おいらの おいらによる おいらのための
スペインひきこもり日記!!
改め 日本出稼ぎ日記

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ピスタチオ
2004年08月12日 (木)
今日は朝からえらい目にあった。

昨夜、家に帰ったときには十分酔っぱらっており、そのままベッドに。落ちるように眠ってしまった。

朝起きると、コンタクトがずれていた。両目とも。だもんで、直そうと思って鏡をのぞき込む。

右目・・・

あ、あったあった・・・上だ、上だ。

左目・・・

・・・・ん?どこだ?あれ?また前みたいに上の奥にはいっちゃったか?

5分くらい鏡にうつった自分とにらめっこ。

な、ない!!!

どう考えても、異物が目に入っている感覚もない。

まさか、寝ている間に落とした?そんなバカな・・・。確かに目がでかいから、落ちやすいのは知ってるけど・・・。

四つんばいになり、泣きながら部屋中を徘徊する羽目に。寝ぼけ頭は一気に吹き飛んだ。

今日こそ郵便局に荷物をとりにいこうと思っていたのに、もうそれどころではなく、万が一、まだコンタクトが無事で、それを踏んづけて壊さないように、ゲリラのほふく前進のように、ゆっくりゆっくり探す。

ベッドの上もゆっくり慎重に探すが見つからない。割れた破片も見つからない。

埒があかないので、小さな灰色の脳細胞を駆使して、シミュレーションしてみる。

たぶん、こうやって寝てたから・・・で、いつもおいらは左向いて寝るでしょ・・・壁にくっつくの好きだから・・・こうなって、ここできっと瞬きして・・・その時に・・・こう飛ぶから・・・あるとしたら・・・。

ベッドの下だ!

ということで、ベッドをずずずと移動し、上からのぞき込む・・・

画鋲が二つ・・・変な小さい緑の物体が一つ・・・・そして・・・

あ、あった!

無事だった・・・無事だった・・・・泣いて喜ぶおいら。

それを口にいれ、舐めて・・・装着。

Muy bien!ようやく目が見えるようになった。

ただ、1時間くらい探していたので、郵便局に行く時間はなくなる。明日・・・明日・・・明日にしよう。うん、そうしよう。仕方がない。


今日は他にも災難があった。

自転車に乗って学校側のBarに行くことにする。自転車にまたがり・・・こぐ・・・

ぬ?空回りする・・・。

チェーンはずれてるし。

2秒で直せたが、手は思い切り汚れた。


災難はまだ続く。

自転車を酷使しすぎたせいか、中古すぎるからか、後輪がパンクした。おそらくチューブがもう駄目っぽいのだが、駄目もとでガソリンスタンドに空気を入れに行く。けど・・・車用の口だったため、全く空気入らず。近くに自転車屋があったかなんて覚えてないので、明日あたり自転車屋を探すために、街を徘徊せねばならない。

う〜ん、余計な仕事ばかり増えていく・・・忙しいというのに・・・・。


さて、どこから日記を書こう。まずは昨夜からかな。

9時半にAyuntamientoで待ち合わせてナツさんと旦那さんのJuan Calrosに会う。そこから5分くらいあるき、いつも行くEL KIOSCOへ。Vacasionesで閉まってるのではないかと心配だったが、開いていてホッとする。

まず、ナツさんは姐御っぽかったので、姐御と呼ばせてもらうことに決定。姉御ではなく、姐御の漢字の方がしっくりする感じだ。

姐御はこっちに来て2年半とのこと。それまでは日本にいたので、スペイン人の知り合いなどが日本に多い。おいらは日本にいる間にスペイン人なんて知り合ったことがないので、帰国後いろいろ紹介してもらうつもり。東京が地元ということもあり、レストランの経営者等とも知り合いらしく、なんとも頼もしい。

Juan CalrosはMuy simpaticoであった。日本語で全然会話ができるので、昨夜はほとんど日本語だった。たま〜にスペイン語も混じっていたが。

姐御はこっちで全然日本人に会わないというので、「たくさんいるよ・・・」と言うと、驚いていた。まぁ、学生じゃないから仕方がないのかもしれない。もう、ほとんど地元民みたいなもんだし・・・。

姐御はArroz Horno(アロス・オルノ:Paelleraを使った料理で、Hornoはオーブンのこと)が得意らしいので、それを教えてもらいに来週あたりお宅にお邪魔することが決定。さらに、中古車を300eurosで売ってくれるというので、それもついでに見させてもらう。おいらもついに車持ちになれるかもしれない。う〜ん・・・素晴らしい。こっちは車庫証明もいらないし、300eurosだったら前回借りたレンタカー(11日間)より安いし。

なんか、ワクワクしてきた。

EL KIOSCOが閉店したので、河岸を替えてイギリス系Barでもう一杯。なんかいろいろ話した気がするが、とりとめのない話ばかりだったので、特に書くことはしない。とりあえず、三重のパルケ・エスパーニャにはいかなくてはいけないらしい。

姐御と別れたあと、なんとなく飲み足りなかったので、マリちゃんも連行して、そのままEL ASESINOでCervezaを一杯だけ飲むことにする。

EL ASESINOではいつものように、スペイン人に突然話しかけられる。今回は男3人、女2人の5人のグループ。

その中の1人はもう恐ろしくだみ声(おそらくつぶれてる)で、何をいっているのかさっぱりわからなかった。かなりべろんべろんな感じだったし。

女の子の1人も酔っぱらっていたのか、「バスでね、中国人がいたいんだけどね・・・もうなにいってるのかわからなくてね・・・」と中国語を話すマネをしながら話してきた。

おいらだけでもその話を3回聞かされたが、逃げ遅れたマリちゃんは7回くらいその話を聞かされていた。

最初においらに話しかけてきた男の子はとてもいいヤツだった。なにやら、なんかのロックのコンサートに誘われたが、その辺はあまり聞き取れなかったので、適当にお茶を濁しておいた。

彼はおいらとマリちゃんに一杯ずつCervezaをおごってくれたので、おいらもおごることにする。

「次はおれがおごるよ!何飲む?いま飲んでるのは・・・Ron con cola?」

「あ〜ありがとう・・・でも、いいよ。おれはCervezaしかおごってない。Cervezaは安いけど、Ronは高いから・・・また次回おごってくれよ。良くここに来るんだろ?」
「うん・・・たまにくるよ」
「じゃ、そのときにな」

意外と律儀だ・・・スペイン人・・・。

その間もマリちゃんは・・・中国人話を聞かされていた。彼女の物まねが耳に入り思わず苦笑。「私たちからみるとね・・・中国人も日本人も韓国人も全員同じ顔にみえるのよ〜」だと。まぁ、うちらもスペイン人もイタリア人もドイツ人もフランス人も全員同じに見えるよ(笑)。前よりマシだけど・・・。

何時か分からないけど、おごってくれたCervezaを飲み干し、おうちに帰った。


今日はとてつもなく暑い一日だった。ただ、湿気はなく、からっとした暑さ。なんか「Masaki a la plancha」(Masakiの鉄板焼き?)になりそうな、ジリジリジリジリジリジリとした暑さ。

あまりに気持ちがいいので自転車でCentroまで散歩に行く。マリちゃんは、なにやら、自己嫌悪に陥るくらいのへまをしたらしく、授業に行く気がしなくなったようで、「パズルを買いに行こう!」というので、一緒について行く。

場所は前に散歩中に見つけたタカシ邸の側のおもちゃ屋。おいらもアンティークの地図のパズルを探しているので、楽しみに行く。

その店で以前Gironaで見つけた12世紀あたりの古地図のパズルを発見。4000ピースなのだが、恐ろしく横に長いやつで、確実に額は特注になると思われる。なので、すごい欲しいのだが、やはり悩む。

関係ないが、何故かこっちはジグソーパズルが安い。日本では久しく買ってないので、相場は知らないのだが、おそらくスペインの方が全然安いのではないだろうか。3000ピースでも21eurosくらいで、4000ピースので49euros。円にすると、そう安くもないのかな?まぁ、日本で古地図やダリのパズルを見つけるのは大変なので、帰る前にいくつか買って帰りたいと思っている。

結局、見学だけで、パズルは買わなかった。


おもちゃ屋へ行く途中に、あまりの暑さにアイスを食べることにする。おいらがアイスを食べたいと思うのは珍しいことなのだが、ダイエットは明日からのマリちゃんが食べるというので、Plz de la reinaにあるHeladeria(アイス屋)へ。

そこで、久しぶりにピスタチオのアイスを発見。おいらの大好物なので、迷うことなくそれを注文。

おいらとピスタチオアイスの歴史は長い。

最初に知り合ったのは6年前のフランス旅行の時で、そのとき何となく食べたそれがあまりに美味しく感動し、その後イタリアに行ったときもピスタチオアイスを食べまくる。フィレンツェでは、どのアイス屋のピスタチオアイスが一番美味しいか?というあまりに無意味なことに夢中になり、一日で5個も6個もピスタチオアイスを食べた。それ以来、おいらはピスタチオがあれば必ずそれを注文するようになった。日本でもいろいろ探してみたのだが・・・結局見つからず。今はあるかもしれないが・・・。あ〜あの味わい深さにはホント脱帽だ。侘び寂びがある。

Plz Redondaでまったり噴水を見ながらアイスを食べたが、コーンのおしりからアイスが漏れてきて泣きそうになる。足に落ちてべとべと(;´Д⊂。


夜、マリちゃんの友達が日本からこっちに遊びにくるということで、うちのcenaに招待することにする。もともとそんな予定ではなかったが、スペイン人と知り合いたいということなので、ManoloとSantiを紹介することに。彼らなら日本人にもなれているし、発音もしっかりしているので問題ない。

急に忙しくなる。さて・・・何を作ろう。

おいらがGaspachoを飲みたかったので、まずそれから作り始めるが、メインの料理が思いつかない。あるのはいつものようにエビとイカ。じゃ、人数も多いことだし、簡単なシーフードパスタを作るか・・・と思ったが、同じトマト味になってしまう。悩んだあげく、くっちゃえば一緒か・・ってことで、結局そのシーフードパスタを作ることに。が、帰ってきたManoloに「Masaki!Gaspachoとパスタは普通一緒に食べないよ〜(笑)」といわれ、Gaspachoは明日にすることにして、結局パスタだけとなる。

その後、テラスで語り合い、3時頃お開き。マリちゃんの友達は流石同じ大学だけあって、スペイン語を十分話せる。エリートってすごいわ、ホント。おいらなんて・・・もうnada de nadaできてるからな〜。

重要なのは過去よりも今だから、全く持ってどうでもいいことなんだけど(笑)


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太陽
2004年08月11日 (水)
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こっちにきてから、部屋に観賞用植物を置いて育てるようになった。

日本ではサボテンを買ったことあるくらいで、部屋で植物を育てようなんてことは考えてみたこともないのだが・・・どういう心境の変化だか自分でもよくわからない。

たぶん、部屋のベースを緑に決定し、壁の一面を塗り替えたからというのが大きな理由ではないかと思われる。薄目の緑なので、植物の緑が良く映える。

あ〜、嘘だ・・・そんなオシャレな理由じゃないや。今思い出した。

Manoloが植物好きで、一緒に何度か植物をみに連行させられたから、ついでに買ったというのが本当だ。それ以来、たまに店に売られている植物をチェックする習慣がついて、何度か買ったという感じだ。そうだった・・・。今納得。

Valenciaでは・・・というか、うちらは植物を「中国雑貨店」で良く買う。ちゃんとした植物店(?)で買うと高いのだが、中国雑貨店は恐ろしく安い。小さな鉢植え(写真)だったら1euros〜3eurosくらいの間で買える。そこそこ大きくて、見栄えがするヤツでも10euros〜15eurosと安い。

だから、うちのテラスや廊下などは植物だらけだ。

今は、半年前くらいに買った小さな鉢植え2つと中くらいの鉢植え1つを大事に育てているのだが・・・・小さい方の1つが最近恐ろしく成長している。

よく分からないが、植物には太陽にあまりあててはいけないもの、水をあげ過ぎちゃ駄目なもの・・・と種類があるらしい。おいらにとっては、植物に太陽は必要不可欠なものという印象があるので、なんとも納得できないのだが、そういうものらしい。なので、中国雑貨店で小さな鉢植えを2つ買ったときに、お店の人に聞いてみた。

「この2つは太陽の光にあてたほうがいい?」

と。

すると、その中国人は

「いや、日陰でいい。あまり太陽をあてすぎちゃ駄目だ」

と答えた。

おいらはそう教えられたので、数ヶ月ず〜っとあまり日の当たらないところにおいて育てた。昼間は多少あたるが、基本的には日陰・・・そんな場所だ。

あたりまえのことだが、植物は水をちゃんと揚げないとすぐにしおれるし、枯れる。葉っぱはドンドン茶に代わり、ボトボトと落ちていく。2日くらいうっかり水をあげ忘れると、茎も葉もふにゃ〜となってしまって、思わず「すまん!」と謝って水をあげたりすることもある。

今まで知らなかったが、何ともかわいいやつらだ。

植物好きな母親の気持ちが少し分かった気がする。

写真の小さな鉢植えはおいらがかなり気に入っている鉢植えで、毎日毎日ちゃんと世話をしていたのだが、1ヶ月まえくらいから元気がなくなった。葉っぱは枯れまくり、水をあげてもふにゃ〜としてしまい、葉っぱの数も買ったときよりも大分減ってしまって、何とも貧相になってしまった。

太陽は当てすぎてない。水もちゃんとあげている。タバコの煙とかのせいなのだろうか?それとも暑さのせいなのだろうか・・・。

理由がわからないだけに心配でしかたがない。

そんなとき、Salonにおいてあった植物が「春」のいたずらのせいで葉っぱが一枚もなくなってしまった。ただ、まだ生きていたので、テラスの太陽の当たる場所に持っていった。この植物も「太陽にあてては駄目」というタイプだったらしいので、Manoloはそれを信じてSalonでもずっと日の当たらない場所においておいたのだが・・・太陽があたる場所に持っていって数日・・・恐るべき回復力でツタはのび、これまでつけたことのないような大きな葉をつけた。

Manolo・・・・中国人に憤慨(笑)

なんか、おいらの方もいや〜な予感がしたので、とりあえず、いろいろ試してみようと、中国人には「駄目」といわれたが、太陽がものすごいあたるところにしばらくおいてみることにした。それが約1ヶ月前のことだ。

すると・・・。

なんてこった!

案の定、みるみるうちに成長し、葉っぱの数も増え、茎もしっかりしてくるではないか!

ちくしょ〜〜〜!!

おいらも、もう憤りまくり(笑)

まぁ、専門家に聞かず、ある意味知らなくても当然な中国雑貨店の店員を信じてしまった自分にも非はあるので、怒るのはやめることにする。


問題はもう一つの鉢植え。太陽を当てても、水をあげても、葉っぱが増えない。残っている葉っぱはしっかり育っているのだが、なんとも心許ないというか、貧相なまんま・・・。

買ったときにすでに土が少なかったから養分が足りないのだろうか?テラスの植木鉢に植え替えてみようか・・・・。


今日は寝坊してしまって、郵便局は諦める。明日、明日。

机の上に地層ができつつあったので、部屋の大掃除を始めることにする。Santiも今日は午後からの仕事はお休みをもらったので、一緒に掃除をする。

当然、Cervezaをのみながら。

天気が良い日の洗濯は好きなので、しばらくあらってなかったシーツの下に敷いていたベッドカバー(本来は上に引くもの)を洗う。

結構でかいので、洗濯機がパンパンになってしまう。明らかに洗えなさそうな感じがしたが、汗とか汚れが取れればいいので、無理矢理洗うことにしたのだが・・・

やっぱり、洗剤が残りまくった

回っている間に何度か見に行ったのだが、洗濯機は回るものの、ベッドカバー自体は微動だにしない状態。

二度洗いしてみたが、それでも微妙に洗剤は残った。Santiが洗濯機を待っていたので、もう諦めて干すことにする。細かく残っているところは、濡れ布巾で拭き取った。


・・・・なんか今日もどうでもいいことばかり書いてる気がする。

それだけ平和ってことだろう。


今日はこれから、サイトを見て連絡をくれた日本人のNさんと初の顔合わせ。旦那さんも来るとのこと。彼はスペイン人だが、日本語を話すので、今日はおそらく日本語での会話になるだろう。


それにしても、このサイトを作ってから、結構たくさんの人と知り合えたり、仲良くなった気がする。Valenciaにはこんなに日本人が住んでいるとは思っていなかったので、「嬉しい予想外」といった感じ。

さて・・・出発前に、Vino一本空けるとするか・・・。


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スペイン版素麺の食べ方
2004年08月10日 (火)
一ヶ月に一回くらいのペースで寝られない日がある。考え事をしはじめてしまって、そのままエンドレスに続く。

よりによって、次の日午前中から動きたい日の夜にぶつかってしまった。

まぁ、人生そんなもん。

こうなるともうどうしようもないので、ゴソゴソ布団から出て酒を作る。Vino(Vino de Toro)にしようかとも思ったが、タカシ君が帰ってきた時用にとっておきたいので、ぐっと我慢の子。

colaが無かったのでGaseosa(甘い炭酸で酒を割るときに使う)でRon(日本で言うとラム)を割る。

ただ飲むのもつまらないので、本を読むことにする。ただ、情報系の本は避ける。余計な考え事が増えたり、下手にときめいてさらに眠れなくなるから。

元々あまり本は読む方ではない。小説の類はほとんど買わない。特に新刊のもの。だから、今現在流行っている本なんかは全くもって知らなかったりする。あ、村上春樹は好きだ。好んで読むのは、小説でもちょっと昔のものや(太宰とか)、神話とか歴史とか美術とかユダヤ人とかイスラム教とかそんなんばっか。何かを見たときに参考となる知識がはいるものでないとどうも駄目みたいだ。ただ、一度小説を読み始めると、連続してドンドン読むことが多い。だから、よくわからん。

本棚から本を探しはじめる。が、なかなか今現在の心境に見合った本が見つからない。

ふと、散らかりまくった机の上を見ると、「冷静と情熱のあいだ」の赤を発見。

一時帰国の時にスペインで暇になると思って、友達をBookoffに連行し「なんでもいいからお薦めの本、または面白かった本を教えてくれ。無条件にそれを買うから」といって、買った本の中の一つだ。自分で選ぶと歴史系のものばかりになるので、この方法は意外と良かったりする。

何人かの友達が持っていたり、その本について話していたりしたのもあって、スペインに戻ってきてすぐに読み始めたが・・・半分読まないうちに飽きて、他の本に浮気した。

おいらが言うのもなんだが、彼女の文章はどうでもいい表現が多すぎて好きになれない。情景描写をするにしても、無駄が多い気がしてならない。だから、適当に斜め読みしても話の筋には全然差し支えない。そして、最たる原因は主人公のアオイとやらを全く好きになれない。なんかPijaっぽくて嫌。勝手に風呂にでも入ってろ〜って感じ。友達が「最後まで読めば少しはわかると思うよ」というから、最後まで一気に読んでは見たのだが・・・。

なんか、やっぱりがっかりだし、全然感情移入できんかった。

おそらくこの終わり方を望む人もたくさんいるのだろうけど、望まない人も半分くらいるのではないだろうか。おいらは当然後半の「望まない人」。まぁ、この終わり方じゃないと、この小説自体の企画が成り立たないのだろうけど・・・。

最後の方は・・・

え、まさか?違うよね・・・ここでこうきたら、もう・・・え〜、なんかそんな雰囲気・・・あわわ・・・ちょっとまってよ・・・おまえ・・・あ〜もうみてらんない・・・いや〜ん・・・え〜やっぱりそうなるの〜!!??。

(/-o-)/ ┫どがしゃ〜ん!

あまりに怖くて・・・いや、恥ずかしくて(?)途中で本をほっぽりだそうと思ってしまったくらい。

なんか、おいらの中では「あ〜あ〜、やっちゃった〜」って感じの本だった。

でも、同時に、この本を好きな人がいるのも分からんでもない。こういう体験とまではいかないが、同じような心境を経験した人はたくさんいるんじゃないだろうか。でも、残念なことに、おいらはこんな心境になったことはないし、体験もしたこともない。だから、全然無理。「はい、そうですか〜」としか思えない。

まぁ、一冊だけ読んでこの小説が駄目というのもなんなので、ちゃんとジンセイ君の青も読んでから決着をつけようと思う。友達の9割以上は「赤よりも青の方が面白い」というので、今度こそ期待。

7時頃、ようやく寝むれそうになったので、電気を消して、抱き枕を抱えて寝た。


目覚ましは11時にかけたのだが、起きれなくて11時45分に起床。とりあえず、目覚ましの一服。ドタバタ着替えて、20分後には郵便局に向かった。

ValenciaにはMercado(市場)が二つある(もしかして3つ?)。良く行くのはCentroにあるMercado Centralだが、うちから15分くらい歩いたところに、Mercado Ruzafaというのもある。Mercado Centralとまではいかないかもしれないが、十分大きく賑わっている市場だ。

ただ、8月ということもあって、ほとんどの店がVacasiones(夏休み)のため店を閉めていた。もうシエスタ程度では「スペインだな〜!」とは思わなくなったが、8月になってほとんどの店がVacasionesで店を閉め始めると、「スペインだな〜!」って気にさせられる。

日本だとお盆休みで1週間〜10日くらい休むが、こっちの店は堂々と一ヶ月間休む。少なくとも3週間くらいだ。なので、いきつけの店が一気にしまり、おいらにとっては本当に不便なのだが、そんな習慣になれているスペイン人たちは、別荘やらどこかに旅行にいったりして過ごす。以前、Manoloたちに聞いたことがあるが、スペイン人は中流家庭程度でも普通に別荘を持っていることが多いのだ。海の側や、自然の多い山の中などに・・・。

おいらの夢というか野望の中の一つに、「スペインに別荘を持つ」というのがある。候補地はCastellonの郊外か、Cartagena(Murciaの南)あたり。両方とも友達の別荘を訪ねにいったことがあるが、海も近く、とてもいい場所だった。プールなんかついてたりするとなお良しだ。悠々自適な生活がしたい・・・その前にまずは仕事、仕事。

話がそれまくった。

行ったことのない郵便局だったので、Mercadoの人に場所を聞くことにする。

「すいません。この住所の郵便局ってどこですか?」
「あ〜ここね・・・えっとね〜」

おいらの質問が聞こえたらしく、すぐ隣にいたおじさんもよってくて、お姉さんが何か言うまえに、口をはさむ。

「あ〜、それなら、そこの扉をでて、すぐに椰子の木がある。Ya esta!(それだけだ!)」
とMercadoに入って、すぐ左の扉を指さして教えてくれる

いや、椰子の木の場所を聞いてるんじゃないんだけど・・・まぁ、言わんとしてることはわかるので、素直にうなづく。

が、最初に聞いたお姉さんは
「え〜あっちの扉の方が早いわ!あんた!ここをまっすぐよ」
とMercadoにはいって、まっすぐにいったところにある扉をさす。

おじさんも負けてない
「いや、こっちの方がどうみても早いだろ、分かりやすい!」
お姉さん
「ちょっとまってよ〜!」

おいらにとっちゃどっちも同じこと。だって、その扉、両方とも同じくらいの距離だし、30秒とかからない近さだったし、何が違うのかおいらにはさっぱりわからなかった。

時間もないし、巻き込まれる前に、大きな声でまるで叫ぶかのように「Muchas Gracias!!」と答えてその場を去る。扉についた時に振り向いてみたが、まだ2人は侃々諤々やっていた。

スペイン人ってホント、なんなんだろう・・・とたまにふと思う。

これをもってして「情熱」と形容してもいいなら、Valenciaも「情熱の街」かもしれない。

郵便局はすぐに見つかり、中にはいって列に並ぶ。

「すいません・・・荷物とりに来たんですけど・・・」
「はいはい、IDカード見せて」
「パスポートでいい?」
「いいわよ」

「で、ここにサインして。」
「はい・・・」
「じゃ、ちょっと待っててね」

荷物が届いた。日本食材が届いた。宝の山だ〜!と1人ワクワクワクワク。

が、荷物をとりにいったきり、いっこうにお姉さんは帰ってこない。なんだかウロウロしている。

「もしや・・・届いてない?いや、だって、紙が届いたってことは荷物は確実に存在しているはずだ・・・きっと日本語かなんかでかいてあったりして、間違ったところにしまわれてしまってるだけだろう」

と自分に言い聞かせ、不安をぬぐい去る。

30分くらいは待っただろうか・・・お姉さんが戻ってくる。
(関係ないが、その30分の間に列はドンドン伸びているが、スペイン人はそんなことは気にしないのだ。代わりの人も別にやってくるわけではない(笑))

「この住所はどこ?」と局員が書いたらしい汚い字の住所を確認する
「calle ×××です」
「ちょっと待っててね」

なにやら、ぶ厚い本を調べている。そして、戻ってくると・・・

「ごめんなさいね。これここじゃないわ。」
「え、でも・・・この紙にかかれてる住所はここですよね?」
「そうだけど、配達人が間違えたみたい。」
「え?」
「あなたの住所だと、Ajuntamientoの郵便局ね。場所は知ってる?」
「ええ。知ってます。あの大きいところですよね?」
「そうそう。そこにとりに行ってもらえる?」
「念のため、あるかどうか電話で聞いてもらえます?」
「そうね。それの方がいいわね。ちょっとまっててね」
「はい・・・」
3分後・・・
「大丈夫みたいよ」
「わかりました・・・ありがとう」


ということで、荷物は受け取れなかった・・・_| ̄|○

そのままAjuntamientoにとりにいこうかとも思ったが、2時にはManoloが戻ってくるので、素麺つゆを作らないといけないし、その前にお金もおろしたいし、電話にお金いれたいし、味醂もかわなくちゃいけないし・・・ととりに行くのは明日にして、とりあえず家に帰ることにする。

楽しみにしていただけに、なんだかものすごいがっかりしたが、銀行からお金をおろし、味醂を買い、電話にお金をいれたら、晴れ晴れとした気持ちになる。

これで、嫌いな借金が返せる!!!

あまりに気持ちがよかったので、ウキウキ気分でBarに突入し、can~aを一杯やって
おうちに帰った。


家に帰ると、すぐに素麺のつゆを作り始める。前回は中国産昆布を使って、昆布の味しかしないつゆになってしまったので(冷やしたら何故か普通になってた)、今回はManoloがGaliciaで買ってきた昆布を使って汁を作ることにする。

前回も思ったが、味醂や醤油、調理酒を大量に使う「素麺つゆ」は心臓に悪い

このつゆで使う分量で一体どれだけの日本食が作れるんだろう・・・と思うと・・・(;´Д⊂。スペインに住んだことがある人ならきっと、この「けちくさい感情」を理解してくれることだろう。だって、味醂1Lで13eurosもするんだもんな〜。


2時過ぎにManoloが帰ってきた。

「正樹、飯作ったか?」
「うん。作ったよ」

冷蔵庫をあけるManolo

「どこだ?」
「そこにあるでしょ?つゆ」
「他には?」
「他?」
「ないよ」

おもむろにパンとチーズを切り始めるManolo

「パ、パン?チ、チーズ??」
「そうだ」
「素麺と?」
「そうだ」
「げげげげ〜〜〜!普通素麺の時は素麺だけだよ〜」
「スペイン方式だ!正樹も試してみろ」
「いやだ〜パンと素麺なんて〜!絶対嫌だ〜!」
「ははははは」

いや、笑い事じゃないってば。

食卓に並んだ、素麺と素麺つゆとショウガとチーズパン

う〜ん、う〜ん、う〜ん・・・・初めて見る光景だ。

少し遅れてSantiも帰ってきて3人で昼飯を食べる。

Santi・・・最初に箸を付けたと思うと、大量の素麺を一気に素麺つゆの中にぶちこむ。まるで「ミニラーメン」なみにあふれんばかりの素麺。

唖然として見つめる。

ManoloはManoloで「箸で素麺をすくうのは難しい!おれはおそらく流し素麺は食べられないな・・・」とぼやいていた。

なんとも奇妙な昼食になったが、素麺はうまかった。ただ、もしかして、つゆの味は前回の方がよかったかも。Galiciaの昆布から出るダシが薄いのか、つゆだけ舐めれば美味しいのだが、素麺につけると少々薄く感じられた。Manoloは「うんめ〜!」と叫んではいたが・・・。あとでこっそり醤油を足しておこうと思う。

ネットでレシピを探していたら、バジルとトマトを使った変わり種素麺つゆも発見したので、次回はそれにチャレンジする予定。Manoloはチーズとパンと素麺の組み合わせで食べていたのを棚にあげて、「バジルとトマトと素麺?え〜〜!」といっていたが、おいらも正直少しだけ「え〜〜!」だ。まぁ、冷やし中華にもトマトが入ってるので、きっとうまいだろうとは思うが・・・。

なんだか、今日はどうでもいいことばかり書いてる気がする。


夕食は、マリちゃんも呼んでArroz con bacalaoを作る。Paellera(パエリア鍋)を使うやつは、Paella、Arroz Negro、Fideuaと一通り作ったが、このArroz con bacalaoは作ったことがなかったので、Santiにそばにいてもらいながら作る。

この料理、かなり簡単なくせにクソ美味い。日本にも塩漬けした鱈は売っているのでおそらく作れそうだ・・・って、前にも書いた気がするや。

その後、Manoloの誕生日プレゼントに買った北野武の「3-4×10月」を見る。スペインでのタイトルは何故か「boiling point」。何でなんだろう?

北野武の映画は、日本で「菊次郎の夏」と「ソナチネ」しかみたことがなかった。菊次郎〜は音楽が好きだったのもあり、気に入ったが、ソナチネは・・・正直微妙だった記憶がある。

周りの話を聞いて、暴力的なイメージがありあまり良いイメージはもってなかったのだが・・・びっくり・・・面白い。

Manoloが好きなのもあって、こちらに来てから結構見る機会があり、何本か作品はみているのだが、たしかにどれも暴力的だったり、やくざがでてくるのだが、ついつい魅入ってしまう。でてくるキャラクターに釘付けになってしまう。

今回の映画も、最後までドキドキしながらみてしまった。笑えるような、怖いような、えぐいような・・・でも、面白い。なんてことないストーリーなのだが、最後まで食い入るようにみてしまった。マリちゃんも指を詰めるシーンは顔を伏せたものの、気に入ったようだ。

北野武の映画って、おいらの周りのスペイン人にとても人気があるのだが、日本人にはあまりいい話を聞かない。

これって、おいらの感性が徐々にManolo化・・・ひいてはスペイン人化してきているってことなんだろうか。

ちょっと不安だ(笑)


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死んだらPC頂戴ね・・・・Santi
2004年08月09日 (月)
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Santiが裸でウロウロしてるので、「モミジ」を喰らわしてやる。赤くなるほど本気でやってはないが、そのたびに「あ〜〜っ!あ〜〜〜っ!」と悲鳴を上げるSanti。

最後には、Santiの背後をとるたびに、ビクビクするようになった。

笑える。

今日はMi Kyungがお休み日だったので、4人で夕食を取る。pescadilla(メルルーサの子供)とアンダルシア風Gaspacho(何が違うかは不明。ニンニクとタマネギをいれないところだろうか?)とほうれん草のサラダ。

pescadillaはフライにするのだが、その前にしっぽを口にくわえさせる。先日行ったMercado CentralのそばのBarで食べたmenu del diaでもそうなっていた。

Santiに聞いてみる。

「なんで、しっぽを喰わさせるの?見た目のためだけ?それとも何か技法的な意味合いでもあるの?」
「しらない・・・たぶん、見た目だけだと思うよ」
「へぇ〜。でも、面白いから好きだ」
「Cadiz(アンダルシア地方にある街)のTipicoだ。Cadizではいつもこうやる」
「なるほどね」

このpescadilla・・・普通に揚げて、レモンを絞って食べるだけでもうまいのだが、やはり日本人には醤油があうので、1人こっそり醤油を持ってきてかけて食べる。

!激ウマ!

米が欲しくなった。

そんなおいらを見てSanti・・・

「正樹・・・俺にもちょっとそのVeneno(毒)をくれ」
(※Santiは日本の調味料全てを毒という)
「あ、毒ね・・・あいよ」
「おれはこれから死ぬよ・・・」
「そっか・・・じゃ・・・死んだらSantiのPC頂戴ね。おいらのCD壊れてるからさ」
「・・・・」
「私はベッドもらうわ」とMi Kyung
「Manoloは?何が欲しい?」
「あとで見ておくよ」とManolo

無言でむしゃむしゃ食べるSanti・・・。

残念なことに死ななかった。


最近、野菜はMercadonaではなく、八百屋で買うようになった。というのも、時代の流れには逆らえないのか、野菜の半分は量り売りをしていたMercadonaも、日本のようにパック売りに全て変わってしまったためだ。

八百屋さんでは当然量り売りで買えるし、素材もより新鮮だし、恐ろしく安いしと三拍子揃ってる。農薬使ってないからなのか、恐ろしく腐るのが早いけど。

今日はトマト25個、レタス丸々一個、タマネギ10個くらい、ピーマン(でかい)5つ、赤ピーマン(巨大)2つ、ナス(これも巨大)2つを買ってきたが、全部で7.8euros。約1000円だ。

ホント、なんて素晴らしい国なんだろう。


今日の夜、なにやらplayaでスイカ割りをするFiestaがあったらしいのだが、イマイチ気力も元気も根気もやる気もなく、行くのはやめておく。酒は飲みたかったのだが・・・・

計算違いで今日と書いてしまったが、ようやく明日お金がおろせるので、Vinoを買ってきて1人家でまったり飲むことにする。

あと、遙さんからの荷物が今日届いた。爆睡していたため、明日郵便局にとりに行くことになってしまったが、とても楽しみだから許す。

日本から荷物が届くとものすごいワクワクしてしまう。浦島太郎もこういう心境だったんだろうか。

とりあえず、今はひたすら鰹節が入ってることを祈る。

明日、素麺のつゆを作る約束をManoloともしたことだし・・・。


明日は午前中から動き始める予定。味醂も切れてしまったから買いにいかないといけない。

1Lのやつで13eurosちょい。日本円で1900円くらい。


なんだかな〜


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床で寝ていた理由(補足)
2004年08月08日 (日)
ManoloのFiestaの時、起きたら床で寝ていたと書いたが、ManoloとSantiに知ってるかどうか聞いても「おれらも酔っぱらってたからしらん」と言われ、Alexにも「俺も寝たからしらない・・・」といわれ、その理由がわからずず〜っと考えていた。

トイレで吐いたままつぶれたというのなら理由は単純明快なのだが、何故床に?となりには寝れるサイズのソファが二つもあるというのに・・・。流石にそこまで前後不覚に陥るほど酔ってはいない。

で、今さっき帰ってきたMi Kyung・・・

「正樹・・・昨夜床で寝てたでしょ?あはははは」
「うん・・・でも、何でかわからなんだよね。ちゃんとあの小さいベッドソファーに倒れ込んだはずなんだけど・・・起きたら床だったんだよね。何でか知ってる?」
「うん・・・」
「え?まじで?教えてよ」

「私も昨夜すごい飲み過ぎちゃって、眠くなってきたのね。仕事で疲れてたし」
「うん」
「もうソファとか空いてなかったのね。Alexも寝てたし・・・」
「で?」
「それで、正樹の隣が少しあいてたからそこに寝たのね」
「え?じゃ、やっぱり俺はちゃんと最初ソファで寝てたのね?」
「うん。」
「・・・で?」
「あのソファ、2人には小さいでしょ?」
「小さいね・・・」
「で、正樹がたまり寝返りうつんだけど、その旅に私を殴るのね」
「そりゃあの小ささじゃね・・・ぶつかるわな。で??」
「だからね・・・」
「うん」
「私がソファから落としたの。vete!!(あっちいけ〜!)って」
「・・・・?ちょっとまって・・・最初に寝てたのは俺だよね?」
「そうよ」
「Mi Kyungはあとから来たんだよね?」
「うん」
「・・・・」
「そのあとはのびのびと寝れたわ」
「なんてヤツなんだ!!Mi Kyung!!」

なんてかわいそうなんだ・・・俺

なんて恐ろしいんだ・・・韓国人女性


ってことで、犯人はMi Kyungということが判明。

やっぱ、彼女には勝てないわ・・・

寝させてくれ・・・
2004年08月08日 (日)
LauraとOscarが今日も遊びにきた。これで3日連続だ。Oscarは今日Barcelonaに帰るためお別れを言いにきたようだ。

昨夜はうまいVinoばかりを飲んでいたので二日酔いにはなっていないが、寝足りない。もっと寝たい。一日中寝ていたい。そんな状態だった。

が、せめてOscarが帰るまでは・・・と一緒に昼食をとったり、昨夜のFiestaの話をする。

去年の1年ではわからなかったが、今は大分スペイン事情や文化、習慣等にも慣れてきたため、彼らの話すいろいろな裏事情や人間関係等を興味津々で聞く。

日本では当然のことでも、こちらではたまにタブーになったり、それが良しとされることでも、あまり良くとられないということもあるので、おいらには少々今でも理解するのが難しいこともあるのだが、その差がまた面白かったりする。

つまり、昨夜のFiestaでも裏ではいろいろあったようだ(笑)

そんなことはつゆ知らず、おいらはノホホンとひたすら飲んで、踊って、つぶれただけだ。

OscarがBarcelonaに戻っていったあと、Lauraとその彼氏は家にいたが、自室に戻って寝ることに。7時くらいのこと。

ちょっとだけSiesta・・・と思っていたのだが、そのまま10時半まで爆睡。腹は減っていたが、料理する気力もないので、ご飯だけ炊いて、母親が以前送ってくれた「レトルト麻婆豆腐」で夕食。

でもって、たまっていた日記二日分をさくっと書き、今ようやく今日の日記までたどり着いたところだ。

明日からまた平日が始まる。

なんか、すでに予定が一杯入っているような、入ってないような・・・。ちょっと最近約束しすぎかも。

一時帰国の10月直前に友達や母親、弟が遊びにくるし、その前にはTomatinaがあるし、来週あたりにBeatrixとAlbufera湖に行く約束もしたし、勉強もちょっとしたいし、旅行記かかにゃあかんし、仕事の交渉もしたいし、小さな旅もまたしたいし、Valencia復興委員会の活動もあるし、なんかManoloがBenicasimのイベントに行こうともいってるし、tomokitoも飲みたがってるし、Segorbeにも行きたいし、本も読みたいし、一時帰国の準備もせにゃあかんし・・・

あっ!明日からようやくお金がおろせるようになる。長かった・・・貧乏生活。

マリちゃんに借金返して・・・Santiに家賃と食費の未納分払って・・・で、Vino買って・・・。

久しぶりに服でも買いにいこうかな。

Ven!正樹!!
2004年08月07日 (土)
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起きたのは1時ちょっと過ぎ。二日酔いではないが、まだ眠い・・・そんな状態のまま、今日のFiestaの準備を始める。

前回のMi KyungのFiestaでは警察がきたため、さすがに2週間しかたってないから、またきたらやばいだろう・・・ということになり、会場はPepeの家となった。大きなテラスのある家だし、playaのすぐ側ということもあり、Fiestaにはもってこいの場所だ。

Manoloの家族もお祝いを良いに家に遊びにきた。お母さんは、例の如く、家中を掃除しまくる。Manoloが「放っておいていいよ!」というのだが「見過ごすことはできないわ!」とばかりに、あっちこっちをひっかきだして本格的な掃除を始める。あまりにも本格的すぎて、うらら3人とも苦笑混じりで笑っていた。左手ではtortillaを作り、右手ではほうきを持ち・・・。お母さんは全国どこでも「お母さん」だ。

途中、ビュッフェ形式のレストランで昼食をとる。

小さいときからおいらは、バイキングやビュッフェ形式の時、食べられないのなら持ってくるな!と父親に強くいわれてきたため、基本的にご飯を残すことはしない(※オリーブ油の海につかったフライドポテトは別)、というか、嫌いなので、あれもこれも・・・と欲張ってとるこをはしない。

だが、Manoloは「タダだぞ!正樹!タダだ!」(とり放題の意だと思われる)とやたらと、おいらに食べろ食べろと勧めてくる。

どうもスペインでは「残す」こと自体は特に問題ないっぽい。まぁ、menu del diaも残すことが前提と言わんばかりに盛られてくるし・・・。

だから、最初にとってくる時点でものすごい量の食べ物を皿に盛り、「そんな食べられないだろう!」と思っていると、案の定平気な顔をして残し、また別の料理を取りに行くという感じだった。あと、とってきたものの、まずかったら、平気でまるまる残す(笑)。このレストラン・・・品数は豊富で、まずくはないのだが、おいしくもなかった。不思議なことに全部同じ味がした。

おいらはお母さんに「ピザをこっそり持って帰りましょう」と頼まれ、何故かピザを数枚とりにいくことに(笑)。4枚くらいのピザを持ってくると、さささっ!とピザをナプキンに来るんで、たまたまもっていた紙袋に、包むときと同様の素早さで閉まっていた。

流石にこれには周りも恥ずかしかったらしく、みな笑っていた。やはり、お母さんは全国どこでも「お母さん」だ。

家に戻ったあとも、ひたすら準備は続いた。手伝いにくることになっていたマリちゃんは風邪でダウンしてしまい、家で療養することとなった。


Fiestaはちょっと早めの9時半くらいから始まる。10時半くらいからちらほら人も集まり始め、Fiestaは徐々に盛り上がっていった。昨日のFiestaから始まり、ギリギリまで準備をしていたため、すでに会場についたときには疲れていて、さらに眠かった。車の中でぼ〜っと瞑想していると、Santiに「禅か?」と聞かれる。「そうだ・・・体力を今戻してるんだ・・」と答えて再び瞑そうにはいる。

Manoloの誕生日Fiestaに出席するのはこれで二度目ということや、日本人が多かったのもあり、9割方見知った顔という状態でとても楽しかったのだが・・・そのおかげか何度も名前を呼ばれる羽目に。

Ven!Masaki!(来い!正樹!)

どのFiestaもだいたい同じだが、スペイン人同士はどちらかというと各グループに分かれて話をする。外国人には話に行くが、あまりあっちこっちに移動するという感じではない。

Oscarに呼ばれては「日本人の女子はどうやってくどくんだ?」と囁かれ
Pepeに呼ばれては「カリブ海の女はいいぞ〜」と説得され
Pabloに呼ばれては「今回のVinoはどうだ?」と質問され
Elenaに呼ばれては「正樹〜〜!」と抱きつかれ
Germanに呼ばれては「今日はどの子だ?」とニヤニヤされ
tomokitoに呼ばれては「今日は飲も〜!」と注がれ
Salvaに呼ばれては「なんだこのtortillaの切り方は!なってない!」と怒られ
Juan Calrosに呼ばれては「三池崇史の映画をまた買ったぞ」と微笑まれ
Martinに呼ばれては「今日のMusicaは最高だ!」と褒められ
Margaに呼ばれては「この日本の曲CDに焼いて」と頼まれ
Eduに呼ばれては「あう〜あう〜」と酔っぱらい言葉で話され
Jasonに呼ばれては「今度旅行しよう」と誘われ

以下延々と続く・・・

気合いだけでなんとか持ちこたえたが・・・なんとも疲れた。

他の記録・・・

Vino会社で働いているPepeのいとこPabloが大量の美味いワインを持ってきてくれたため、そればかり飲む。おそらく1人で3本近く空けたと思われる。

CDは二枚作っていったが、Vol.1の完全夏仕様のCDよりも、やはり日本とかインドの音楽の人気が高かった。

マリちゃんが欠席したため、Beatrixとその弟の接待(?)を頑張る。

フランス人ですごい可愛い子を発見。びっくり。

裏ではGermanとOscarの両師匠同士の熾烈な戦いがあったようだ(笑)

Eduはとてもいつもニコニコしていて、またかっこいいのだが、ものすごい酔っぱらって何をいってるのか全然分からなかった。なのに1児のパパ・・・謎だ。

チラクは8のシャツを着てこなかった。

さおりさんはインド系の曲で跳びまくっていた。


tomokitoとJasonが帰り、Beatrixたちも帰ったあと、なんとなく一仕事終えたような気がして、一気に緊張感が抜ける。そして、一気に酔いも周り、1人ソファに倒れ込む。

ようやく寝れる・・・・

起きたら誰もおらず、1人床で寝ていた。

Manoloの弟Alexも寝ていったらしく、燦々と輝く太陽の中、車で家に帰る。

ManoloとSantiは家で寝ていた。

しばらく、Fiestaはいいや・・・・。



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