあだ名をつけはじめたのがきっかけで、その習慣で入った人には必ずその日にあだ名をつけることになった。命名者は・・・だいたいおいらだったのだが・・・。

最初のころは人数を増やすために、エキサイトとかの掲示板を利用したり、当時つきあっていた彼女を誘ってみたり、暇そうにしていた「むん」を誘ってみたり・・・とそこそこ人集めに苦労していたのだが、活動の写真なんかを載せたサイトを作ったあたりから、一気に人が増え始め、一番多いときで30人くらいの大所帯になってしまう。そこまで増える前にもいろいろあり、「ハイキング」というよりは「小旅行」サークルへと形を変えていった。ほとんどモーニング娘。状態で、「第何期生」という表現を使わないと、いつの時代からいるのかわからなくなってきてもいた。

10人前後の頃は企画もラクチンだったのだが、人数が多くなりすぎると、まさに大学のサークルみたいになってきた小回りがきかなくなった。旅の企画も難しくなってきて、なんとな〜く呑みサークル(オールラウンドってやつなのか?)的な要素が強くもなり、そのあたりから昔からいた重鎮たちが徐々に参加が減ってきた。平均年齢が若くなってきしまったのもある。初期は30以上の人が多かったから、なんか落ち着いた雰囲気さえ漂っていたのだが・・・。

出会い系サークルみたい感じをイメージしたのかストーカーみたいなのもでてくるようになったし、なんか勝手に男女のドロドロをつくって消えていったメンバーもいた。まぁ、その辺はその手のグループでは避けては通れない部分なんだろうが・・・。

そのあたりからおいらも徐々に心が離れて居ていき、重鎮を「文鎮」と呼んだ「文鎮呑み」を裏で画策するようになる。独特のカリスマがある番長となんとなく別れがたかったからだ。それにおいらよりも年上のメンバーは、なんとも経験値が高く、話をしているだけでも十分に面白かった。それぞれ得意ジャンルがあるので、一度の呑みでいろいろな話が聞けたのも大きかった。

そうこうしているうちに、おいらはスペインにひきこもることが決まり、スナフキンズから離れることになる。スペインに行ってからも1年か1年半くらいはMLを読んでいたが、番長が海外青年協力隊でマレーシアに行くという話がでたあたりで、おいらは正式にMLから退会。退会はしたが、帰国したときは文鎮を誘って呑みにいったりもしていた。

現在スナフキンズは、自然淘汰され良い感じのメンバーだけが残る感じで細々と生き残っているということは「むん」から聞いていたが、最近番長がマレーシアから帰ってきたという話を聞き、それをきっかけに数年ぶりに「文鎮呑み」を企画することにした。漢もいっぱいいるし。

すでにスナフキンズとはほとんど連絡はとっていないネモモ(女)と源ちゃん(漢)もコレを機に誘ってみたが、ネモモは結婚して妊婦さんになっており、源ちゃんも意表ついて結婚していた。谷村有美は諦めたらしい・・・(笑)すんごいおっかけだったからな〜。

ってことで、番長、ケニー、板さん、むん、ネモモ、源ちゃん、にょろ、アラレねえさん、閣下、あぐらん、せんちゃんに連絡を取り9月の頭に呑むことした。

数年ぶりとはいえ、このあたりのメンバーはかなり濃く遊んだメンバーばかりなので、おいらの救世主となってくれるかもしれない・・・。

ちかっぱい
2007年08月15日 (水)
福岡のかぶり物のウサギTシャツをくれた瑞穂さん(通称:ママ)が上京。朋美嬢の企画で3人で呑む。渋谷。

瑞穂さんのサイト

先日のエリゾウの時も九州弁を習おうと必死であったが、今日はさらに必死。もう九州弁でしか話さない。朋美嬢は「なんか違うんよ〜今日はずっとこの感じなの??」とげんなり気味だったが、わがままなおいらはそんなことじゃ〜めげない。そうやってスペイン語だって覚えたんだから・・・。

朋美嬢はあっちこっちに住んだことがあるから方言をもっているのだが、自分でもどこの言葉で話しているのかわかっていないらしい。まぁ、メスクラな状態なのだが、九州弁もいけるので、瑞穂さんと合わせてご教授願う。

とりあえず、「たい」と「ばい」と「けん」と「と」あたりを実際に使ってみて間違えていたらつっこんでもらうという形式で会話をすすめ、「けん」あたりは少し使い方を覚える。あと「たい」もどちらかというと「○○ったい」という感じで小さな「つ」が入っていることもわかった。

習っているうちに九州弁(博多弁といったほうがいいのだろうか?)とスペイン語には意外な共通点があることが判明する。博多弁での第一人称を教えてもらおうと思ったら「ない」というのだ。「うち」とか「わし」とか「おい」とか・・・そういうの。スペイン語のように「動詞の活用」で人称を表現するのではなく、語尾の感じとか、そのときの状態で相手に話しているか、自分の話をしているのかを見極めないといけないらしい。そこがどうにもおいらには難しくて、最後まで「え?それ私に聞いてるの?」と何度か聞かれるシーンもあった。

今回習った博多弁でもっとも気に入ったのがちかっぱい。東京でいうと「超」にあたるもののようだ。

ちかっぱいうまか〜!

ちかっぱいかわいか〜!

そんな感じ。

ふと語源を知りたくなり聞いてみたら。「ちからいっぱい」から来てるんじゃないの?ってことであった。

いや〜素敵すぎるぞ、九州弁!ちからいっぱいうまいのだ。ちからいっぱいだ。猫も杓子も「ちかっぱい」。もし九州のラーメン屋とかいったら、店でるときに絶対使ってやる。

「ちかっぱいうまか!!」

違う・・・・食べ終わったあとだから過去形だ・・・だから

「ちかっぱいうまかった〜!」

ん?なんかこれも違う。違う。なんだ?

「ちかっぱいうまかっと〜!」

ええ〜〜〜〜違うだろ、これも。

「ちかっぱいうまかっとよ!」

これだ・・これっぽい。微妙だが・・・。


あと「げな」も習った。「そうげな、そうげな」と使うらしい。意味は「あ〜そう、そう!」(「そうだった!そうだった!」的な感じ?)らしい。忘れていた過去を思い出したときとかに使うのか?

これも使い所さえ抑えれば、すぐにマスターできそうだ。

いつものように「スペインは無理っぽいから九州に住みたい!」ということを伝えると、今はなかなか良い時期らしいという色よい返事が返ってきた。

なんでも石積みが増えてきているとかなんとか。しかも、おいら向きの石。つまりWEB系。ただ、他の石積みはあまりないらしい。屋台もいっぱいあるらしいし、飯はどれもうまいらしい。二人してうっとりした顔で教えてくれた。

さらには、「独身のかわいい子」がゴロゴロいるとも教えてくれた。なんでも、九州男児は仕事を求めて九州から出てしまうかららしい。

って、そんな情報もらってもおいらにはどうしようもないのだが、確かに心はときめく。
(どうでもいいが、最近「独身」という単語を良く聞く。再石積み生活に突入して以来、「失礼ですが独身ですか?」とか聞かれることが多いのだ。もう、笑わずにはいられない。「あ〜ははははっ!おいらが???」とある意味自虐的な笑いだ。まぁ、石積み中とか、うち(自営業の方の)のお客さんなんかは、おいらがどうやって生きてきたなんか知るよしもないので致し方ないのだが・・・。これも三十路の呪いの一環なのだろう。なんか、素敵な返し言葉でもないか探しているのだが、今のところ「いや、独身ですよ」と普通に答えている。普通の人より7年くらい「進み」が遅いおいらだが、その質問に対して笑えなくなるのって何時なんだろう?あと10年くらいか?

閑話休題。話を戻そう。

彼女たち曰く、九州は男が漢漢しているため、東京の人間にとっては普通の行為が「やさしい」ととられることもあるらしい。だから、よそ者の東京人でも可能性はあるらしい。まぁ、人によりけりだろうし、個人的にはどっちもどっちな気もするが、たとえば、九州の漢は酒を呑んでいるような時、自分のおちょこが空になったら、または「なる前」にお酒をつがないと怒るらしい。今回の2人はある意味「かわりもん」だからその情報も半分半分で聞いていたが、もし実際そうならすごいことだ・・・。「なぜ酒つがんと〜!」とかいうんだろうか?

家に帰ってきてPCを立ち上げると、熊本のカジート(これをスペインで呼ぶとかわいそうなことになる)からメールが来ていた。仕事がみつかったらしく、もしかしたら東京に遊びにこれるかもしれないとのことだった。

う〜ん、九州づいてるな〜最近・・・この分だと「スペインひきこもり生活」だけじゃなく「九州ひきこもり生活」も作れてしまうんじゃないだろうか・・・。そう八百万の神が告げているのではないだろうか・・・そんな気さえしてくる。

まぁ、物理的な面で、あと数年は無理だろうけど。とりあえず、下見もかねて今年中か来年頭には九州に上陸する。絶対する。

分刻み
2007年08月14日 (火)
佐世保だと思っていたら、広島だった・・・。

中高時代の同級生と呑む。自由が丘。今日はそこに辿りつくまでがえらい大変だった。分刻みのスケジュールとはまさにこのこと。

昨日の日記の最後にもかいた気がするが・・・a ver・・・

朝6時半に起きるやいなやムクの散歩。帰って来ておまけとムクにえさをやり、おいらも朝エサを喰らふ。立川の交通センター(?)が8時半からだが、わざわざラッシュにあわせていくのも馬鹿らしいので、それを避けて9時半くらいをめどに出発することにする。石積みには当然遅刻だが、お盆休みモードなのと、とりあえず、おいらが今の石積み場に入る目的だった石については、戦後処理レベルになってきていて暇なので特に問題なし。

問題は理由を何にしようかということだった。「寝坊」だったら「寝坊」と、「電車で寝過ごした」なら「寝過ごした!」とこれまで素直にいってきたのだが「警察に捕まって、違反金の納付期限過ぎて・・・でもって、立川の交通センターに・・・」というのも恥ずかしいというか、あほらしいというか・・・。

悩みに悩んで、「眼科」ということにした。うそはうそだが、半分ホントで、その日の退石積み後に本当に行く予定だし、メガネ出石積みなので、リアリティーもある。急な遅刻の言い訳としてはナイスな理由だ。

立川まではうちから片道500円以上かかり、やり場のない怒りがこみ上げてきたが、単調な通石積みが続いているところに、理由がどうであれ、寄り道(?)できるのは、なんとなく楽しい気分がした。おにぎりもってたら、そのまま昭和記念公園にでもいってしまおうかというくらい。実際、交通センターはその公園のすぐそばであったし。

昭和記念公園といえば・・・プールに何度かいったことがあるが、やはり「この〜木なんの木気になる木〜♪みたことも〜〜〜ない木ですから〜」だろう。これは後日「違う」ってことが判明したのだが、小学生ならではのデマ情報というか、あるいは実際、かつてはそうだったのかわからんが、ある程度大人になってから、あの木はハワイだかグァムだかどこだか忘れたが、外国の木であることを知った。

子供のころ、あの木をみて「でけぇ〜〜〜!」と感動したものだが、大学生になってから見たら、確かにでかいはでかいがあのCMのとは違う・・・と思ってしまい、切なくなったことがある。

中途半端はやめて調べよう。

あった・・・これ


ハワイだ。オアフ島だ。

ちなみに、「この木なんの木」と「昭和記念公園」で検索すると500件以上、「この木なんの木」と「立川」で検索すると450件以上ヒットする。おいら以外にも二つを結び付けている人はいるようだ。しかし、出自はどこなのだろう・・・このうわさというかデマの・・・。

話がそれすぎた。

立川北口駅から交通センターまでは歩いて20分とあった。でも、バスにのる金なんぞない。表記が20分なら、おいらの足でなら15分かからないはず・・・とテクテク歩き始めたのだが・・・暑い・・・暑すぎる・・・「暑いっていったら100円ね!」と約束してたとしても、10回くらい連呼したくなる暑さだ。5分たたないうちにスダりはじめた。((西)Sudar:スダール:汗をかく)

夏の営業さんって大変だな〜と思いながら昭和記念公園の方向へ歩く。

立川には電車できたことは一度くらいしかなく、残りはほとんど車。立川ではないが、その近くの花火大会にきたときは電車であったが、プールとか、ひ〜すけの家にいくときなどは車であった。だもんで、立川の駅が思ってた以上に大きく、都会なのに少々面食らった。駅はにぎわっていたが、公園方面への道は人通りはとても少ない。バビロニアのあの人の多さから考えると天国のような場所に思える。

10分ちょっとで交通センターに到着。暇そうな守衛さんがわざわざ話しかけてきて場所を教えてくれた。お礼をいい、入り口すぐそばにあった交通センターの扉をくぐる。

以前、免許を紛失したときに「なんでこんなに免許をなくした人間がいるんだ!」と驚かされていたので、今回もおいら同様「納付期限切れ」な人間はたくさんいて、まだ午前中だけど行列できちゃったりしてるんだろう・・・あ〜あ〜めんどうくせぇ〜な〜って思っていたのだが・・・多いとか少ないの問題じゃなかった・・・おいらしかいなかった。

なんか実はすんげ〜おいら馬鹿なのか?って気がしてちょっとへこむ。

「ちょっとまっててくださいね〜」といわれたので、傍らにあったソファーにすわり、目の前に張られたポスターやら張り紙をぼ〜っと順に眺めていると、とある張り紙に目が行く。

「この交通センターで納付はできません。納付は銀行または郵便局でお願いします・・・」

みたいなことが書かれている。

はい?意味わからんとですよ。わざわざここまで来て納付できんとはどぎゃんことですたい?

結局、ここ交通センターでもらえるのは、新しい納付期限が刻印された「納付書」を新たにもらうだけであった。違反者には2回チャンスがあり、一回目の納付期限内に銀行なり郵便局で支払えば、それでYa esta!となる。それをうっかりでも、故意にでも過ぎさせてしまったら、多摩地区なら立川、23区なら池袋の交通センターにいって、新しい納付書をもらい、一回目同様、銀行・郵便局で支払う。ここでも過ぎさせてしまうと、家庭裁判所からなんか送られてきて、あ〜たらどうたら・・・となるようだ。

つまり・・・というか、わかりきっていたことだが、おいらはたった・・・たった3分の遅刻が原因で、500円以上払って、スダりながら10分以上炎天下を歩き、5分ほどで納付書をもらい、その足でそのまま銀行にいき、書類を2枚書き、7000円払い・・・ってことなのか。余計なことを考えてしまうならば、石積み場に2時間遅刻すれば、入る予定だった金も入らない。2時間分。ある意味マイナスといってもいいだろう。

ふ〜ん。へぇ〜。

考えるのやめよ。

石積み場に到着したのは11時。さすがはバビロニア・・・というべきだろうか・・・どこからでもアクセスがよい。立川からでも電車であっというまだった。特快とかいうやつで。

そこから5時半まで石を積む。といっても、たいした石がなかったので、上司と打ち合わせ。今後の話をする。これによって、おいらの、バベルの塔での石積みは延長が確実となった。3ヶ月更新だかになるっぽいので、うまくいけば、有給が発生するころにもバベルの塔にいられるかもしれない。途中で「もう石なくなったからいらない・・・」っていわれたらそれまでだが、ありえそうで、一度も今までないので、たぶん切られることはそうないのだろう。わからんが。

今回の延長を気に、いままで謎が多かったバベルの塔についていろいろ質問してみた。

とりあえず、1時間程度の残業をしたいことは伝えた。すると、やらざるを得ない状況だったら好きにしていいけど、たぶん残業はないよ・・・って言われた。おいらが日雇いってことだからではなく、正石積み職人もない。あっても月20時間程度。実際、おいらが帰る5時半・・・エレベーターではたくさんの正石積み職人と出会う。すげ〜よ・・・。

「もっと石をくれ!」というのもいってみた。「ヒリつきたい!」とも。でも、それも難しいらしい。石はたくさんあるんだけども、下りてくるまで時間がかかるらしい。そもそも、そういうあわただしい感じの石積み場ではないとのこと。稼動できないのに、石を営業が持ってくる・・・ということもないそうだ。

本来の開始時間である8時半から5時半ならば簡単に変更できるといわれ、正直なやんだが、せっかく9時出石積みにもなれたので、しばらく9時がいい。たとえ、毎日8時半にはバベルの塔の喫煙所で一服しているとしてもだ。

そういえば、逆に質問もされた。「本当にちゃんと働いたことがないの?」と。

「ええ。見事にないです。時給以外ないですからね。でも、なんでですか?」「ビジネスマナーやビジネストーク、電話応対がちゃんとしているんだけど、どっかで習ったの?」
「え”え”え”え”え”え”!!本気でいってます?マナーとかトークってのがよくわからないのですけど・・・電話対応は昔のバイトとかで覚えましたけど」
「う〜ん・・・それだけで覚えるかね〜」
「う〜ん・・・もうさすがに30歳超えてますしね〜」

ようは、大変ほめられたわけだが・・・上司は納得いっていない様子。

おいら自身も、どちらかというと「敬語」が話せなくて、苦手で苦労しているというのに、そんなこといわれるとは思わなかった。結構、その上司との会話でも「あ、」やばいやばい・・・素がでてる・・・」と思うことがたまにある。

外だったらちょっとくらい年上なら、ぜんぜんタメ語で口を利く。「こいつはやばいな・・・」って思った人には丁寧語でいくが・・・。

なにやら気難しい顔をしているので、「いや・・・私はぜんぜんできてないと思いますけど・・・」と謙遜でもなんでもなく、本気でそう答え、話を変えようと思ったのだが、なんか最後まで納得してくれてないようだった。

っていうか、「できてない」ってなら、そういう顔してもいいけど、「できてる」なら放っておいてくれてもいいやんか。問題ないやん。

話を変える。

上「夏休み、ほんととらなくていいの?1日、2日だけでいいの?」
お「ええ。有給ないですしね。ずっと働いてませんでしたから、働けるときに働こうかと・・・」
上「まぁ、ヨモツシコメ君がよければこっちはいいんだけど・・・好きなだけとっていいよ・・・」
お「好きなだけとったら、生きていけないんですよ・・・死活問題なんです」上「うち、有給100%消化できる会社だからね。さすがに僕はちょっと残しちゃうけど、1週間まとめてとって旅行とかも可能だよ」
お「ほ、ほほう・・・」

考え方を変えたのし。

バビロニアでもいい。ぬるま湯でもいい。ヒリつかなくてもいい。石あまりなくてもいい・・・石積み場をやめずして、スペインにいくことができるんだったら、おいらがんばるわ。平日5日休みとれば9日。スケジュール的な問題でいえば、2週間とまではいかなくても、10日、11日くらいまでいけるかもしれない。石積み場をやめることなく・・・だ。

「これって、結構でかいことなんじゃないの?」ってい気がすごいしてきた。とても健全な感じがする。うん、健全だ。

今までだと、石積み→旅したくなる→石積み場辞める→旅→しばらく余韻に浸る→石積み場探す→石積み→旅したくなる→石積み場やめる・・・だったわけだ。旅の期間はえらく短くなり、満足度的にはなんともいえないのだが、やはり健全な気がする。そう思えるようになったことで、普通の石積み職人になれた気がする・・・。

これで目標はできた。有給が発生したくらいにスペインにいって、戻ってきて、また同じ石積み場で石積む・・・これを試してみよう。どんなもんなんだろう。

予定では来年の7月、9月とかNavidadあたりを予定。最短で一年か・・・それまで石積ませてくれるんだろうか?ちょっと自信ないな・・。

また話がそれた。強制的に戻す。

5時半に退石積み場し、急いで電車に。中で悩む。目医者行くべきか・・・今日はやめておくべきか・・・行くと、このあと待っている予定が押し捲って、呑みに参加できる時間が9時を過ぎてしまいそうだ。

ふと保険証を忘れたことを思い出す・・・いや、それ以上に、おいらいま健康保険入ってない気さえしてきた。だって、4ヶ月分くらい払った記憶ないもん。旅してる間は当然だし・・・。すぐに働きはじめるから、扶養家族入りするの面倒だしいいや・・・とそのままほったらかしだった。うん。そうだ。

ってことで、目医者とコンタクトはあきらめ、おうちに帰ることにする。6時半に自宅到着。すぐさま着替えてムクの散歩。両親たちは8時か9時にならないと帰ってこないという。ムクには悪いが30分ほどだけで散歩は切り上げる。あとでパパンかママンにつれていってもらえと・・・。

おまけとムクにエサをやり、ベランダに水撒き、シャワーを浴び・・・・7時45分の電車で自由が丘に向かう。さっき通って帰ってきた道をまた戻るってのは、どうもおいらは好きじゃなく、最悪「今日はやめておくわ〜」となることもあるのだが(家に一度帰ったあとの呑みの誘いは断ってもよい)、今回は久しぶりなメンバーが多かったのと、同窓メンバーなので当然全員男。いかんわけにはいかん。

最近、男友達が急激に減ってきているという危機感がある。スペイン時代の再来で、本気で怖いものがある。スペインのときは物理的に日本人の男がいなかったのでどうしようもなかったが、今回の場合は「生活環境の変化」によるところが大きい。女性に関しては「そういうものだ・・・残念だけどしかたながない・・・」と納得できりようになったのだが、最近では男も結婚すると付き合いが悪くなる・・・というか、自由に動けなるなることが判明し、危険な気がしてきたのだ。子供ができればなおさらだ・・・。

最近できあがった「フェルミン包囲網」で完全に四面楚歌になるまえに手を打たねば・・・備えあれば憂いなしだ・・・と行動を起こすことにする。

新しい人を探すのは大変なので、そうなってくるとスペイン時代をはさんだせいで、近況報告や共に呑むことが少なくなってしまった友達をメインに連絡をいれる。今回は、おいらが企画じゃなくって、現在広島で働いている「おじちゃん」が帰省にあわせて自分自身で企画したものだ。

最後にあったのはバイト先「出雲」のMさんとコミケ見学にいったときだから、かれこれ3年以上前になる。おいらは二次元のほうのオタクになれなかったので、その手のイベントには参加していないが、おじちゃん自体中学校1年からの付き合いだから、かれこれ20年近くになるわけだ・・・。なげぇ〜な〜。

今回の呑みは、あらぽん、にっじ〜、おじちゃん、せいちゃん、おいらの男5人。せいちゃんだけは同級生ではなく、あらぽんの大学時代の友達。おいらも何度かあっているので、顔は良く知っている。当然、全員未婚。一番可能性がありそうなのはおじちゃんだと思って、そういうと本人は照れていた。照れた勢いで「6万五千円のお風呂」について説明してくれた。風俗には一度もいったことがないというか、ぶっちゃけ理解不能なのだが、いろいろと楽しい話を聞かせてもらった。おいらのすぐ近くには風俗にはまってる人間が一人もいないため、そういう話が聞けるのはかなり貴重だったりする。

せいちゃんはせいちゃんで「中国での接待」について、まじめな顔つきで語ってくれた。それはそれで想像はついたが、今読んでる900年近く前の中国とかわらんやん・・・とも思った。まぁ、需要と供給のバランスなんだけど、日本側の「需要」が戦時中の恥ずかしい遺産な気がしてならん。あれだけ騒いでいるのに、日本も中国もたくましいわ。いや、庶民がたくましんだよな。

厳然たる事実だ。

終電がなくなるということで、11時ちょっとすぎにはお開きになる。なかなか密度の濃い3時間であった。

追記
せいちゃんとは、おじちゃんのことでかなり意気投合した。

あらぽんは仕事で疲れていたのか、いつもよりさらに元気がなかった。ただでさえクールすぎるあらぽんが、疲れてしまったら・・・御通夜みたいな顔してた。

にっじ〜はなにやら2から3へと戻ろうとしてきているようだ。本人の意思というよりも自然的な流れで。2好きでも、好みがあえば3でもいいということがわかったらしい。すごい成長だ。しかも、最近転職したその先がスポーツ系。スキューバーダイビング。にわかには信じられん・・・。何かが変わろうとしている。

おじちゃんは結局終電に間に合わず、横浜から3時間以上かけて歩いて自宅に帰ったらしい。すげ〜呑んだのに3000円だけだった。きっとおじちゃんがかなり負担してると思われる・・・酔っ払っててどうでもよくなってた感じもあったが・・・何はともあれ、ありがたし。


「平日だから・・・」って最近おいらも日和始めていってしまうことがあるが、平日の呑みはやはり楽しい。週明けに近ければ近いほど、Especialな気がしてくる。金曜日だと、誰でも「次の日休み」ってのが頭にあって盛り上がってくれるけど、平日に盛り上がってくれる人はそうはいないと思う。



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